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『人を動かす』を読む

朝目覚めて活動を開始すると、
● 今日は何となく気分がいいな
● 今日はちょっとイマイチだな
● 今日はふわっとスタートしてしまったな
といった気分が襲ってきます。

私は気分に左右され易く、その時の気分の良し悪しがパフォーマンスに影響する度合いが非常に大きい人間です。なので、絶えず自分の気分のポジションを確認しておくことが重要です。自分の状態がわかれば、長年培ってきた「自分への対処方法」に沿って行動できます。

年々「まあいいや」と諦めることが増えています。気分が本格的にダウントレンドに入ると自暴自棄になりがちで、アップトレンド化するのに時間がかかります。

特に今は外部からの強制力がなくなっているので、健全な方向に向かう意欲が萎えてしまうとあっという間に廃人化に向かいます。そうなる前に早め早めに対処して、用心しようと思っています。

自助努力では気分の浮上が無理な時には、ビタミン剤である自己啓発書に救いを求めます。これも私が用意している「対処法」の一つです。

昨夜は遅くまでD・カーネギー『人を動かす』を読んでいました。非常に有名なビジネス書であり、20代の時に手にした記憶だけはあるのですが、内容をすっかり忘れていました。


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先日亡くなった野村克也氏の造語に『原点能力』ということばがあります。社会人として必須の『原点能力』は、対人関係能力でしょう。対人関係の築き方、人との接し方は、私にとって最も強化と改善が必要な能力です。永遠の悩みであり、これからも死ぬまで悩み続けることでしょう。

対人関係をテクニック的に処理しようというアプローチには違和感があり、これまで良好な人間関係の築き方を真面目に考える努力を怠ってきました。この結果、対人関係では数々の失敗を犯しています。本書で述べられている【人を動かす三原則】を常に意識しておけば、大切な人と疎遠になることを避けられた失敗もあったように思います。

【人を動かす三原則】
①盗人にも五分の理を認める
②重要感を持たせる
③人の立場に身を置く

Part2以降は、より具体的なテクニック色が強くなります。説得力があり、経験的に「あるある」という教えばかりです。あの人からこの手を使われていたんだなあ、と思い当たるフシもあります。

良好な対人関係を築くには、相手志向でないと成立しない、というのが基本中の基本のようです。自らの人間的魅力を磨き続けることは大前提ですが、『自分の見せ方』の工夫を怠るのも罪です。短絡的ですが、早速実践です。


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