猫ガン闘病記*愉快におもろく、できる?
5月16日
ガン宣告を受けた10歳の女の子猫、にこ☆
この日は週に1回の通院日。
受付を済ますと、すぐ呼ばれた。今まで待ち時間がストレスだった人間と猫はいそいそと診療室に入る。
体重を測るとまた増えてた。
「さすがにまずいな」先生がつぶやく。
体重が増えると体に負担がかかるらしい。
人間と一緒だなと思いながら帰宅。
いつも真っ先にごはんのお皿に走っていくのに、すみっこに、のそのそ向かう。歩いてる姿が、よちよちあるく、かんじでかわいくて笑ってあげる。
おやつにちゅーる。ほぼ完食。
5月17日
なんとなく、わからないほどの、測定できないような小さな元気のなさを感じる。ダイエットしなきゃいけないから、ごはんを控えめにしても、いつものように「ちょうだい」って言わないから?
量を少なくして時間をおいて、催促されるのを待ってみた。
弟猫レオの催促に根負けして、ごはんをあげる。
やっとのそのそと動いて食べるけど、お皿に少し残したまま。
食べても不安。食べなくても不安。
飼い主は右往左往なじぶんにうんざりする。
敏感な飼い主のエネルギーが伝わるよ。
そういえば飼い主、最近、水が足りない。水を飲んでいないことすら気がついてない。水を飲まないとメンタルが落ちてくる(当社比)
お酒を飲んでも水を飲めば正気でいられる。正気でいるために、水を飲まなくてはと思いながら忘れて、あっという間に時間が過ぎていく。
5月18日
小雨が降る中、往復歩いて、美容院に行く。
3ヶ月も美容院に行かなかった。行けなかったというのが本音だ。
わたしはこころが不安定になると、鏡の前で何時間も人と話すのが怖くなる。以前、円形脱毛症ができた時も美容師さんが発見してくれた。その時に「ちゃんとじぶんケアのために僕たちを利用してください」と言われた。
誰かにじぶんをさわってもらうこと。怖いけどやらなくては、このままどんどん落ちていくような気になる。
3年ぐらい前から行ってる美容院には、ゴールデンレトリバー5歳の男の子が待っててくれる。アーユルヴェーダのヘナを真っ先に取り入れて30年やってらっしゃるご夫婦に、にこ☆のことを話す。
薬や食べ物や笑うこと、自然とともに生きることを、ちょっとだけ考えた。
帰りは、どこにも寄らず、水が足りないと思いながら、帰宅。約9000歩。
にこ☆の「ごはんちょうだい」が待っていた。うれしい。
こころが感じることを、正直に素直に味わうと、えぐられるような痛みも、飛び上がりたいほどのうれしさも、ただ存在してくれることに感謝できる気持ちも、いっぱい感じることができる。それも刻々と変化して、忘れてもいいし上書きしてもいいし、自由なんだ!って、あらためてじぶんに言ってみる。
にこ☆のことで、ネットや動画やいろんな人の話を聞いてるわたしは、じぶんとにこ☆だけを感じて、この先のこと考えていこう。
それをいかに「愉快におもろく」できるか。全力で考える!