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0614:鎌倉探索メモ

ただの日記です。

9:30北鎌倉駅待ち合わせ、駅に降り立ったとき、空気がつめたくて気持ちがよかった。思わず深呼吸。

小雨。空は明るい。むっふーさんから少し遅れるという連絡があり、駅のベンチで待つ。その間に吉森保さんの『ライフサイエンス』を読み進める。こういうときの読書はなぜか集中できて、一気に読める。

到着したむっふーさんが笑顔で歩いてくる。緑のストライプワンピとアディダスのスニーカー。紫陽花のピアス。のばしているという髪の毛をアップにしている。歩くたびに、ポニーテールとピアスが揺れてかわいい。

明月院(めいげついん:あじさい寺)

入院料500円。2021年は6月1日〜30日までの平日のみ開門(土日は開いてない)

平日の朝だし雨だったので空いてるかと思いきや、そうでもない。北鎌倉に降り立った人たちは、みんな明月院に向かう。

満開の紫陽花の隙間から色とりどりの傘が見える風景は、趣きがあってよかった。

紫陽花
紫陽花は淡いブルーが可愛い花だ、日本人はみんな紫陽花が好きだよねみたいなことを思っていたら、むっふーさんは「紫陽花の苗を植えたら、想像以上に育つ勢いがすごくて、怖いと思っちゃった」そうだ。
紫陽花はグイグイ系の植物だったのか。一口に紫陽花といっても、たくさんの種類があることも教えてもらう。言われてみると、花びらにも様々な形があるし、花の大きさも色も違う。両手で包めるくらいのこぶりなサイズが、かわいいなと思う。

やぐら
明月院には、鎌倉最大といわれる「明月院やぐら」がある。やぐらというのは、お墓のことだよと教えてもらう。ふつう、お墓は土を掘って作るけど、鎌倉は山に囲まれていて平地が少ない。そこで、岩を横から掘り進め、お墓を作ったとのこと。

中央に墓塔のようなものがあり、壁面には何人かの仏様が浮き彫りにされている。(あとで調べたら、釈迦如来・多宝如来・十六羅漢だそうです。)とても立派だ。天井を赤く塗ったやぐらというのもあるらしい。やぐら内にはチリ一つ落ちておらず、お坊さんたちが日々手入れをしていることが伺えた。

お地蔵さま
院内には、あちこちにお地蔵さまが鎮座している。青いニットの前掛けがかわいい。風雨で傷んでいるようには見えず、むしろ新しいものに思えたので、紫陽花の時期に合わせて、お揃いの前掛けを編んでくれた人がいるのかと想像して、あたたかい気持ちになる。

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六地蔵の前で「六道のうちの畜生道ってなんだろうね」「生きているうちに悪いことをすると、来世で動物になっちゃうよってことですかね?」みたいな話をしていたら、隣にいたおじさんが「生まれ変わったら、なんの動物になりたい?」という問いを投げてきた。むっふーさんは「猫」、素晴らしいチョイスだと思う。来世が猫ってすごく良さそうに思えるけども、それが畜生道ってことなんだろか。とか思っていたら、おじさんがご縁だからと絵葉書をくれた。かわいい。笑顔が幸せつれてくる。ほんとそうよね。

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院を出たら、めちゃくちゃ長蛇の列ができていてびっくりした。早く来てよかった。

建長寺(けんちょうじ)

入院料500円。静か。総門や仏殿が立派で圧倒された。

庭園の脇道を抜け、250段の階段を上った先にある半僧坊(はんそうぼう)からさらに150段の階段を登り、勝上嶽(しょうじょうけん)展望台へ。羨望がすばらしい。相模湾と鎌倉の街が一望できる。がんばって登った甲斐がある。晴れた日は、富士山も見えるみたい。

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そのままさらに登り、天園ハイキングコースへ。
気楽に突っ込んでしまったが、なかなかのトレイルで、雨上がりの道がすべる。スニーカーで来るところではなかったかもしれない。トレッキングシューズや登山靴で歩くほうが足が疲れない。

でもむっふーさんの登山師匠は足袋で登山するらしい。考えてみれば、昔のひとは足袋で山越えしていたのだ。体幹を駆使すると疲れないのだそう。そういうの憧れるな。

歩きつつ、
・おかし作りについて(同じレシピをなんども作り、自分のものにする。オーブンの癖を知る)
生理中の運動について
・自分の現状把握には相対化するしかないが、たとえば他人と比較したときに、ジャッジメントを介入させずに「ただの差異」して受け止めるにはどうすればいいのかについて
・傾聴について(上司の「言いすぎていないか」のメモ、「どうしてそう思ったの?」に変わる伝え方)
・自然栽培の農法について(金丸真紀さんの本、本を読んで実践するのが大事)
についてなどいろいろ話をした。

