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2020年代を生き抜く指針

本日のテーマは、『2020年代を生き抜く指針』という壮大なテーマを学ぶ為、”オタキング”の通称を持つ岡田斗司夫氏(1958/7/1-)が、今年の連休期間中にYouTubeにアップした動画からの学びの記録をまとめます。私の学びが散逸しないよう、何度も見返して参考にする目的で残す私的記事です。
※ 動画を見返した学びを随時追記していく予定です。

現代のインフルエンサーの黒幕的存在

この動画は、岡田氏が2011年10月16日に同志社大学において『私たちは生涯、働かないかもしれない』というテーマで講演した内容を、新解説を追加して四回にわけてアップしたものです。

私は『岡田斗司夫ゼミ』のプレミアム会員ではないので、無料部分しか視聴していません。それでも十分な価値があると思います。この内容を約10年前に話していたことが驚きです。

2011年9月ですから、私は仕事で東日本大震災後の対応に追われていた頃です。講演時には、「そんな訳ないだろ!」「ありえないだろ!」といった批判も受けたそうですが、2021年になった今、この内容はすんなり理解できます。講演を聞いて素直に実践した学生は今、成功を収めているかもしれません。私が2、3年前にようやく知った『オワコン』ということばを、この時点で既に使っています。

岡田氏の世相を読み解く視点の鋭さとその処方箋の組み立て方には驚くものがあります。堀江貴文氏や西野亮廣氏の手がけるビジネスの展開手法は、岡田氏の考えをベンチマークしているのではないかと思うほどです。

コンテンツの総まとめ

【第1回のポイント】
①「大学卒業したら就職」はシステムとして破綻
②「高度情報化社会」とは「超失業社会」である
③ネットの普及=恋愛・仕事の多様性
④生涯求職社会の到来
追記の事例研究:ゆたぼん
【第2回のポイント】
①単職から多職へ
②”職モテ”を目指せ
③毎月50回、転職する時代
追記の事例研究:オリエンタルラジオ 中田敦彦
【第3回のポイント】
①「食うためには金が必要か」は本当か?
②「金で解決」は実は一番非効率
③20世紀型の価値観が行き着く先は”モノ屋敷”
④唯一絶対に「金でしか出来ない」ことは?
⑤”愛されニート”という生き方
追記の事例研究:キングコング 西野亮廣
【第4回のポイント】
①人間の価値を表す「3つのC:Contents、Community、Character」
②「実は良い人」は「良い人」ではない
③”関係弱者”への処方箋
④勇者を目指そう!
追記事例研究:ひろゆき

学び updated on 2021/5/18

岡田氏の時代への斬り込み方は極めて論理的だと感じます。そして、時代の空気を俯瞰する為のキャッチ―なことばを充てるのが極めて巧みです。『評価社会』というのは岡田氏が編み出したことばと言われます。

私のような人生後半戦、これまでに上った坂を下っていく段階にいる人間が、大いに学ぶべきは第3回と第4回の内容です。「お金」の利便性を信奉してしまう感性を上書きするのはなかなか難しいと感じます。

私は、会社員を卒業したいと考え始めた時に、最も葛藤があったのが「食っていくためには、働かないといけない」という価値観です。親や学校から叩き込まれた「働かざる者、食うべからず」という根強い価値観を払拭するのは簡単ではありません。

社会はどんどん金のかかる構造になってきているので、自分の意志だけでは逃れられません。生活するため、生きていくためのコストが上がってしまって、知らず知らずお金の奴隷になってしまうのです。

何の為にお金を稼ぐのか? 岡田氏は「お金はオワコンである」と言い切ります。第3回の動画の中で語られる、

腹が立つのは、自分の無力感と対面するのが嫌で腹が立つのだ

ということばが印象に残ります。お金を稼ぐ必要があるのは、心の底から奉仕したい相手に貢ぐ為である、自分の幸せを安く叶えて、他人の為に金を使うのが最も素晴らしい、という意見に共感しました。

お金は最大の回り道であるが、煩わしさからは逃れられる

と言います。煩わしさを徹底的に嫌う人はお金に頼るしかない、という分析は本質を突いていると思います。愛されニートになれないプライドの高い人間は罰金を払うしかない、という喩えも刺さります。「いい人」になるべきだという教えは説得力がありました。「いい人」嫌いの私は、時代に合わない不利な生き方をしてきたようです。

52年強を何とか生き抜いてきた歴史も大切にしつつ、現代の風潮に必要な部分をアップデートしながら、やっていこうと元気づけられました。

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