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(ごんべん)の漢字を考えてみた

本日のnoteは、マクドナルドでグラコロを食べている時にふと思いついたテーマを膨らませたものです。

(ごんべん)の疑問を解く

小学生時代、漢字が得意でした。今はスマホやPCの自動変換機能に頼りっぱなしなので衰えていますが、あの頃は常用漢字ならほぼほぼ読み書きできたのではないかと思います。

今日ふと疑問に思ったのは、(ごんべん)の漢字です。私は筆記する時、第一画目は”点”の意識で書きます。(うかんむり)の点と同じ感覚です。

ところが、印刷物の書体では(ごんべん)には短い横画が使われていて、(うかんむり)には短い縦画が使われます。そしてそれを違和感を抱かずに受け入れています。

これはどういう理由からなんだろう?と思いました。おそらく漢字が得意だった昔から気になっていたと思うのですが、当時は調べる術もなかったし、時間が経過してそういう疑問を持っていたことすら忘れていました。

その後、仕事を通じて中国や台湾と接する機会が増えると、目にする(ごんべん)の漢字には、点が使われている書体の方が多いことに気付きました。この違いは何なのか?

こうなると、Wikipediaの出番です。疑問は一応解決しました。

日本・韓国▶横画とする「康熙字典」の作法を採用
中国(新字形)・台湾(国字標準字体)・香港(常用字字形表)▶点に統一

以上は前フリです。

ビジネスで重要な要素を担う(ごんべん)漢字

(ごんべん)は、元々「言語で何かを人に伝える」、いわばコミュニケーションにまつわることばなので、ビジネスシーンでの需要が多い漢字です。常用漢字を抜き出してみました。

【参考:ごんべんの常用漢字】
+2:計・訂・訃
+3:記・訓・討・託
+4:許・設・訪・訳・訟
+5:証・評・詞・詠・詐・詔・診・訴
+6:話・詩・試・誠・詰・詣・誇・該・詳・詮
+7:語・読・説・認・謝・誌・誘
+8:談・調・課・諸・誕・論・謁・誰・請・諾
+9:諧・諮・諦・謀・諭・謡
+10:講・謝・謹・謙・謎
+12:識・譜
+13:議・護・譲

現代は、言語に関する能力が極めて重宝される時代です。言語を操る能力の巧拙で人物評価も決まってしまう場合が少なくありません。現代を有利に生き抜くためには、コミュニケーション力、その武器となる言語運用能力を磨いておくことは必須です。

因みに「言語」ということばを構成する、「言」と「語」にはそれぞれ以下の意味があるようです。

「言」=その人から発言し始めることを表す
「語」=他人の話に答えることや互いに話し合うことを表す

漢字を分解して眺めて見えてきたこと…

グラコロを食べている間、漢字の偏(へん)と旁(つくり)に分解して、「あぁ、この漢字にはこういう意味がありそうだな… 深いなあ…」とイメージしながら楽しんでいました。

●「諦」(あきら‐める)=帝のことばは受け入れるしかないのか…… 
●「調」(しら‐べる)=ことばの周りを捜索して調べるの意味なのか……
●「誠」(まこと)=ことばが成長していく……
●「認」(みと‐める)=ことばを耐え忍んでやっと認めてもらえるのか……
●「謎」(なぞ)=ことばが迷うと謎が生まれるのか……
(※)語源の真偽は定かではありません。

普段何気なく使っている漢字でも、その示している意味を想像しながら使うのは面白いなあと思った時間でした。(ごんべん)を持つ漢字をビジネスシーンで用いられるシチュエーションをイメージすると、自分の足りない所、強化しなければならない所、見落としていた所を発見するかもしれません。




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