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焼き鳥と神戸の思い出

寒さが厳しくなって来ました。本日は、30年以上前に神戸でひとり暮らしをしていた頃の、焼き鳥についての思い出です。

本格的な冬の到来

松本にも、本格的な冬の到来です。今朝はクルマのフロントガラスに張った手強い霜を溶かすのに、初めてお湯を使いました。そして明日朝も氷点下の予想が出ています。今日よりさらに冷え込みそうなので、心配です。

今日は、仕事から帰宅して、洗濯をしておきました。

焼き鳥しか有り得ない夜

今夜は大概寒かったのですが、無性に焼き鳥が食べたくなり、自宅から2㎞ほど歩いた場所にある焼き鳥屋まで足を運んで、念願の焼き鳥を堪能してきました。

前職時代、結婚生活の半分以上を単身赴任で過ごしている、という先輩がいました。その先輩と飲みに行く時は、かなりの確率で焼き鳥屋でした。私も焼き鳥は好きだし、別段不満だった訳ではないのですが、なぜいつもいつも焼き鳥屋を選ぶのか不思議でなりませんでした。聞けば、その先輩が他の人と飲みに行く時も、焼き鳥屋が多かったそうです。

今、私も同じ単身赴任者になってみて、少し理由が理解できました。今夜のように無性に焼き鳥が食べたくなる時があります。そして、一度頭にそのアイデアが浮かぶと、その衝動がなかなか抑えられません。冷えたビールにあつあつの焼き鳥…… 根拠はありませんが、季節を問わず機能する日本人の国民食と勝手に認定します。

焼き鳥の思い出 at 神戸

今日、ひとりで串を重ね、ビールとレモンサワーを飲みながら、30年以上前に神戸でひとり暮らしをしていた頃を思い出しました。当時住んでいた阪急王子公園駅から少し歩いた線路沿いによく通った焼き鳥屋がありました。今も現役で稼働している人気店です。

大学四年生だった1990年、夏には就職も決まり、秋の試験で無事に卒業単位も揃えました。一生懸命打ち込んでいたクラブも引退していたし、時間はふんだんにありました。モラトリアムを満喫していた冬から卒業までの時期、この焼き鳥屋によく通いました。

週一回くらいのペースで、同じような境遇の誰かしらと連れ立ってこの店を訪れ、夕方の5時くらいから、10時過ぎくらいまでガッツリ食べて、飲んでいました。最後は、甘辛いタレが絶品の鳥丼で締めるのが定番の流れでした。サイドに付いてくる鳥スープも絶品でした。その時の腹具合で、大・中・小のどのサイズにするかを迷うことはあっても、鳥丼をオーダーしないことは考えられませんでした。

あれから30年以上が経ち、ここ松本では、一緒に馬鹿話をする仲間はおらず、平らげる串の数は半分以下になり、締めにはせいぜい焼きおにぎりを一個食べるだけになりました。今は食事の最中に大声で話せるような御時世でもありません。カウンターで黙々と食べて、飲み、お勘定を払って終わりです。でも焼き鳥屋で過ごす時間は相変わらずいいものです。普段は全く忘れている学生時代の貴重な思い出に浸ることもできて、得した気分帰路につきました。

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