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お金を借りる時はいくら借りるかを先に決めないといけない~飲食店開業~

毎度のことですが、お店をやりたいという方の話をよく聞きます。

お金を借りたいということで、いくら借りるのかを聞くと決まっていない、決めていない、という人もいてそれではお金が借りられないという話。

分かっている人には当たり前の話なんですが、初めての人にはわからないことだらけです。ですので私がお金を借りようとして少し混乱したこと、意外と理解していなかったことを書きたいと思います。私は日本政策金融公庫からお金を借りたので、そのワインバー開業としての体験談を書きます。

お金を借りるには、これこれの理由でこれだけ必要だから貸して下さい、を示さないと借りられません。

漠然とこれくらいかな、だけではだめです。当たり前なんですが。

出店するお店を決め、内装工事の見積もりを出し、決めたお店の規模から必要な備品(ワインバーとしては必要なワインの本数、グラス、カトラリーなど)を全部調べて値段を出してはじめてその金額を借りられます。この時点で全額自己資金でまかなえるならお金を借りる必要はありません。

まずお店ですが、決めた物件に申し込んで本当にここに出店するといった書類が必要です。私の場合は申し込んで大家さんに融資が下りるまで待ってもらえましたが、物件によっては手付金が必要な場合があります。万が一融資が下りなかったら計画が狂うわけですからこの段階で契約はできません。

内装はどうするか。自分で造っていくならお金はかからないですが時間はかかります。私は時間を優先したのですべて業者にお願いしました。契約する予定の物件を見てもらって見積もりをしてもらいます。これも何社かに相見積もりするので意外と時間がかかります。ちなみに金額だけなら各社結構な差が出ました。

内装の見積もりが出れば、席数ですとか、それに見合った必要な備品の数が出ますから、1つ1つ購入する予定の物をピックアップして値段を調べていきます。融資の面談ではこうした証拠というか、本当に購入するのかを見られる場合があるのでカタログですとか、備品の見積書が必要なこともあります。

他にもオープンで必要なもの(名刺、ショップカードの小さいものから看板などの大きなものまで)をピックアップし、運転資金(なぜこの金額が必要かを考えて)なども加えて出た金額から、自己資金の不足分が借りられます

例えば自己資金が200万円で、必要な金額が500万円と出た場合は300万円借りられるということです。この金額を少しでも多く借りたいからと増やしてしまうと、過剰な設備投資と見られたりして最悪全額融資が下りなかったりするようです。

自己資金が200万円ならもっと借りられる金額は高いのですが、提出する書類が完璧で返済計画もしっかりしてないと借りられません。専門家にお願いすればしっかりとしたアドバイスと計画を考えてくれますが、自分自身で申請、面談をする場合は確実に借りられる金額と計画が良いと思います。

借りる計画ができたら今度は返す計画です。

自分が造る店が実際どのような商品を扱い、どのように売って、どれだけの利益を出せるか。これだけの利益が出るからちゃんと返していけますという計画を立てないといけません。ちなみに寝ないで頑張ります! といった精神論は通用しません。

かなりざっくりと書きましたが、この流れをしっかりと管理して計画的に動かないとやられます笑

私はこの場所にしよう、と決めてから日本政策金融公庫に2回相談に行ってから面談を受け、そこから3週間後に無事融資が下りました。

その間は大家さんや内装業者には待ってもらいました。まだ審査中にもかかわらず物件の契約を済ませ、内装工事に取り掛かる人もいますがお勧めできません。待ちの時間が長いのでは焦る気持ちもわかりますが、もし融資が下りなかったらどうするんでしょうか。

私は考えていた必要なもののリストが少し甘かったので、いざお金を借りる段階になって、あれも必要これも必要だ、となってしまったので、自分がこれは使いたいと思っているもの、こだわりのものは必要な数まで考えておいたほうが良いと思います。

分かっているけどうまくいかないもんなんですが。

【ワインバーシロッコについて】

日本ワイン専門ワインバー
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Wine Bar Sirocco
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営業時間 18:00~0:00 定休日なし
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