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忘れ得ぬ映画音楽5選【80年代編】

無事に父と母を松本駅から送り出し、ひとり晩酌を楽しむ夜です。浸る夜には音楽が必要なので、Spotifyで私の青春時代の思い出ソングを聴きながら、過ぎゆく時間を楽しんでいます。

私の青春時代である80'sは、映画のサントラ盤の黄金時代でもありました。その中から私の記憶に刻み込まれている5曲を無理矢理選び出し『忘れ得ぬ映画音楽5選【80年代編】』として、記事化します。探せば色々あるので、多分本日が《前編》になると思います。


忘れ得ぬ映画音楽①:アイリーン・キャラ『フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング』(1983)

忘れ得ぬ映画音楽の一曲目は、エイドリアン・ライン(Adrian Lyne 1941/3/4-)監督、ジェニファー・ビールス(Jennifer Beals 1963/12/19-)主演の1983年の映画『フラッシュダンス Flashdance』の主題歌として大ヒットした、アイリーン・キャラ(Irene Cara 1959/3/18-2022/11/25)『フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング Flashdance… What a Feeling 』を選ぶことにします。

映画の舞台は、鉄の街として知られるアメリカ、ペンシルバニア州ピッツバーグです。ダンサーを夢見て、昼間は製鉄所で働くアレックス(ジェニファー・ビールス)が、最終オーディションでダンスを披露するシーンは圧巻で、録画して何度も観ました。二十年後にピッツバーグに来て、彼女が自転車で走り抜ける橋の上をクルマで走った時は感慨深かったです。

アイリーン・キャラは、昨年惜しくも亡くなられました。合掌。

忘れ得ぬ映画音楽②:ケニー・ロギンス『フットルース』(1984)

忘れ得ぬ映画音楽の二曲目は、~あまりにも月並み過ぎますが…~、映画『フットルース Footloose』(1984)から、ある意味で80年代の空気感を代表していた、ケニー・ロギンス(Kenny Loggins 1948/1/7-)『フットルース Footloose』を選んでおきます。

映画は、ケビン・ベーコン主演のダンスシーンが満載の青春群像劇でした。華やかなプラムに憧れました。映画公開前から話題になっていた、捨て曲が一つもないサントラ盤は、"サントラ史上最高傑作の一つ"という評価に完全に同意します。豊富なキャリアを誇るケニー・ロギンスは、1980年代の映画主題歌の第一人者であり、『トップガン Top Gun』(1986)の主題歌『デンジャー・ゾーン Danger Zone』も彼の歌唱です。

忘れ得ぬ映画音楽③:マドンナ『クレイジー・フォー・ユー』(1985)

忘れ得ぬ映画音楽の三曲目には、1985年の映画『ビジョン・クエスト/青春の賭け Vision Quest』の挿入歌だった、マドンナ(Madonna 1958/8/16-)『クレイジー・フォー・ユー Crazy For You』(1985)を持ってくることにします。

私は、スーパースター、マドンナの数多いヒット曲の中で、この曲が最も好きです。この映画自体はさほど有名ではないものの、マドンナもクラブのシンガー役で出演していて、この曲を歌うシーンも素晴らしいです。歌詞もメロディーも歌唱も最高だと思っていて、自分で編集するバラードばかりを集めたカセットテープには、必ずチョイスしていました。

このサントラ盤も超豪華アーティストが競演していて、ジャーニー(Journey)『オンリー・ザ・ヤング Only the Young』、スタイル・カウンシル(Style Council)『シャウト・トゥ・ザ・トップ Shout to the Top』、ディオ(Dio)『ハングリー・フォー・ヘブン Hungry for Heaven』など毛色の違う意外な楽曲が収められていて、ラストを飾るのがこの曲です。

忘れ得ぬ映画音楽④:ジョン・パー『セント・エルモス・ファイヤー』(1985)

忘れ得ぬ映画音楽の四曲目は、1985年の映画『セント・エルモス・ファイアー St. Elmo's Fire』から、ジョン・パー(John Parr)『セント・エルモス・ファイヤー St. Elmo's Fire (Man in Motion)』です。

この曲も好きでしたが、負けず劣らずの『愛のテーマ』という美しいインストゥルメンタルの挿入曲があります。さすがは、巨匠デイヴィッド・フォスターが手掛けたサントラです。

映画も大好きでした。エミリオ・エステベス、ロブ・ロウ、アンドリュー・マッカーシー、デミ・ムーア、ジャド・ネルソンらが出演し、過ぎ去った大学生活を懐かしむようなシーンが満載です。確証はありませんが、フジテレビの人気ドラマ『愛という名のもとに』(1993)の元ネタはこの映画だろう、と思っています。

忘れ得ぬ映画音楽⑤:ファイヤー・インク『今夜は青春』(1984)

忘れ得ぬ映画音楽の五曲目は、映画『ストリート・オブ・ファイヤー Streets of Fire』から、ファイヤー・インク(Fire Inc.)『今夜は青春 Tonight Is What It Means To Be Young』です。

今ではあまり有名ではないのかもしれませんが、マイケル・パレ&ダイアン・レイン出演のこの映画は、岡田斗司夫氏も絶賛している一作です。邦題の『今夜は青春』はいかにもダサいタイトルだったものの、曲自体はすこぶるカッコいいです。当時そう思った人も多かったのでしょう、後にフジテレビ『ヤヌスの鏡』(1985-1986 主演は杉浦幸)の主題歌用に、この曲がカバーとして使われ(椎名恵『今夜はANGEL』)ました。

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