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突然降って沸いた小休止の朝の雑感

超大型の台風15号の関東地方直撃影響で電車が運転を休止しています。会社に出勤する術がなく、自宅待機してこのnoteを書いています。息子の通う学校も休校になりました。

こんな場合、以前の私ならば、何とかして出勤する術を模索しただろうな、と思うものの、会社員を辞める決断をして、組織人の論理と呪縛から解放されつつある私は、昨夜の天気予報で、「明日の午前は会社行けないな」と早々に見切りをつけ、悠然とこの降って沸いた小休止の時間を自宅で寛いでいます。モラルダウンもここまで来てしまいました。

と、気を緩めてリラックスムードの一方で、もう少し自然災害の現実を直視する必要があるという想いにも駆られています。過ぎ去ってしまうとすっかり忘れてしまいますが、日本は本当に災害大国であると痛感します。毎年毎年、日本のどこかが自然災害に見舞われ、多くの命が理不尽に奪われています。人々が長年の間苦労を重ねて積み上げてきた社会資本や資産が一瞬で破壊されてしまう現実にも直面します。

予期せず災難に遭われてしまった方は、さぞかし無念であろうと思います。幸いなことに、自分はこれまで大災害の当事者になってかけがえのないものを奪われた経験がありません。単なる幸運であり、感謝しないといけません。時間が出来る今後は、災害地域の復興・発展に協力することを意識して積極的に関与するようにしたいと思っています。

自然災害は最近とみにその頻度が増え、災害規模も大きくなっている気がします。人の力では到底コントロールできない出来事で、一瞬に内に奈落の底に突き落とされる恐怖が自分自身にも迫っているのかもしれません。

万一そのような事態に遭遇した時、今の私には、その不条理に立ち向かっていける精神力・体力があるのか、本当に不安になります。理不尽な現実を受け止めて、再生・復興に向けて立ち上がることが出来る人達を心の底から尊敬します。

普段便利な生活に慣れ切っているので、突然の自然災害によって、日常頼り切っているインフラやライフラインが破壊された場合、簡単に社会生活が麻痺してしまいます。2011年の東日本大震災の後遺症で経験した停電対応の記憶もかなり薄れつつあります。あの頃、協力して節電し、電車の間引き運転も受け容れ、勤務シフトも変更して対応したのに、もはや記憶の彼方にいってしまった感じもあります。

自然災害は、日本に生まれ育った者の宿命として、常に頭の片隅に意識しておかないといけない問題です。最近、心の油断があったように思うので、もう一度気持ちを引き締めて備えをしておく必要を感じた次第です。


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