見出し画像

【公務員からの転職】役所の常識が通用しなかった仕事

こんにちは、元公務員ママのMARINAです。

「公務員辞めたい…」と悩んでいる方が、自分軸で明るく楽しく働ける未来をつくるために、私のキャリア体験や転職情報を発信します。

とても苦労した私の転職体験談はこちら

今日は、民間企業でとてもびっくりしたことです。

民間企業の予算折衝


役所の仕事と切っても切り離せない業務が、予算業務ですね。

例えば、来年度の補助事業を継続させるために予算担当の査定を受ける。

局の総務課にはじまって、
省の予算課、
財務省の担当
財務省の主査。

何度も何度も折衝する。

私は法令担当だったので、
直接予算取りに携わったことはないのですが、

その事業の必要性
昨年実績
省内での優先度…

そんな観点から、
夏以降はどの課も、課長以下一丸となって、
一生懸命予算折衝に臨んでいたのを覚えています。

予算をたくさん取った課は鼻が高く、
昨年よりも減らされた課は存在感が小さくなる…

人事異動や組織再編・定員配分交渉にも大きな影響を与える一大イベントだったなーと思います。

その予算業務を横で見ていて、
とある「お作法」を当たり前に感じていたのですが、民間企業であまりに違って驚いたことがあったのです。

予算は「小さく」とる!


それは、転職して2年後にシステム開発予算の提案書を経営会議に提出するときのことです。

上司(マネージャー)のMさん、
先輩のTさんと
作戦会議をしていました。

私のチームとしてはものすごく大事な、
必要なシステム開発。

でも、システム開発には、エンジニアやプロマネの人件費が莫大にかかります。

社内のほかの開発ニーズよりもその必要性を感じてもらえなければ、予算がおりません。

私のチームのシステム開発案は、その年まさにボーダーラインにいました。

今年開発させてもらえるか、来年以降に見送られてしまうか。

会社にとっては、
直接売上につながる開発や新規事業への投資を優先していたので、、、

ちょっと地味めなバックオフィスの私達の提案は、まさに「経営会議での通し方次第」。

提案書の出来と
マネージャーのプレゼンに
かかっていたのです。

私達が取りたい予算は、
開発機能とフェーズで大きく3つに分けることができました。

フェーズ① 〜機能の実装(初めての構築)
フェーズ➁ さらに〜機能の追加
フェーズ➂ さらに〜機能の追加

といった具合です。

私のチームとしては、

フェーズ➂まで今期で取りたいけれども、
厳しいならフェーズ➁まではなんとしても取りたい!

そういう状況でした。

そのための作戦会議です。

私は自信満々で主張しました。

「提案書としては、フェーズ➂までどうしても必要だと主張する。フェーズ➂までの全体の必要性を感じてもらって、予算が大きすぎるということであれば、最悪妥当な線としてフェーズ➁まで落とすのがいいんじゃないでしょうか。」

つまり、大きな額で要求して、
満額取れなくてもいいや、作戦です。

これは役所の予算業務のお作法でした。

大きく出して、査定で減らしてもらう。

当たり前にこうすべきだと思っていました。

でも、マネージャーMさんと
先輩Tさんは、
即座に反対しました。

「大きい額で要求したら見向きもしてもらえない。はじめから小さな額で、このくらいなら割けるかな、と現実的な要求をしたほうがいい。」

このとき私は、青天の霹靂、な思いでした。

なぜそんな方法を取ろうとするのか、意味がわからない。




でも、、

結局、提案書とプレゼンは、フェーズ➁までのミニマム要求をし、見事私達はフェーズ➁までの予算を勝ち取ったのでした。
(フェーズ③は翌年とりました)

今ならわかる、その違い

今なら、わかります。

なぜこんなに役所と民間企業の予算取りのお作法が違うのか。

それはまず、役所は要求額を関係団体や政治家にアピールする必要があるからです。

「一生懸命要求してます!」というスタンスを示すことが信頼される(と思っている)。

要求額を大きく出す必要が、まずここにあります。

次に、こちらがとても大事なのですが、経営視点

会社はいつだって、社員に経営視点を求めています。

今会社にとって何が優先度が高いか?

自分の所属部署のことだけでなく、経営に参画する観点で必要な予算を要求している提案が、聴くに値するわけです。

個別最適だけど経営視点で見れば無駄だらけ、なことはよくあります。

特にバックオフィスにありがちな印象です。

個別最適を続けていると、会社はコストを抱えます。
予算は効率的に配分していかなければいけないのです。

そこをわかって提案しているか?

単純に「大きく出して、減らしてもらおう」では個別最適にきこえるんですね。

経営視点は、
民間企業に転職したらぜひ速くキャッチアップしたいカルチャーです。

▼キャリアに悩める公務員からのご相談、ウェルカムです!

公式LINEから、ご相談お待ちしています♪

(公式LINEのアンケートにご回答くださった方は、初回相談無料です)

・キャリアの「軸」を見つけたい
・職務経歴書の書き方を教えてほしい
・転職後、最速で成果を上げたい

※転職先の紹介や斡旋はできません。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?