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会社員を辞めます

本日上司から、私の退職届が正式に受理されたとの報告をもらいました。大学を卒業してから新卒で入社して以来、28年半お世話になった会社を辞めることが、これで確定しました。今は、ほっとすると共に、これから始まる茨の道を覚悟しています。一段と気を引き締めて、残る会社員生活を全うしたいと考えています。

私が会社員を辞める決断をして、はじめて会社の上司に辞意を表明したのは、今年の4月です。辞める理由については、何度も理論構築をしましたので、特段の慰留の言葉はありませんでした。私が抜けることで会社に大きな迷惑をかけたくはなかったので、退職時期は、会社側で後任者を準備したり、引き継ぎ期間なども考慮して、9月一杯までは業務をやり、それ以降は溜まっている有給休暇の全消化を希望したいと申し入れ、認めてもらいました。会社員としての資格を喪い、晴れて無職になるのは11月中旬になります。どうせなら冬のボーナスまで粘っても良かった気もしますが、それは結果論なので、諦めることにしました。(注:後に、冬のボーナスは給与制度上、退職日に全額支給されることを確認済)

退職の理由を一言で説明するのは、なかなか難しいです。ポジティブな理由とネガティブな理由が両方あるのですが、一番の理由は、綺麗事に聞こえるかもしれないのですが、会社の一員として、与えられた職責と業務に全力投球出来ないという気持ちを抱えたまま、給与生活者であることをいいことに、人間的に堕落の道を歩んでいる自分を変えたい、ということです。先々に希望が持てない(と思っている)会社員生活を見切って、良くも悪くも自らコントロールできる環境を取りに行く、という決断です。

会社を辞めた後、盤石な経済基盤と潤沢な収入源がある訳ではありません。子供はまだ小学4年生ですし、自宅のローンもたっぷりと残っています。一般常識的に見れば、50歳を過ぎた、大した人望も実績もない中年サラリーマンのする決断としては無謀過ぎます。そんなことは、自分でも分かり過ぎるくらいわかっています。

先行きに未来が感じられない、自分が情熱を失ってしまい魅力を感じなくなってしまった会社員生活を、経済的理由の為だけに、仮面を被り、心を押し殺して、このまま続けることに耐えられなかったのです。負け犬は甘えを捨てて本当の社畜として生きろ、というアドバイスもあるでしょうが、私の感覚では、それはこれまでお世話になった会社に対して不誠実過ぎるだろう、と思います。

無謀な挑戦には違いありませんが、衝動で決めた決断ではありません。後悔は全くありません。もう前を向いて進むだけです。あまりシリアスに考えずに、軽やかに人生後半戦を愉しんでいきたい、と思っています。引き続きよろしくお願いします。


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