頭を柔らかくするヒントはおしりたんていにあった
甥っ子と遊ぶと永遠におおはしゃぎしてしまう。なかでもNHK教育番組を一緒にみるのは新しい発見だらけです。どの番組にも歌と踊りの要素がふんだんに取り入れられていて、ある種ミュージカルみたいだな~と思ったり。実は日本人も幼い頃からミュージカルスピリットに触れていたんですね。
それはさておき、今日お話したいのはおしりたんていです。
先月甥っ子に会うやいなや「おしりたんてい知ってる?」と尋ねられました。「知ってるよ、『失礼こかせていただきます』でしょ」と答えると、甥っ子は無邪気に大喜び。さっそく録画を一緒に見ることにしました。
このOP曲を見るのは初めてだったのですが、楽曲としてあまりのクオリティの高さに私が夢中になってしまいましたw 1曲の中にいくつもの変拍子と転調があるからなのか・・・かっこよく進行してきたと思ったらふとワルツになり、聴き手を飽きさせない展開!
調べたら作曲は小杉保夫さん、これまでプリキュアやクレヨンしんちゃんなど数多くの名曲を手掛けてきた方でした。(ポートフォリオが有名な子ども向けアニメソングばかりで、その世界ではきっと巨匠と崇められる方なのでしょう。)
*小杉保夫さんについて:
話をもとに戻すと、このアニメはおしりの顔した探偵が、だれかが悪事を働くと事件を解決するシンプルなストーリー。事件を解決するとき、毎回おしりたんていが自分の顔から悪臭を放ち、悪役に制裁を加えます。(お察しのとおり悪臭とはそういうことです。)
そこで面白いのが、悪臭を放つ前に必ず「失礼こかせていただきます」と一言断りを入れる点と、放つときにアニメの絵のタッチが渋く変わる点。3分でこの面白さが伝わると思うので、この動画を見てほしいです。
甥っ子と録画を見ながら、悪臭を放つシーンに思わず笑ってしまった私ですが、なんと甥っ子は私とは異なる点を面白がっていました。
面白いポイントそこ!?この3人というのは、悪臭を浴びせられた人数のこと。
単純に絵のタッチが変わり、そもそも悪臭で敵を倒す点が私には斬新で面白いのですが、甥にとってはどうやら「悪臭で3人をも倒した」のが面白いポイントらしいのです。これは一度限りではないんです。他のエピソードの録画を一緒に見た時も同じように、悪臭を嗅がされた人数を嬉しそうに私に伝えては喜ぶ甥っ子・・・
同じ映像を見ているはずなのに、目のつけどころが違うのは興味深いです。確かにあの悪臭に3人を倒す威力があるかと思うと面白い。おそらく臭いの濃度がはんぱない。子どもの視点は、年を重ねてある程度凝り固まった私の頭を柔らかくしてくれる気がしました。
最近の甥は、悪臭が黄色いことを面白がっているらしいです。確かに黄色で描かれがちですが、なぜ黄色なのか考えたこともなかった・・・隠れた偏見というか暗黙の了解というか。
ちなみに、おしりたんていはミュージカル化もするらしいですね。もはや他人事ではない教育番組の影響力・・・
それでは、一件落着!
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