幸せとはどこから来るのか
ぼけーっと無心でスマホのパズルゲームをひたすらやっていたとき、急に浮かんだ言葉がある。
私のことを幸せに出来るのは、私しかいない。
何を今さら分かりきったことを…と思うかもしれない。
私もなんで今まで気付かなかったんだろうと思った。
そう、待っていても幸せは来ない。幸せって誰かが運んでくれるものじゃない。自分で見つけるものなんだ。
私はそのことを十分分かっていたはずなのに、病気になってからすっかり忘れてしまっていたように思う。
主治医が、心理士が、誰かが、薬が、治してくれる。と思っていたわけではなく、多分病気のことをどこか他人事のように感じていた。自分事として捉えられていなかったのかもしれない。
だからただ流れに身を任せるしかなかった。病気の波に振り回されて、沈んだり浮かんだりしながら暗い海を漂っていた。
私は元々負けず嫌いで、努力することも好きだった。
学校では優等生だったし、高校卒業時は答辞も読んだ。
大抵なんでもやればそれなりに出来た。
でも特化してセンスがあるものはなく、いつも1番にはなれなかった。もちろん努力はしたけど。
だからと言って努力は嫌いじゃなかった。
人生観もそうだったはずだ。
結婚するときだって子供を産むときだって、幸せにしてもらおうなんて思ってもいなかった。
幸せとはただそこにあるものを感じることだと分かっていたから。誰かに与えられるものではないと。
それなのに、病気についてはそうじゃなかった。
いつだってずっと受け身だったように思う。
病気のせいにして逃げていただけかもしれない。
確かにコントロールが難しいものではあるけど、どんなに落ちていても心の持ち方によってきっと違う。
なんでこんな簡単なことに気付けなかったんだろう。
アルコールに逃げて薬を多く飲んで、それでは何も変わらないと頭では分かっていたはずなのに。
少しだけ世界が変わった気がした。
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