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私がBizOpsになるまで-修行編-

またしても前回の記事から期間があいてしまいました…今年はかなり遅かった梅雨入りとともにお送りしようと思います。


以前の記事では、私がBizOpsになる前いったいどんな課題を抱えていて、どんな壁にぶち当たり、迷走してきたかをご紹介しました。

今回は修行篇ということで、名実ともにBizOpsとなる前の修行期間のお話をしようと思います。


とりあえずソガワさんとこ行ってみたら?

キャリアに迷走し、相当忙しいであろう会社のだいぶ偉い人たちに「私のキャリアどうしたらいいですか?!」とアホな質問を携え1on1をぶち込みまくった私。

もらったアドバイスも「なんかいいアドバイスもらったけどよく分からん」ぐらいにしか理解できなかったので(土下座して謝れ)、これまた偉い人に「よく分かりません!」とランチ1on1をぶち込みました。

返ってきたのは

「とりあえずソガワさんとこ行ってみたら?」

これはあとから聞いた話ですが、この相談ランチの日の夜、クレームだかトラブルだか何かでヘトヘトになりつつ残業していたソガワさん。

ふらりと登場するソガワさんの上司と、私の相談相手。

「かくかくしかじかで、まりもん迷子みたいだからちょっとソガワさんのとこで面倒見れないかなぁ?」

「いや、あの…(今それどころじゃねぇんだよ…!)とりあえず話しとくんで…」

という経緯を経て、その日のうちにソガワさんから1on1の予定が飛んできてました。

BizOpsへの道ー修行のはじまりー

はてさてそんな経緯を経てソガワさんと1on1することに。

当時接点は少ない方ではないけど多くもなく・・・当時の関わりでいうと

  • 「顧客問い合わせ対応をGmailでやるのが辛いから、全部Salesforceでやって対応記録も残したい」という相談をしてケース使わせてもらう手筈を整えてもらった

  • なぜかケースをクローズしたら、色んな顧客に社内用の問い合わせクローズ通知が暴投されるという誤送信トラブルに、ケースをクローズした当事者とSalesforce管理者として関わる

といった感じでした。
基本的に相談先はソガワさんだけど、実際手を動かしてくれるのは別の人みたいな感じの接点。

当時の私の中での印象は、
困ったらとりあえず声かけたらいいSalesforceおじさん
(ソガワさん、ブランディング成功してますよっ!!)

ということで、1on1に臨むにあたっては
「なんかSalesforceのことで人手が足りないことをやらせてもらう感じかなぁ」
程度の気持ち。

しかしてその実態は…

「これ、1ヶ月以内で終わらせて。もちろん業務時間外で。」

「ここにTrailheadというSalesforceのトレーニング教材があります。
ADMIN初級、中級、上級までのTrailがあります。
あとこれ。
Salesforce Playbook(という名前だったと思う多分)。

真面目にやったら全部で80~90時間分くらいあります。

1ヶ月で全部終わらせてきて。
話はそれからで。

もちろん、業務じゃないので業務時間外でやること。
以上。」




カッチーン


一応普段は漏れ出ないように気をつけていますが…
私、お行儀がいいとは決していえない育ちでして…


ケンカ売られたら、5倍の値段で買い取る


みたいな血の気の多い習性を持ってます。


ということで、鼻息荒く会議室を退出。

家に帰るなり、

「そっこーで終わらせる。ナメんなし。あのおっさんマジ黙らす……!」

と旦那に宣言。

寝る間も惜しんで課題を進め・・・


2週間で全部終わらせました。



終わらせた翌日、意気揚々ソガワさんを訪ね、


奇襲です。

事前に「もうすぐ終わりそうです」とかそんなの一言もなく、
「終わっちゃったんですけど~次なんかやりましょか?(ドヤァ)」
と奇襲をかけました。

今思えば結構嫌なやつです。

さすがに2週間で終わらせると思ってなかったソガワさん。


奇襲で黙らした2秒後に次の課題


内心勝ち誇る私。

っっしゃゴルァああああああ!!!
黙らしたったぞああああ!!!




2秒後

「CSのとこに行って課題を探して、勉強した知識を使って解決せよ」

という次のお題が言い渡されました。

※ちなみにこの「CS」とはカスタマーサポートの部門で、当時いたのはHR Tech企業なので求職者のサポートをしていた部門です。


そもそもCSの業務よく知らないんですけど。
設計レビューってなんですか?