覚園寺(かくおんじ)
ここには入らず(こんど拝観してみたい)
歩き疲れたので、駐車場の片隅でひと休みさせていただく。
むっふーさんの手作りスコーンを食べる。全粒粉でドライストロベリー入り。どっしりしているのに、たべるとサクサクと軽い口当たり、甘すぎなくてめちゃくちゃ美味しい。

首に赤い鈴の黒猫と、ふわふわの毛並みの猫(と思ったら子ダヌキだった)がいた。

・お菓子作りや編み物をしているときは何を考えているのか?
・ふつうのひと(というか、アート系を生業にしていないひと)がクリエイティビティを発揮するにはどうすればいいのか?

について話す。

むっふーさんは、おかし作りでは「次の手順」、あみものをしているときは「目の数を数えて」いる。瞑想に近い。クリエイティビティは、時間と場所があると発揮されるのかも。場づくりが大事なのかな。

UPI鎌倉

2階のシブリングス(キューブ型のパンが有名)で昼食のち、アウトドアギアを物色。
むっふーさんの友人でUPIのアドバイザーをされている寒川さんがお忙しい中わざわざ出向いてくれ、店内を案内してくださった。

ナイフ
「刃厚」「メタルマッチ」などの新しい言葉を覚える。
刃厚:ナイフの厚みのこと、厚いと強度が高まり、硬いものにつかったり、上から叩いたりできる。薄いとお料理などの細かい作業に最適。
メタルマッチ:ナイフの背とこすり合わせて火花を落とし、着火させるための道具。長さがあるほうが使いやすい。

自然にあるものだけで火を起こす方法などを学べる「スタディトレッキング」というツアーがあるそう。
麻紐を使わず、木の皮をほぐして繊維状にするとか。木の水分を手で飛ばせるのだと初めて知る。

ストーブ
ソロストーブという2重壁構造になっているストーブを見せてもらう。
ガスボンベなどのゴミが出ず、自然にある小枝だけで十分な火力が出せる。
機能性を備えたシンプルなデザインがとても美しい。

小枝を燃やすと黒い煙がでる。寒川さんの説明で、黒い煙にはまだ燃やせるものが含まれているのだと初めて知る。だから「不完全燃焼」というんだねと膝を打つ。ソロストーブは、その煙を吸い込んで再度燃やすことで完全燃焼できる。完全燃焼すると、ほとんど煙はでない。

ストーブの下部から空気が吸い込まれるので、下部は温度が上がりすぎず(上がっても80度くらい。上部は300度くらいになる)、芝生やテーブルを焦がすこともない。

唯一のデメリットは、火力の調整ができないこと。
でも、使っていくうちに具合のいいやり方を覚えていくというのも、楽しみのひとつな気がする。

レンメルコーヒー
「レンメルコーヒー」は、コーヒーの淹れ方の種類かと思っていたら、スウェーデンのコーヒーブランドの名前だった。
水を入れたヤカンに粗挽きの豆を投入、そのまま焚き火にかけて沸騰させる。ときには、お塩やトナカイの肉、バターなども入れる。スープみたい。

沸騰したコーヒーを火から降ろし、しばらくおいておくと豆が沈むので、上澄みをカップに注いで飲むというスタイル。このスタイルは「フィールドコーヒー」というらしい。

どんな味がするんだろ。
店内にディスプレイされていた年季の入ったヤカンが、趣があってよかった。

そのほか、香川で縫製された手のひらと甲で皮の素材が違う手袋、ハンモックの吊るし方について、新しくオープンした表参道店は開店と同時に店内に入ると酸素濃度が高くて最高だ、などについて教えていただいた。

うーん、ほしいな〜と思うけども、足を踏み入れたら一気に沼にはまることが容易に想像できる。いろいろなものに手を出しすぎだから、ちょっと様子見。

その後、「せっかく鎌倉まで来たのに、海を見ないで帰るのもね」ということで、江ノ電から海を眺めて解散。(電車内での会話は「心理的安全性」について。)

寒川さんが寿福寺からのトレッキングコースをオススメしていたので、次はそこを歩きたい。






とりとめのない文章を読んでいただき、ありがとうございます!