見出し画像

金曜日の随筆:私の生まれ年には、多くの分岐が起こっている

また運命を動かしていく金曜日が巡ってきました。2023年のWK42、神無月の肆です。今日も結構いい時間(2023/10/27 22:31)になっているので、送りバントの構えに入ったのですが、ふと私の生まれ年には、後に分岐(ターニング・ポイント)となったと考えられる数々の出来事が起こっていることを思い出したので、ざっくり記録に残し、後日補足します。


今週の格言・名言《2023/10/23-29》

Focus on things that make people happy.
人を喜ばせることに集中する

Chance is like a bird. Catch it before it flies away.
チャンスは鳥のごとし。飛び去らぬうちに捕らえよ。

Friedrich von Schiller (poet, writer/Germany)
フリードリヒ・フォン・シラー(詩人、作家/ドイツ)

川端康成のノーベル文学賞受賞

私の生年(1968年)に、『伊豆の踊子』『雪国』などの小説を書き、日本を代表する作家であった、川端康成(1899/6/14-1972/4/16)が、日本人作家として初のノーベル文学賞を授与されています。三島由紀夫ら日本人作家有志たちが、世界各国で強力にプロモーション活動を行い、受賞の後押しをしていたと言われます。

ストックホルムを訪問した川端は、1968/12/10のストックホルム・コンサートホールでの授賞式には紋付き袴の正装で出席、12/12午後にスウェーデン・アカデミーで行われた受賞記念講演にはスーツ姿で登場し、『美しい日本の私ーその序説』という講演を日本語で行ったとされます。その講演内容の全文は、講談社現代新書で読むことができます。

この講演で語られた内容は、その後の日本の国際社会での立ち位置やモノの見方に少なからず影響を与えていると言われています。すなわち、西洋文化に根付く価値観と、古来より日本人が培ってきた精神や価値観とは、相異なるものである、という、日本特殊論の先駆けはこの評論である、という説があります。

私は、全文を読み通した経験がありません(高校時代に試験問題で読んだ記憶が微かにある程度)が、解説などを斜め読みする限り、「確かにそうかも……」という説得力を覚える内容です。

五月危機

私の誕生月でもある、1968年5月にはフランスのパリで、シャルル・ド・ゴール政権に反対する新左翼系の人々による一斉蜂起が起こっています。五月危機、五月革命、Mai68(仏語)、May68(英語)と呼ばれる歴史上の出来事です。

私の誕生日である1968/5/24を確認すると、以下のような激しい衝突が起こっていたようです。

パリ市庁舎や証券取引所を学生が襲撃、20万人の農業労働者や各大学もストライキに突入し、カトリック教会でも学生の要求に親和的な意見が高まる。デモはパリ市街をまわり「人民政府」を要求。はじめて2人の死者を出す。テレビ演説でド・ゴール大統領は国民投票を提案して世論を取り戻そうとしたが、演説はほとんど影響を及ぼさず、抗議者は辞表を要求した。ラテン地区での衝突で456人が負傷し、795人が逮捕された。ストラスブール、ボルドー、ナント、リヨンでも衝突が起こり、警察官がトラックで押しつぶされ、死亡している。

Wikipediaより引用

最終的には、この暴動は政府側によって鎮圧・収拾されます。この事件を契機に、世界中で革命機運は一気に萎んでいったという説があります。五月危機は、多くの小説でも題材として取り扱われています。

三億円事件

私の幼少時代、日本史上最大の未解決事件として知られていたのが、1968/12/10の早朝、東京都府中市の路上で、白バイ警官に扮した男によって引き起こされた現金輸送車強奪事件、いわゆる『三億円事件』です。犯罪は数あれど、これは衝撃的な事件であったと言われ、多くのフィクション、ノンフィクションのドラマが製作されています。

犯行に使用された白バイや発煙筒、モンタージュ写真のほか、幾つもの痕跡があったものの、結局未解決事件となり、時効が成立しています。謎の事件として、語り継がれています。

サポートして頂けると大変励みになります。自分の綴る文章が少しでも読んでいただける方の日々の潤いになれば嬉しいです。