Paradox of freedom "自由とは” <私たちは自由を求め、自由は私たちを時に苦しめるのではないか?>
本日は、ポーランドの授業で出会った興味深いドイツの哲学者であり、心理学者でもある Erick Fromm(March 23,1900-March 18,1980) について少し紹介します。
そこから私なりの自由に対する考えを展開していきます!(^^)!
彼は ”Escape from freedom ” (自由からの逃走)を出版し、自由について語りました。
Erick Fromm は自由を positive freedom と negative freedom の2つに分けて表現します。
まず "positive freedom" とは ”私たちが自由に逃げる時”を表し
"negative freedom" とは ”私たちが自由から逃げる時”を表します。
つまり近代社会で私たちは沢山のpositive freedomを手に入れましたが、それと同時に negative freedom の影響下にもあるといいます。
また彼は、私たちが、ある程度の自由を手に入れることによって、個人主義や実力主義の傾向がより強まり、それが私たちを時に ”孤独” にさせ ”不安” の原因になっている。そのため人は自由から逃れるために、時に誰かの”支配下”にいることを望むのである。と述べる。*(英語のセリフを私なりにかみ砕いて訳しました。)
とするとここからは私の見解ですが、自由になる事と孤独になることは紙一重ではないか?
そう考えると、教科書で見かける学者、作家、アーティストは殆ど男性である。今も、映画監督や、ノーベル賞受賞者は男性の方が圧倒的に多い気がする。(きっと、女性は結婚しなければならないという社会背景にあったか、今であれば、自ら結婚を望む女性が大半だからか、女性のアーティストを男性に比べると少ない様に思う)
彼らは好きなものをめがけて、自分軸で、周りを気にせず走り続けたからこそ有名になる事ができたのでしょう。ただ、沢山の作家や著名人(ドストエフスキー、太宰治、アインシュタイン等々)は孤独についての名セリフを残しています。しかも殆どが、孤独になることを肯定し、提案するようなセリフです。
ここから、彼らが自由に研究、仕事、趣味に没頭すると同時に、孤独であり、ある者はその孤独を愛しさえしたのかなぁ、と思いました。
" Be a loner. That gives you time to wander, to search for the truth. Have holy curiosity. Make your life worth living " - Albert Einstein
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