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イギリスの美的感覚 - No Braも有り〼 #23

イギリスの服は、日本に比べて大胆な柄とかビビッドな色が多い気がする。そして特筆すべき特徴として、”シャープでかっこいい””セクシー”というのが、”可愛い”よりも優先されているように思う。日本で流行ってたワイドパンツやフワッとシルエットも、ロンドンで売ってないわけでもないけど、日本的な”ゆるふわ可愛い”シルエットを着ている人に遭遇したことはあまりない。

私は、タイトなシルエットと鮮やかな色が好きなので、まあ好みはイギリスよりなのかもしれない。

イギリスにいる女性の服装でいつも気になるのは、胸の空き具合である。10代・20代のみならず、40代・50代だって、結構みんな肌見せして、胸のカットもかなり深い。アジア人と違って、日焼け留めをちゃんと塗らないのと、肌のコラーゲン層が薄いから(というのはこっちのエステティシャンに聞いた)、結構首とか胸もタルタルになっているけど、そんなの気にしないで、深く胸があいた服を結構みんな着ている。日本人だったらそこにキャミソールを着てしまいそうなところを、みんなブラの上に服だけ着る。たとえば、こんな感じである。(イギリスブランドじゃないけど、MANGOのサイトから・・私MANGO大好きです。日本だと潰れかけのしょぼい丸井とかにしか入ってなかった記憶・・)

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お分かりいただけるだろうか。胸の肉で、服と胸の隙間が埋まって、かがんでもブラがみえなければいいのかもしれないが、日本人より豊満ボディが多いとはいえ、みんながみんなそういうわけでもないだろう。このモデルの人はかがんだら絶対ブラ丸見えだ。日本だと、ブラ見え防止シール等売っているが(さすが日本)このイギリスで、そんなものが売っているわけでもないし、そんなのを欲しいとも誰も思ってないから、普通に女の子のブラは見えたりする。ただ、こういうカットの服は、キャミソールない方が絶対にかっこよくきれるっていうのはよくわかる。

さらにすごいのは、ノーブラの人が結構街中にいることだ。この夏の印象深かった2つのノーブラ事例の1つは、ハイドパーク(超大きい代々木公園みたいなもの)を歩いてた時のことだ。向こうから絶対デートか何かのお呼ばれだろうと思われるミニのちょっとヒラっとしたワンピースとハンドバッグを持った金髪の可愛い若い女の子がやってきたと思って、すれ違う時ぎょっとした。あきらかにノーブラである・・!というかシースルー素材のため、胸が丸見え的な感じである。白中堂々としたノーブラぶりだ。もしかしたら、すごいストロングフェミニストで、なぜブラを女はしないといけないのだ!と反旗を翻しているのかもしれない。

もう1つは、オーガニックカフェの、これまた可愛い店員さんで、可愛いからチラチラみてたら気付いてしまった。淡いピンク色のTシャツの下に何も身につけていないことを・・・やはりオーガニックカフェだから、体を締め付けるものはいけないという思想のもとにブラは着用しないのだろうか。

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日本だと、胸元あきすぎはハシタナイとか、40代とかにもなって肌を露出するのはみっともない、みたいな暗黙の社会的ルールがある。一方、欧米の人にそんな意識は皆無だと見ていて思う。みんな好きなものを、ただただ着ている。そして、肌を露出しても、それは全然いやらしくないし、だれも性的にイヤらしい目でみたりしない。そういえば、中高の先生に、「痴漢されたりしないようにスカートは短くしてはいけない」と言われたことがある。いやいや、短いスカート履くのは別に悪くない、痴漢する方が悪いのに!!

ノーブラがいい!と思えるほどに私の美的感覚はイギリス風になってはいないが、深いVカットは結構すきだ。もっと体を出したりと、自分を楽しむための服が自由に着られる社会で生きたいなと思う。

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こちらはイギリスブランドREISSより。これもキャミなしだと思う。

写真は、また本文に全く関係ない、Kew Gardenより。


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