【明晰夢で人生を豊かにする!⑤】〜 明晰夢を習得して、人生を2倍生きる!〜「覚醒」と「睡眠」の間に橋を架けよう
前回は、「明晰夢」とはいったい何なのかという基本の部分について、解説致しました。
今回は、「明晰夢」が私たちにもたらすもの、そして幼少期の私たちがどう「夢」というものを理解していったのかというお話をしたいと思います。
明晰夢は習得可能
スティーヴン・ラバージ教授は「明晰夢」は誰もが習得可能であり、この技術を習得すれば、もっと素晴らしい「見返り」があると主張します。
それは、どんな見返りなのでしょうか?
例えば・・・
などといったことが実現可能だというのです。
前回お話をした「セノイ族」も、見た夢を深く想起し、家族で語り合い、共有することで、さらに明晰夢を見易い状況になり、現実の世界にもその効果を反映させて行くという流れがあったことを思い出します。
大事なことは「覚醒時の生活」と「睡眠中の生活」の相互作用に尽きます。
「明晰夢」を見ている時に得た知識、見聞などは、覚醒時の生活にも活かされ、また覚醒時の生活で学んだこと、培ったこと、体験したことは、「明晰夢」を見ている時にも忘れることはなく、有意義な形で活かすことが出来ます。
「明晰夢」ではない、通常の夢しか見ていない人は、「覚醒時の生活」と「睡眠中の生活」との繋がりを欠いている状態であり、それぞれで見ている景色、世界は曇ったメガネをかけているように映るでしょう。
夢を思い出すことも困難であり、思い出しても断片的であったり、ぼんやり歪んだものでしかないはずです。
スティーヴン・ラバージ教授は、これは2つの人生を生きるか、1つの人生を生きるかに等しいと言います。
「例えるなら、暦の月の奇数日と偶数日がなんらかの理由で、あなたの中で関連性を持たず、あなたが思い出すことの出来るのは、自分の過去の半分(奇数日か偶数日のいずれか)の考えや行動であると考えてみて欲しい、そのことがそんなに悪いことなのか、答えはあなたに任せよう」
「明晰夢」を見ることが出来るようになった人々は、これまで見ていた通常の夢の状態を「人がまだ子供であるようなレベル」であると言い「私はこれまで目覚めたことがなかったのだ」とも言います。
「明晰夢」を見ることで、私達の人生は倍に拡大し、起きていても、寝ていても、明晰さを保つことができ、クリアーに世の中や、自分自身を見渡せるということなのです。
「夢」という概念の把握
私たちは成長の過程で、どのように「夢」という概念を習得しているのでしょうか。
発達心理学者のジャン・ピアジェによれば、子供は3つの段階を経て夢を理解するのだそうです。
年齢によって、3つの段階にその習得過程を分けることが出来ます。
さて、いよいよ次回からは明晰夢を実際に体験するための、具体的な方法を解説してみたいと思います。
どうぞ、お楽しみに!!
参考文献
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