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【社会人学生】仕事×仕事×仕事×大学を両立するわらじの履き方

こんにちは。私はMariko Okamotoと申します。
今年9月に在籍していた通信制大学(放送大学)を卒業しました。
仕事は主業務と副業務を合わせると4つお仕事があります。

放送大学はテレビを見ているだけで卒業できると誤解している方もいますが、そんなわけないです。
授業はテレビ、ラジオ、インターネット配信で、中間課題(通信課題)、期末には単位認定試験があります。受からなければ単位は認定されません。お情け合格もありません。

私は決して意識の高い学生ではなく、大卒が欲しいという執念だけでここまで来ただけの人です。蛍雪の功は理想で、自分の睡眠時間と身体のほうが大事と考える、どこにでもいる普通の人です。
それでもなんとか卒業まで漕ぎ着けました。そんな省エネ両立法を少しだけ書き残そうと思います。

大学に入ったきっかけ

高校卒業後、看護専門学校に進学しました。興味のある分野ばっかり学べる環境になったことで、学ぶことに貪欲になりました。看護学は現場ありきのものだから現場に近いところで学びたい、と看護専門学校を選択しましたが、専門学校で勉強するうちにもう少し学問として、体系的に学んでみたいという思い始めました。
ところが新卒から4年目くらいまでは目が回るほど忙しく、お仕事をこなしてお仕事関連の勉強をしつつ休日は寝るだけの日々。途中体調を崩していたりとそれどころではない生活で結局踏み出せず、一人前に稼がないといけないライフステージに乗ったときには全日制の大学に編入する気力も体力も時間もお金も残っていませんでした。
ただ、全日制だけが大学ではないのが世の中の良いところ。通信制大学の編入と学位授与機構の活用の道を知りインターネットで情報収集を進め、学費と試験の受験会場が近い※という理由で放送大学に出願を決めました。
※当時の放送大学は単位認定試験は所属キャンパスに出向いて受ける必要がありました。2022年前期からはWeb受験方式が採用され試験のために出向く必要はなくなりました。
※看護学校の単位を使って編入したので、大学で取るべき残り62単位はスクーリングなしで卒業が目指せました。

大学生活の実態(病棟看護師時代)

「よく働きながら学ぶって大変〜」というお話しがありますが、何がどう大変なのかピンとこない方もいると思います。
端的に言えば「作らなければいけない時間ができること」で、イメージとしては仕事と私生活に勉強という軸が一つ加わるという感じです。
お仕事で自分の役割を全うする、私生活では生活を維持していくために家事をこなし身体を休める、勉強は時間をつくり教科書を開き理解をすすめる。
学ぶというのは自己実現にも繋がり、非常に贅沢で幸せな時間ではありますが、与えられている時間は皆平等に24時間です。今まで使っていた時間を勉強に充てなければいけません。
入学した当時私は病棟看護師として常勤で変則三交代勤務(+超勤)をしており、勤務が終わってから授業を見て教科書を開いて課題を進めるという形式で勉強を進めていきました。これは、そうでなくても体力が乏しい私にとっては本当に修行のような時間でした。
結婚、転居、転職に加え入学というほぼ別人化した生活の中で、業務の勉強を進めつつもう一つ増やした大学の勉強も進める。準夜勤明けで勉強に取り掛かり、勉強していたのか居眠りしていたのかわからないようなこともしていました。
看護学生は一般的に実習中は睡眠不足な人種ですが、そんな看護学生生活を乗り越えた経験を持ってしても辛く、今思い返しても苦い思い出です。この生活を長く続けるのは難しく、一度休学したのが2年目の後期からでした。

大学生活の実態(会社員になってから)

夫の仕事の都合で転居が決まり、一般企業に転職しました。在宅勤務がメインになり、朝起きて夜は寝る生活にシフト。コロナ禍の真っ只中であり、時間を作れるようになったことから復学を決めました。
物理的な時間を作りやすくなったとはいえ、あの勉強方法を続けるのは無理があるとわかっていたので今回は一定の目安を作りました。

1.勉強方法はフリースタイルOK
2.ノートは作らない
3.SNSを始める(大学用アカウント)
4.そもそも冒険するような科目は選択しない

1.勉強方法はフリースタイルOK

スタンダードな勉強方法は
・教科書を開いて授業を見る(聴く)
・時期が来たら課題をやる
・テスト勉強をして
・テストを受ける
だと思います。
それが理想ではあり、蛍雪の功をやってみたい思いもありましたが、とても実行できる体力を持ち合わせていませんでした。
そこで私は
・中間課題からスタート
・教科書を開いて目次をよみ全体像を掴む
・中間課題をこなしながら覚える
・授業は見れたら見る
という方式を採用。形に拘らず勉強を進められればそれでOKにしました。
勉強時間は始業前と終業直後である程度固定しました。でも、できなくてもまあ明日やればいいや、くらいのメンタルでいるようにしました。

2.ノートは作らない

もともとまとめノートを作るタイプではなかったので、学生時代のやり方を踏襲し教科書にどんどん書き込んでいきました。
マーカーの色にルールを作り、赤:課題で出たところ、黄色:重要(そう)なところで引いていきました。
まとめノートを作ったほうが間違いなく勉強にはなりますが、時間と体力を重視してこのスタイルで妥協しました。

3.SNSを始める(大学用アカウント)

放送大学の卒業率は全科履修卒業生の数と全科履修生の入学者数で割るとだいたい50%くらいと聴いたことがあります。モチベーションの維持など、全日制と比べると孤独との戦いだと言わざるを得ません。
一方通行の授業と限られた情報源、見えない仲間。自分から出ていきつながりを作る必要性を感じたのがアカウント作成の理由です。
Twitterには放送大学の学生がたくさんいらっしゃり、テストの前などは情報交換が活発に行われていました。私が特に印象に残ったのは2022年前期から採用されたWeb単位認定試験のときで、使い勝手や苦労した点など多くのシェアがあり、あっという間にリツイートやコメントで広がっていきました。
普通のキャンパスである学生同士の情報交換の場がTwitterにあるというイメージでした。

4.そもそも冒険するような科目は選択しない

先にも書きましたが、私は大卒がほしいという執念でここまで来た人なので卒業ができるように、シラバスにある平均点やSNSでの口コミを参考に科目選択をしました。
勉強に割ける時間も限られていたのであまり冒険はしませんでした。気合と根性を排除していくのが継続のコツだと思っていたのもあります。
看護学士も取得したかったのでもっぱら看護系を選択し、加えて福祉関係や心理学といった関連科目を選びました。

会社員になってからも勤務先の倒産や転職活動、副業の開始など目まぐるしい生活は続きましたが、このような形で病棟看護師時代と比べれば無理なく継続し卒業にこぎつけました。卒業が決まったときは感動というより、ちゃんとここまで来れたんだという安堵感でいっぱいになりました。

おわりに

高卒後大学に進学し卒業するというメジャーな道とはちょっと違う方を選択しましたが、学ぶという幸せな時間を過ごせたのと、三日坊主でだらしない自分を少しだけ見直すことができ、そういう意味ではとても意味のある経験になりました。
大変なのは間違いないので気軽に人におすすめしようとは思いませんが、この景色はこの道を選んだ人にしか見えないものだと思います。

忙しい中決意して学び舎の戸を叩いた方にとって、この経験がなにかの参考になれば嬉しいです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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