「一旦自分なりにやってきて。あ、業務時間は10%まで使っていいよ。」


とりあえず業務教わりに行くか・・・

多分これ以上聞いてもなんにも教えてくれないので、業務を教えてもらいにCSのいるフロアへ。

以前ソガワさんの記事でこんな画像が出ていました。

BizOpsの必要スキルとスキルを持っていそうな人のマッピング


BizOpsチームへの採用候補として修行させてもらっていたわけですが、私の場合この図でいうなら超現場特化型。

「よく知らない」とはいっても、営業サイドで仕事をしてきて、日頃のCSとのやり取りの中で「不便だな~」「非効率だな~」と思っている、要改善業務のアタリはある程度ついていました


目をつけたのは、営業⇔CSの社内問い合わせ。

SlackとかChatworkを使っていない頃だったので、社内コミュニケーションのメイン手段はメール。
メールでCSへの問い合わせを投げるも、問い合わせを受けてくれたのか、受けてくれていないのか、いつ応えてくれるのかがわからず、営業側ではかなりストレスが溜まっていました。

その割には、営業側数日経つと問い合わせしたことを忘れ、返事が来ると思い出して「返事遅えよ・・・」と怒るなんてことが日常茶飯事。


とりあえずこの社内問い合わせってどうやって管理してるんですか?
とCSの席へ行き、横で対応の流れを見せてもらいます。


超現場特化型の弱点を埋めた修行

基本的に現場の動きに詳しい私は、課題のありそうな業務のアタリをつけるのに苦労はしませんし、他部署といえど実業務を理解するのにさほど時間はかかりません。

しかし、超現場特化型の弱点。

オペレーションも課題も分かるけれど、解決の仕方がわからない。
(=解決手段の引き出しが非常に少ないので解決出来ない)

ここで効いてくるのが、1か月2週間で終わらせた、TrailheadとSalesforce Playbook。

今までは知らなかった解決手段を身につけたことで
「なーんだ!これ先週勉強したやつで解決できんじゃん!」
と、これまでは見えなかった解決策が見えるようになりました。


そう、この修行は

  1. 弱点を埋めるスキル、知識を身につける

  2. その状態で現場に放たれ課題探し

  3. 今まで解決できなかった課題を、身につけたスキルで解決できる

という流れになってたんです。

まあこれが面白いこと面白いこと。


ぶっちゃけ設計レビューで何を言われたかとか全く覚えてないんですが(おい)…
面白い!!と思うがままにあっという間に実装を終え、運用フェーズへ。


超現場特化型人材ということもあって、つくったあとの泥臭い定着活動がさほど苦にならないわけです。

「すげー便利なものできたよ!」
「素敵でしょ?!」
「使ってみて!!」
「え、不便?直す直す何でも言って!!」


後にBPR部(ソガワさんが作ったBizOpsチーム)に配属になって思いましたが、エンジニア中心の当時のメンバー構成からしたら、私はコミュニケーション無双オバケです。

「えーなんでなんでー使いづらいー?」
「どうしたら使いやすいー?」

とか平気で聞けるし、

「あー分かる分かる、これやれって言われたら面倒だよねー」

と現場の気持ちもわかるわけです。


CSの席に行って業務を見せてもらうことなんかも、

「ソガワさん教えてくんないんだろうし、とりあえず聞いてみるべや」

という程度で、何の抵抗もなくやってました。

これも結構他のメンバー的にはハードルが高いことだったらしく…どうやら私は以前のソガワさんの記事で書かれてた、「現場に溶け込む」を目ん玉ひん剥くほどナチュラルにやってのけてたということらしいのです。

というわけで、修行により私のスキルマッピングとしてはこんな感じになりました。


「社内の業務コンサルになってもらいます。」


一旦ここまでのスキルが身についた段階で、正式にBPR部に異動することが決定。


異動に際して、ソガワさんから言われたのは

「マリモンには、社内の業務コンサルになってもらいます」

ということ。


当時のアホな自信があり何にも考えていない単純思考の私がどう思ったか。


「楽勝じゃ〜ん」

はい、若かったんですよ。


若かったんです。


このあと、幾度も崖から逆さ吊りにされ問答されるみたいな試練が待っているわけですが、そんなことはつゆ知らず。

この段階での私の脳内は、至ってシンプルかつ単純。

新しく身につけたスキル・知識で次々にいろいろな課題を解決する手応えと、誰かの役に立って喜んでもらえることの虜になっていました。

異動してからもタフな試練は続きます。

身も凍るような試練の数々のお話はまた次回以降に…


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マイペース更新になりますが、次回更新をどうぞお待ちください。

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