時は流れない。それは積み重なる。
11月24日は、私たち夫婦の18回目の結婚記念日でした。妻が「この日は家事を休みたいなあ……」と漏らしていたので、ちょっと奮発して、息子を連れて三人で東京お台場のホテルに泊まることにしました。
新橋からゆりかもめに乗り、台場駅で降りて、14時過ぎには今夜宿泊する予定のホテルに到着しました。部屋にはまだ入室出来ないので、フロントで荷物を預け、近くのレストランで遅いランチを済ませました。
三連休のお台場は、買物客や観光客(外国人が多い!)で非常に混雑していました。慣れていない場所や人混みが苦手な息子は、お台場に着いた頃は機嫌がよくありませんでしたが、ホテルのロビーに飾ってあった鉄道のジオラマ模型が気に入ったらしく、持ってきたipadで写真やビデオを撮ってご満悦のようでした
チェックインを済ませ、部屋で少しゆっくりしたら、もう夕食の時間です。昼ご飯を食べた時間が結構遅かったので、夕食は近くのカジュアルレストランで軽めに済ませることにし、昼間に買って部屋に持ち込んでいたケーキで結婚記念日のお祝いをしました。
夜、妻と息子が寝静まった後、私は一人起き出してホテルのバーで酒を飲むことにしました。夕食はビール1本だけに抑えていたし、折角いいホテルに泊まっているのだから、少し位は贅沢気分を味わってもバチはあたらないでしょう。
お目当てのバーに入ると、テーブル席はカップルや女性グループで満席だったものの、カウンターは程良く空いていて、運よく真ん中あたりのよい席を確保出来ました。
ウイスキーを飲みたい気分だったので、結婚記念日の18年に因んで、スコッチウイスキーのシングルモルト、グレンフィディック18年のオン・ザ・ロックを選びました。
1990年代初頭に放映された「時は流れない。それは積み重なる。」というサントリーのCMを覚えておられる方がいるかもしれません。
名優ショーン・コネリーがオープン間もないバーにマイグラスを持参して、カウンターでウイスキーを味わう様子が渋くて、憧れました。今夜はちょっと気取って同じような振る舞いをしてみました。
琥珀色に輝くウイスキーをちびりちびりやりながら、今日1日と結婚してからの18年間〜息子が生まれる前と後で思い出はかなり異なりますが〜の振り返りをしました。
過ぎ去ってしまえばあっという間でしたが、年月を重ねてきたからこそ思えるもの、感じられるものがあります。時は流れない。それは積み重なる。まさにその通り! いい言葉だなあとあらためて思いました。
現在に集中する、前を向いて未来を見据える、ことは大切ですが、時には過去に思いを馳せる時間も悪くないなあ…… と思った夜でした。19年目も素敵な夜が迎えられるように明日からまた精進の日々が始まります。
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