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旅の記録 台北 2019/6/6 前編

本日から1泊2日で台北出張に来ていますので、備忘録を残します。

プロローグ 自宅~空港

羽田空港7:20発のチャイナエア便に乗る為、睡眠不足のまま朝4時に起床し、急いで身支度を整えて家を出ました。まだ4時台だというのに、既に太陽は昇り、空は明るくなってきています。この時期なら、日本の標準時間を2時間位繰り上げても全然問題ないでしょう。朝寝坊型の私には、これまで早朝時間の有効活用は思ってもなかなか出来ないのですが、強制的に朝型化するのもいいですね。酒さえ抜けば実現しそう。

空港までの移動は、いつもは時間が確実に読める電車を利用するのですが、今日は高速バスを使います。幸い、朝の高速道路は空いていて、交通渋滞もなく快調に進みます。湾岸線から見る朝の横浜の街は煌めいていて大変美しかったです。普段クルマには乗らないし、乗る時は運転手なので景色をゆっくり眺める機会はありませんでした。新鮮です。高速バスも凄く新鮮な体験となりました。羽田空港内に入ってから、国内線第1ターミナル→国内線第2ターミナル→国際線ターミナルと巡回するのに意外と時間は掛かるものの、バスでの移動もなかなか快適なので今後電車と併用します。

空港に着いてチェックインを済ませ、イミグレーションを通過した時点で、搭乗予定時刻までまだ1時間弱あります。普段は航空会社のラウンジを使うのですが、チャイナエアの属するスカイチームのゴールドステイタスは持っていないし、そもそも朝早すぎてラウンジも閉鎖されていたので、コーヒーでも飲みながら、搭乗ゲート近くのシートで待機することにしました。売店で機内で読む用の本を買うことにします。国際空港のイミグレーション通過後は国外扱いになるので、購入品の消費税分がセーブ出来ます。最新鋭のマッサージ機で200円で10分間の快楽も楽しみ方の1つなのですが、今回はパスしました。

機内

以前、「飛行機で過ごす時間を楽しむ」というテーマでnoteを書きました。

回数を重ねたことで、自分なりの機内での過ごし方がわかってきました。今回は早朝便で異様に眠かったので、まずは睡眠です。座席に座るとなぜ睡魔が襲ってくるのでしょう。小一時間位眠ってから、朝食サービスを頂き、売店で購入した古川裕倫『50代の10年が人生を決める。~51歳からのルール』を読み始めます。

著者の古川裕倫氏は、有名企業で重要ポストを歴任されたビジネスマン。初版は氏が50代半ばだった2010年に発売されていますので、現在51歳の私とは14年の年齢差があります。

本書は第1章から第10章まで、100のルールが、見開き2ページで簡潔に纏められていて、読み易いです。カテゴライズすると、ビジネス書・自己啓発本ということになるのかもしれません。パラパラ立ち読みしている時に、ルール33 男は「書類化」してしまう で記載されていた内容が面白かったので購入してみました。

ビジネスマンとして成功されたこの年齢層に多い印象なのですが、氏の座右の書は『坂の上の雲』とありました。実際、私の周囲にも『坂の上の雲』を推奨書籍にしていて、自らの仕事観やリーダーシップの手本とされている方を何人かいらっしゃいます。他に本では『龍馬がゆく』や、著述家では佐藤一斎、吉田松陰などの名前が出てきます。『坂の上の雲』は確かに名著だと思うし、私も大学生時代に大興奮しながら読んで、青雲の志を立てるんだ!と大いに刺激を受けたことは否定しません。ただ以降現時点まで再読する機会を喪ったままになっています。

現在の私が抱く正直な感想は、あの時代の英傑の生き様や指導者の姿勢にロマンを抱くのは理解できるものの、それは司馬遼太郎氏の筆力が凄い(いわゆる司馬史観)からであって、やっぱり小説用に脚色された世界ではないのか… 現代の日本の私以降の世代のビジネスマンが生きる指針とするのはどうなのかな… というものです。

大人気の坂本龍馬についても同様で、明治維新を中心となって成し遂げた若き偉人達の生き様が、物語として美化され過ぎていないか、という穿った感覚を持っています。

そんなことを考えつつ機内で貪り読んでいたら、予定より20分位早く台北松山空港に着陸しました。7年振りの台北の灼熱の暑さを覚悟して降り立ったら、意外と熱気はそうでもなくて一安心でした。

松山空港から今宵の会議会場兼ホテルまでは、150NT$(約500円)でした。安いですね。チェックインは出来ましたが、部屋の準備はまだなので近所のカフェで休憩しました。至る所で目にする乃木坂46のポスターを見ながら、やはり美少女達は台湾でも人気なんだなあ~と平和なことを考えながら、コーヒーを啜りました。

午後の会議まではまだ時間があります。ひとまず前編はここで終わります。

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