『フランス三昧』を読む
台風一過で、首都圏は快晴になりました。出掛けたくてうずうずしていた息子を誘って、近隣の電車旅に出掛けました。父の真の思惑には、昨夜から読み始めて面白くて止められなくなった、篠沢秀夫『フランス三昧』(中公新書2002)を読みたかったという裏の目的がありました。
毎週観ていたクイズダービー
毎週土曜日の19:30-20:00に『巨泉のクイズダービー』(TBS系列 1976/1/3-1992/12/13)という番組があり、少年〜青年時代によく観ていました。司会兼プロデューサーは、大橋巨泉氏(1934/3/22-2016/7/12 82歳没)であり、5人の回答者がクイズに答え、出演者は正解者を予想して持ち金を賭けるという競馬のような立て付けでした。
回答者の三枠には博識の漫画家、はらたいら氏(1943/3/8-2006/11/10 67歳没)が君臨し、四枠には三択の女王こと、竹下景子氏(1953/9/15-)がいました。二枠は女性枠で、私が見始めた頃から、南田洋子(1933/3/1-2009/10/21)→長山藍子(1941/6/21-)→宮崎美子(1958/12/11-)→斉藤慶子(1961/7/14-)→山崎浩子(1960/1/3-)の各氏へと変遷しました。そして、一枠で独特の温和な雰囲気を醸し出していたのが、本書の著者、日本を代表する仏文学者、学習院大学教授→名誉教授の篠沢秀夫氏(1933/6/6-2017/10/26)でした。
最高でした!
本書は、とにかく面白い一冊であり、読み進めているうちに無性にフランス旅行に行きたくなりました。パリで幼児期を過ごし、パリ行きに並々ならぬ情熱を燃やす妻にもきっと刺さる内容の筈です。息子との電車旅の途中(東急東横線)でも読み耽っていたら、いつのまにか渋谷駅に着いていて、電車を降りようとしていた息子を横目で見据え、慌てて後を追いました。唯一無二の息子と一緒に居ても、読書に夢中になり過ぎました。
関内で飲む夜
横浜【東急東横線】渋谷【東急田園都市線】中央林間【小田急線】新宿【JR中央線】東京【JR横須賀線】横浜、と乗り継いで帰ってきました。
自宅の最寄り駅には、息子を迎えに妻が来てくれました。12:00-17:00の電車旅に付き合ってくれた父の配慮を感じ取ったのでしょう、息子は満面の笑顔で改札の中に向かう父を手を振りながら見送ってくれました。さて、今夜はどちらで飲みましょうかね。
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