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多拠点生活を再び考える

本日のnoteでは、私が数年前から憧れている『多拠点生活』について考えてみたいと思います。


多拠点生活は憧れのライフスタイル

生活の拠点や居住地を一箇所に固定せず、季節や気分や必要に応じて、滞在する拠点を変化させながら生活を送る多拠点生活は、私が会社員をしていた時代から憧れていたライフスタイルです。以前にも『デュアラーを考える』というnoteを残しました。

多拠点生活への憧れには、私のマンネリ嫌いという気質があります。「どこで暮らすか?」は私にとって重要な問題です。

生活する環境は価値観の醸成や人間性や気分に大きな影響を与えます。私は周囲から影響を受け易いし、環境適応力はある方です。自分の身を置く環境を自分で選択できない不自由は耐え難い性格です。

どんなに居心地の好い状態にいても、生活環境を完全に固定して、その地域の常識にどっぷりと染まってしまうのは精神衛生上よくないんじゃないかなあと感じています。

10年以上住んでいる横浜は大好きな街ですし、これから先もずっと関わっていきたい街です。ただ、長年の馴れ合いによるマンネリ化(=安住)を防ぐためにも、活動する環境を広く分散させておきたいと考えています。

自分にとって未知の土地に暮らす愉しみ

特定地域に根を張らず、気儘に転々と生活拠点を変える現代版ジプシーのようなスタイルもネット上では目にします。バックパック一つで気軽に飛び回る自由は素晴らしいとは思うものの、私の目指すスタイルとは異なります。

生活拠点の選択肢を複数持っている状態が望ましい、と考えています。根無し草ではなく、居場所となる基盤(Base)は確保しておく。基盤のある安心感を前提に、自分の土地勘のない地域に飛び込んで、働き、暮らし、素晴らしさを発見する生活ができれば、ワクワクできそうです。

現実問題としては家族の人生や生活もあるので、現在の生活拠点である横浜から早晩移住するのは難しいと思っています。当面は、横浜を本拠としつつも、仕事をする拠点、余暇を過ごす拠点、を他地域に広げるように活動していきたいと考えています。

拠点に東京は入れたくない

私が仕事人としての大半を過ごした場所は東京です。私のビジネス経験・仕事観・価値観の大半は、東京で育まれたものです。ただ、本当に手触り感のある仕事を東京でできていたのか…というとちょっと疑問です。

私の記憶に深く刻まれている仕事の経験は、出張で訪れた海外の国々や取引先のあった地方の町でのものばかりで、東京は単なる職場という位置付けに過ぎなかった気がします。仕事仲間と徹夜で作業をしたり、会議でプレゼンしたり、とか大雑把には覚えていても、内容は殆ど覚えていません。

東京はもういいです。振り返ってみても、東京を離れてアメリカ(4年)、大阪(2年)に本拠を置いて働いていた期間は、戸惑いはあったものの新鮮でかなり楽しかったです。

私のビジネス戦士としての役割はもう終わったと思っているし、もやっとした葛藤にも自分なりの一区切りをつけました。今後、ライスワークとしての会社員に復帰する可能性もゼロではありませんが、どうせ苦労するのならば、リセットして東京以外の地域に活動拠点を置いて苦労したい。今後リモートワークも標準的になるでしょうから、あまり神経質になる必要はないと前向きに考えています。

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