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ロゴマークのリデザイン

名古屋のピラティススタジオ【アルピ】のオーナーのReijiさんから、現在使用しているロゴマークのリデザインのご依頼を承りました。

Reijiさんは以前働いていたピラティススタジオの同僚で、本郷三丁目店でチームメンバーとして一緒に働いていました。2年前にご家族と地元に戻られて名古屋でピラティススタジオを経営していらっしゃいます。
Reijiさんのイメージは、とにかくストイック、真っ直ぐ、誠実、己に厳しく一切妥協がなく理想も高いイメージなので、気に入って頂けるものが作れるかな、、と少し心配でした(笑)

名古屋に戻ってスタジオをオープンした際は、仕事をガツガツ頑張ろう!!という気持ちでロゴを作られたそうですが、お子様が誕生し、奥様の仕事復帰など環境の変化を経て、家族・生活とバランスを取りながら仕事をする、というフェーズに変わり、それを踏まえて、柔らかい雰囲気のロゴマークになるように変えたい、というご依頼でした。

仕事に対する情熱は変わらずお持ちで、常に技術向上の為に勉強されている。でも、それだけじゃなくて、今は小さい娘さんの子育てにも全力投球、共働きで家庭を支えている奥様もより大切にされているReijiさんの姿が目に浮かびます。

環境によって柔軟に生き方を変えつつも、大事にしたいものは変わらず強くある。ロゴマークには、Reijiさんのしなやかな強い意志を残しつつ、家族への愛情をもって今の仕事に取り組まれている雰囲気を出せたら、と思いました。

こちらが、以前使用していたロゴマーク。

全体的にシャープで角張っている印象。
ロゴマークを3つに分解して、一つずつ取りかかります。


①は角をとって丸みが帯びる様に変える。
②は直線で作られているので、ただ角を取るだけでは全体的な雰囲気は変わらないため、新たにフォントを選ぶところから。
③元々のフォントが丸いので、加工するかは保留。


あまり丸くなるのも、Reijiさんの雰囲気に合わないので、シャープさは残しつつソフトな印象になるように。
以前の色は、ご年配の方にも親しみを持って頂けるように落ち着いた配色で作っていたそうですが、少し明るい色味に変更してみました。

②フォント選び、4案
沢山のフォントから、RPのロゴマークに雰囲気が合い、印象がかたくなりすぎず、ポップにもなりすぎない、でも誠実な雰囲気があるフォントをチョイスしました。

③については加工せず。
フォントを変えるか、色を付けるか、など検討しましたが、この「R−PILATES」の文字があって、初めてピラティスのスタジオなんだ、と見る方が認識が出来るので、下手に派手にしたり、読みにくくしたり、お洒落にしない方が誠実かな、と思い、このまま読みやすい状態で活かすことにしました。

そして出来たのは、こちら。

以前のものはこちら。

比較すると、全体的に丸みを帯びて明るい雰囲気に変わりましたよね。
機械的な感じではなく、親しみやすいというか。

次に、名刺の作成です。
男性インストラクター、Reijiさんのお人柄を鑑みて、あんまりデザイン性の高い変わった雰囲気のものよりも、誠実さが伝わる、デザイン会社の名刺みたいな、雰囲気がいいかな〜と思ったので、見本になるような名刺をネットで探して、それに合わせて行く進め方をしました。

Before

After

Beforeのデザインも読みやすいし、バランス良いので特に変えなくてもいいかなあ、と思いましたが、今回変更したのはこちら。
・SNSはアカウント名に統一
・メインで見て欲しいHPにはQRコードをつける
・テーマカラー緑を様々な場所に使うことで、全体的に明るい雰囲気の名刺に。

SNSはあんまり多いと「結局何をみたら分かるの?」となってしまうし、複数あると全てを良い頻度で更新出来る訳でもないから、名刺では欲張らず、一番更新頻度が高いもの一つだけにして、あとはHPから飛んでもらったり、そのSNSから他のSNSに誘導したり、、ということも良いのかな。
SNSを複数もつ場合、それぞれの役割分担をしっかり認識して動かした方がいいし、何をどう伝えたいか、策略的に自分で出来るから良いですよね。
FBはイベントの告知、新レッスンの紹介。
インスタは人柄が伝わるようなプライベートも含め、スタジオの雰囲気も伝わる内容。とか?
twitterは、、、よく分からない。笑

今やHPより、SNSが強力なメディアで工夫によっては見つけてもらいやすいから、面白いし、逆に動かしてなかったりすると「あれ?」って思ったりする。

話がそれましたが、、イラストも。

去年描いたものを新しくこちらに。


既に使用しているロゴマークをリデザインする、というのは初めての試みでした。何を残して、何を新しくするか。変わることの意味、メッセージ。心境の変化、これから目指すこと。
そんなことを考えながら、Reijiさんに想いを理解して、イメージしながら作成しました。

変わらないけど、変わりつづける。
ロゴマークも、一度作ったら完成ではなく、変化と共に寄り添って行く。
面白いな〜。

新しいアルピが皆様により一層愛されるものになりますように。
素晴らしい機会を、どうもありがとうございました!


fulcurm design 【フルクラム デザイン】
mari


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