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ロシア人カザフスタン出身のマリアの秘密

とても無口で冷たい雰囲気の彼女、マリアはカザフスタン出身。

カザフスタン?って言われて、どんな国だろう?と頭に何も浮かばなかった。

彼女曰く、ロシア人とアジア人が半分半分でいる国で、彼女みたいにロシアからの移住者も多いようです。

公用語はカザフ語とロシア語。

私はマリアはロシア語しか話しているところを見た事がない。

彼女はカザフスタンの日産で働いていた。そこで、上司に進められてニューヨークに語学研修に行ったらと勧められて来たようだった。

こうゆう場合、ニューヨークに来ている間も給料が支払われるため、契約を交わし、留学後もこの会社で数年働くという契約書に同意する。

彼女もそうゆう契約書を交わしてきたらしい。

しかし、彼女はニューヨークの都会で自由な雰囲気を気にいってしまい、自分の国が嫌になってしまった。

カザフスタンでは、ロシアの政治的背景が強く、横領や不正が至るところにあると。

例えば、ドラバーは違反しても警察に金を払えば何もなかったかのように見逃してくれるとかは日常茶飯事のようだと言っていた。(2013年の彼女との会話より)

なので、彼女は会社と数年働くという契約書に合意し、同意書を書いたにも関わらず、それを突破し何らかの形で会社と折をつけたのか会社を辞め、ニューヨークで生きる事を決意し、ニューヨークにまた舞い戻ってきたのだ。

そして、アメリカで移民ビザを申請すると言っていた。

ニューヨークと自国を比べてしまうと本当に愕然としてしまったのでしょう。

日本とニューヨークはそんなに感じる事のないことだと思うけど、他の国からみるとニューヨークと比べたら、自由度や経済的、食事やアミューズメントなどなど、比較にならない程人生が楽しいと思えてしまうと思う。

私もニューヨークの方が東京よりオープンな感じを受けるし、芸術性や多人種で面白みがある街なので、雰囲気はニューヨークの方が好きです。

でも、生活となると物価は高いし、安全性に欠けるし、建物は古いしで東京の方が好きだったりします。

そんな彼女はニューヨークを選び家族ともバラバラになってしまった。

彼女には妹さんがいる。

その妹さんもニューヨークに後から来て少し滞在していたが、

結婚したため、旦那さんの仕事の関係上イギリスに渡った。

彼女の母親もニューヨークに呼んだりしていたが、長い滞在が出来なかったり、旅行ビザの手続きが面倒だったりでカザフスタンで暮らしているようだ。

彼女にはちょっとした秘密があった。

カザフスタンで男性と結婚をしていたが、ある時恋愛対象が女性の方に目覚めてしまい離婚してしまったらしい。

女性の方に興味を持った彼女はニューヨークではゲイ・レズビアンにオープンでその割合も他の地域に比べて多いので、彼女はすぐに彼女が出来たようだ。

一度、学校で仲良くしていたグループ内の女の子に突然、あなたの事が好きと告げてしまい。ノーマルなその友達は突然の告白にびっくりしてしまい、彼女を拒絶するようになってしまった。

ノーマルの方からすると突然友達と思っていた人が自分のことが好きと言われると体が拒否反応してしまう事も仕方のないことかもしれないですね。

その後は友達関係も修復出来ず、そのお友達グループは自然消滅してしまった。

そんな彼女は私のことを親友に思ってくれて、カザフスタン料理を出してくれるレストランに招待してくれたり、そんな時はいつも男前で奢ってくれるのです。

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とても、頼もしい彼女。

最近はなかなか、連絡とる事もないけどきっとニューヨークで逞しく生きている事でしょう。


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