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金曜日の随筆:名曲を聞きながら

また運命を動かしていく金曜日が巡って来ました。2023年のWK42、神無月の参です。仕事が終わり、ひとり酒を楽しみたい気分だったのですが、夕刻から降り始めた小雨で気持ちが削がれてしまったのと、立ち寄ったコンビニで来月のコンサート・チケットの発券に手間取ったことで完全に心が萎え、自宅に籠もる方向転換しました。『名曲を聞きながら』、ひとり寂しく週末の夜を過ごす55歳のおっさんが綴った日記です。


今週の格言・名言《2023/10/16-22》

Success is in the hands of your power to choose and your power to take action.
成功するには行動力と決断力がものを言う

One always has time enough, if one will apply it well.
うまく使えば、時間はいつも十分にある

ヨハン・ウォルフガング・フォン=ゲーテ 詩人/ドイツ
Johan Wolfgang von Goethe, poet/Germany

頭の中を駆け巡っていた曲

昨日今日と、仕事でパソコン作業中、10月8日に亡くなられた谷村新司さんの名曲『昴 -すばる-』の冒頭の印象的なフレーズが、繰り返し繰り返しずっと駆け巡っていました。朝靄が立ち上っていくような壮大なオープニングが、私はとりわけ好きでした。

過去の記事でも書きましたが、初めて聴いた瞬間から、生意気にも小学生の分際で「この曲は、これから先もずっと歌い継がれる名曲になる」と直感しました。その直感通り、今では誰もが知る国民的楽曲となったと言っても過言ではないでしょう。時代時代で聴いてきた一曲でしたので、YouTubeやSpotifyで繰り返し、聴いているうちに、色々なシーンを思い出しました。

『遠くで汽笛を聞きながら』を聞きながら

そしてもう一つ、今夜ヘビィ・ローテーションで聴いてていたのが、アリス時代の名曲『遠くで汽笛を聞きながら』(作詞:谷村新司 作曲:堀内孝雄)です。谷村氏逝去を受けて、ここ数日YouTubeのコメント欄には多くのコメントが残されていましたが、「アリスの中でこの曲が一番好き」「人生最高の一曲」「歌詞がじんわりと深い」といった書き込みもありました。とてもよく、わかります。

「遠くで汽笛を聞きながら」は、アリス初期の売れなかった不遇時代から、歌い続けてきた、三人にとっても思い出深い一曲だとされます。

この曲の歌詞は、谷村氏が手掛けていますが、奥羽本線醍醐駅(秋田県)の風景を見て抱いた「何もない場所」という感覚がモチーフになっているとされています。その風景はシングル盤のジャケットにも使われています。機会を作って、いつか訪れてみたい場所の一つです。メインボーカルを務める堀内氏は、冒頭の「悩み続けた日々」ということばの世界観の展開に拘り、何度も歌詞の書き直しを迫ったというエピソードもあるようです。

自分の言葉に嘘はつくまい、人を裏切るまい

『遠くで汽笛を聞きながら』より

という部分は、何度聴いてもぐっと来ます。人間としてこうありたいものです。いい夜には、いい音楽が欠かせません。



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