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日本の将来は東京の価値を高め続ける以外にないのかも

本日のタイトルは、所用で渋谷から原宿に向かう山手線の電車から宮下公園の高架工事風景が見えた時に、そういえばニューヨークでも似たようなプランがあったたあ、と思い出した時にふと思いついた考えです。

今、アメリカの世界的な影響力は着実に低下していっています。そして、アメリカファーストを掲げるトランプ大統領が登場して以降、その傾向が益々強くなっていると感じています。今のアメリカに世界のリーダーとして全幅の信頼を置くのは些か心許なく感じます。

ただ、ニューヨークはアメリカの都市の中でも特別な輝きを維持している街で、定期的な新陳代謝が起こっています。何だかんだ言っても、相変わらず魅力的な都市の一つとして、必ず名前が挙がります。

私がアメリカのデトロイトで働いていた頃、仕事の関係で月に一〜二回の頻度でニューヨーク出張をしていました。私はデトロイトでの"The Suburban Life"を満喫していたので、アメリカの都市の中では数少ない"The Urburn Life"を感じさせるニューヨークに行くのは憂鬱な気分でした。

私の感覚では、ニューヨークは働くことを目的に訪れるのなら、東京とさして変わらず、わくわくしない街の代表格でした。しかし、今訪れる機会が無くなってしまうと妙に懐かしい気持ちがあります。

同じように、ニューヨークとは友好都市関係にある東京にも、心の底から好きになれない複雑な感情があります。とはいえ、東京が日本を代表する街であり、日本中のあらゆる養分を吸収しながら肥大化し続ける巨大な存在であることも無視し難い事実です。

地盤沈下が日増しに目立つ日本の将来を考えた場合、当面は東京の繁栄を維持し続ける他はないのかなあ…… という気分に襲われました。相対的に少なくなり続けている日本のパワーや経済資源が、相変わらず東京に投下され続けるのは避けられないのかもしれません。東京生まれ、東京育ちの人が当たり前に思っている現実を、日本の大部分の街は享受できないのですなあ。


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