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金曜日の随筆:懐かしの場所を探訪 東京2021夏

また運命を動かしていく金曜日がやって来ました。2021年のWK33、葉月の弍です。本日は2021年夏のある一日を切り取った日記です。

門前仲町散策

本日、朝から所用で門前仲町に出る用事がありました。

門前仲町周辺には多少の土地勘があります。以前、地下鉄東西線沿線に住んでいて、私にとっても、妻にとっても、門前仲町駅が通勤の途中駅だった時期がありました。もう15年くらい前のことです。

富岡八幡宮の門前町として栄えた門前仲町駅の周辺には、当時から渋いお店や洒落たお店があり、なかなか雰囲気のある街でした。休日にランチをしにやって来たり、平日の会社終わりに、途中下車して飲んだりしていました。

かれこれ10年以上ぶりにやってきたので、予定を終えてからは、周囲を軽く散策してみました。赤札堂、まだあるじゃないですか!

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当時はバー飲みの習慣がなかったので、一度も行ったことはありませんでしたが、有名な「バー・オーパ門前仲町店」も永代通りから少し入ったビルにあり、地図で場所を確認してきました。いつか行ける機会がくればいいのですが……。

門前仲町から清澄通りを地下鉄半蔵門線の清澄白河駅まで歩きました。これまで一度も入ったことのなかった清澄公園に立ち寄ろうかと思いましたが、入口で確認すると、観覧予約制のようなので、今回は断念しました。清澄白川の先の森下あたりまで行くと、江東区芭蕉記念館があることもわかっていたのですが、小雨模様なのでこちらも本日はパスしました。

神保町散策

清澄白河駅から半蔵門線に乗って、四駅先の神保町駅で下車しました。小雨が降る中、20代の私がよく休日を過ごしていた大好きな古書街を散策することにしました。

今では、街歩きする時は、各所にあるバー巡りを目的にする場合が多いものの、当時の休日街歩きの目的は、都内各所にある巨大書店巡りでした。私は商店街の中にあるような個人営業の個性的な本屋も好きですが、大きくて、品揃えのいい大型本屋に大量に積まれていたり、壁の棚に収められた本を見るのが好きなのです。

東京駅の八重洲ブックセンター、
日本橋の丸善、
新宿の紀伊国屋、
六本木のabc
池袋のジュンク堂、そして神保町と言えば、
駿河台下の三省堂です!

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これらの書店で、年に数回、新刊書籍を万円単位の大人買いをして、気分転換をしていました。三省堂の店内は、昔も今も基本的な構造は変わってなくて、ああ、あの時ここであの本買ったよなあ、とか記憶が蘇りました。

靖国通りの駿河台下交差点から神保町交差点の間や一本入ったすずらん通りは、日本有数の古書店街です。最近は、古書店の数は年々減っているような気がします。それでも、この場所に来ると、私が初めてこの地を訪れた、大学一年生の時の興奮と感動が思い出されます。今日も、軽いワクワク感がありました。当時、駿河台下近くにあったボリューム満点の洋食店は、残念ながら見つけられませんでした。

古書店では、三冊500円のセールでお得本を仕入れました。買ったのは、

ロバート・B・ライシュ『暴走する資本主義』(東洋経済新報社2008)
五木寛之『金沢望郷歌』(文藝春秋1989)
波頭亮『新幸福論ー国富から個福へー』(メディアファクトリー1991)

の三冊です。ライシュ氏の書は、発売当時に話題になった書ですし、五木寛之氏は金沢在住経験もある私の大好きな作家、波頭亮氏は今も活躍中の気鋭の経営コンサルタント。尊敬する叔父さんから当時読むように薦められた本で、再読になります。これで500円はお得感満載です。

読書する場所を確保すべく、神保町で有名な喫茶さぼうるを目指します。ところが、あいにく今日からお盆休みでした。残念。代わりに、近所のサンマルクカフェで、13日の金曜日の午後を楽しんでから帰ることにします。

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今週の格言・名言《2021/8/9-15》

People who succeed in business see things from a higher line of sight.
仕事で成功する人は、「視線の高さ」が違う
If you already have one foot on the boat, do not hesitate to get on.
-Ivan Turgenev writer/Russia
乗りかけた船にはためらわず乗ってしまえ
イワン・ツルゲーネフ 作家/ロシア

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