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nikki 2019/3/30

いよいよ3月も残すところ1日。かつて営業ウーマンだった10数年前、3月末は売上成績によって天と地の差がある。日本の企業のほとんどが3月決算で1年の締めくくりとなるから、ここで最後の追い込みをかけるわけである。だから今でもなんだかソワソワする。まぁ芸能界でも新番組が始まったり、リニューアルするのは4月が多いし、学校も会社も4月がスタートなわけだから、日本全国が浮足立つ時期だよね。桜も咲くし、暖かくなってくるし。それに加えて、今年は平成が終わり、新年号となるビッグイベントも控えているもんだから、落ち着けって言う方が無理な話かもしれない。

とは言え、私の日常はそこまで慌ただしくなく、通常運転に近い。どうにかこうにかで浮足立ちたかったのに、そう簡単に浮かせてくれない厳しい現実。新しく始まると言うよりは、終わりを感じる出来事があったりして。

関東に出てきて、今住んでいる家の一番近いコンビニ(ファミリーマート)がまもなく営業終了となる。3月31日9時に閉店すると言う。その知らせの貼り紙を見た時は「ウソでしょ!?」と本当に声を上げた。店内の商品が徐々に減っていき、5~8割近いセールが始まり、今日の夜なんて店のエリアの1割にも満たない使用度であった。そんな状態だとしても、とてもお世話になったコンビニだから、最後なにか買おうと入り、デミオムライスとお菓子を持ってレジへ向かった。意外にも店員さんは飄々としていた。「今までありがとうございました」と言おうかとも思ったけど、顔の見慣れない店員だったし、向こうだって知るはずもない……「どうも」とだけ呟いて店を去った。あまりにあっけないお別れである。コンビニの閉店を初めて見た気がする。”あのコンビニいつの間にかできたね”、”いつの間にか無くなってるね”の感覚はこれまでも経験したけれど、徐々にその存在が薄くなっていき、最後には無くなってしまう瞬間まで見ることは初めてだ。もう数時間後には入ることのできない空間になって、もっと先には空っぽになって、それから建物自体も無くなって、記憶からも薄れていくのだろう。切ない。切ない。切ない。。

いつまでもそこにあると思っていたものが、ある日を境に無くなる。

人やモノ、存在と言うのは、無限じゃない。

当たり前じゃない日々を、懸命に生きるしかない。

3月の終わりだからセンチメンタルになったのかもしれない、な。

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