🌸#3 現代人は四角いお豆腐メンタル!?昔の丸いおもちメンタルに戻ろう
↑の続きです。
「昔の人も意外とどうしようもないのかも?」3選
「あれ? 意外と昔の人もどうしようもないかも?」と、親しみをもっていただけるものをピックアップしました。
前回の続きです。
#3 【東海道中膝栗毛】江戸っ子中年男性と元カレの珍道中
3つめは、江戸時代から。
江戸時代は長い間平和だったおかげで、庶民の娯楽が充実し、識字率が世界一だった日本は貸本屋が大ブームに。
色んな種類の本がありましたが、そのうちの1つに滑稽本というギャグ漫画みたいな本がありました。
その滑稽本の中でも大人気だったのが、十返舎一九が書いた『東海道中膝栗毛』です。
この本、「昔の日本人は立派だったんだ! すごかったんだ!」って主張する方が読んだらショックで倒れてしまうかもしれません。
それくらい、内容がしょうもないんです!!(褒めてます)
メインストーリーは、江戸に住む中年男性の弥次さんと、若い男性の喜多さんという男性二人組が、東海道を旅して伊勢神宮を目指すお話です。
(大人気過ぎて伊勢以外にも行く続編がたくさん出てます)
江戸時代は平和だったので、旅行が大流行しました。
特に人気の旅行先は伊勢神宮でした。
弥次さんと喜多さんは、お世辞にも上品で真面目とは言い難い性格をしていて、行く先々で問題を起こすトラブルメイカーです。
口を開けば出てくるのは、冗談・嘘・下ネタばかり。
現代では犯罪だと思える悪いことも息を吸うように自然とやらかします。
とにかく低俗で、お子様の教育には悪影響しか与えない内容なんですけど、それが馬鹿馬鹿しすぎて面白い!
あまりにも自由で、おバカで、欲望に忠実なところが江戸時代の人にはウケたんでしょうねー。
ちなみに、弥次さんと喜多さんは、かつては恋人同士だったという設定です。
元カレ同士で旅しながら、女性にもちょっかいを出して、喧嘩したり仲直りしたり、てんやわんやの珍道中。設定からしてすごいですよね。
『東海道中膝栗毛』を読んでも、皆様の今後の人生にはまったく役に立たないと思います。
が、しかしですよ!
最高にくだらないので、ストレスMAXでお疲れの方には、ぜひ読んで欲しい!
欲望むき出しの弥次さん喜多さんが、あなたの頭をゆる~くもみほぐしてくれますよー。
『東海道中膝栗毛』が何十年も大ベストセラーだったのは、昔の人は他人の失敗を笑って許していたからだと思います。
「こういう失敗、誰にでもあるよねー」
「いやいや、ここまで変なことはしないよ。でも、こうなったら面白くて笑っちゃうよね」
その人の個性として、ちゃんと受け入れていた。
笑えるだけの余裕やゆとりが昔の人の心にはあった。
今のお笑い芸人さんもボケをすることで笑いを誘い、みんなの心をほぐしているから人気なのかもしれませんね。
続きます。
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