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当社で考えた効果の高い研修Vol.4

海外進出している企業の人事にとって進出時に日本人の誰を赴任させるかは悩みの種でもあります。それをうまく手を挙げさせるための社内のグローバル意識醸成の工夫を一つご紹介します。これは研修という形で実行し、非常に効果が出た1つであります。


以前当社では毎年行っている社内表彰を金一封で済ませていましたが、社内表彰の副賞の金一封を海外事業の視察研修に置き換えることを経営陣に提案しました。コストも金一封とだいたい同じなので、すんなり案は通り、その年から海外事業の視察研修を実施しました。

短期間の社内表彰の副賞としての海外なので、殆どの方が前向きに参加します。この『前向き』が大切です。前向きな目で見れば、その国の本当の姿が変なフィルターなしに見えてきます。マイナスイメージの強い国ほど、効果は絶大です。この視察は4泊5日ですが、すべて事業視察ではなく、観光も半分ほど組み、その国の文化や現地人との触れ合いの場面を作ります。要は『へ~こんな感じだったら赴任してもいいかな』と思わせることが大事です。


当社ではこれをきっかけに前向きに赴任した人が複数人出ました。

実は思わぬ副産物があります。今、赴任している人たちへのモチベーションの向上が非常に大きいです。普段はお偉いさんしか日本から来ないので、一般社員の日本人が来ればそれはそれは喜びます。また自分たちの事業を説明することで、自分たちの事業への誇りが強くなり、『見てもらったからには成功せねば』という気持ちが仕事に現われてきます。行く方、迎える方両方にメリットがあります。

このエピソードを踏まえてyoutubeで公開していますので、こちらもご覧ください。




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