007 プログラミングで得た人生の糧
プログラミングの経験のない、むしろプログラミングに対して若干のアレルギーを持っていた私が、3週間プログラミングと向き合った。
この経験を通して、重要なエッセンスを得られたので、備忘録として残しておこうと思う。
プログラミングの具体的なコーディングや開発したアプリについて書くつもりはないが、基本情報に触れておくとこうなる↓
・言語:Java,HTML,CSS
・フレームワーク:Spring Boot
・開発環境:IntelliJ
・期間:3週間
・内容:2週間は毎日6時間ひたすら講義動画、演習、テストを繰り返す→残りの1週間は8人のチームでアプリ開発
この経験の中で、プログラミングができるようになったか?と言われれば全然そんなことはない。
細かいコーディングを覚えられたわけではないし、初歩的な機能の実装レベルのことしかできない。
それでも、ロジックを理解することはできた。
この機能を実装したい場合、どこをどういじればいいのか、エラーが起きている場合、どこに問題がありそうなのか、の検討がつくくらいのバックエンドの理解はできた。
たったそれだけ、なんだけど、私にとっては大きな経験となった。
なぜかというと、全く馴染みのない、概念からして異世界の分野に飛び込んで、理解していく、という成功体験になったから。
この3週間のエッセンスはこの2つに集約できると思う。
・すぐにできると思わないこと
・分からなくても食らいついて、理解することを諦めないこと
理解できないと焦る。でも、それを受け止めることが大切で、すぐに完璧に分かるなんて思わないこと。そして、受け止めた次は、だからこそ、食らいつくこと。
食らいつくというのは、つまり投げ出さないこと。
例えば、分からない単語をひたすら検索をかけるとか、周りに質問しまくるとか、関連する本を買って読むとか。あらゆる手段を探してつかって、少しでも分かるように続けること。
この二つを続けていれば、ある時「ああそうゆうことか」って分かるタイミングがくる。
私はこれをハッカソンの時に、実感することができた。
反復していくこと、少しずつ少しずつ積み重ねることが、成長なんだなと。
全く馴染みにない分野に飛び込んで、わからないながらに学んで行って、成長の実感を得る、そんな成功体験をこの年にできたことは、自分の知らない可能性を広げていく上での耐性になったと思う。
また、プログラミングの魅力についても少し触れておきたい。
プログラミングスキルというのは、他のスキルと比べて、努力と成果が比例する分野なのかもしれない。
なぜかというと、例えば人間と人間のコミュニケーションは、正解がない。
間違いを逐一指摘してくれる人もまあいない。
だから、コミュニケーションスキルを伸ばすのは難しい。
でも、プログラミング言語は違う。
コンピューターとのコミュニケーションには明確なルールがある。
間違いは動作するかしないか、という形で答え合わせができる。
さらにはどこが間違えているか、エラー表示で教えてくれさえする。
だから、才能に左右されず、頑張れば頑張るだけ成長を感じられる分野だと思っている。
それがどれだけ素敵なことか。
目指す形で報われない努力なんて山ほどある。
目指すことに向けて努力すればするほど、砕かれた時の絶望は大きい。
諦めるな、というけれど、現実の中で挑戦したことがある人であれば、費やした時間と気力に対して感じられない成長の中で自信を失っていく感覚はわかるだろう。
だから、できた!という実感、少しずつの成功体験を重ねられるプログラミングは、努力することの素晴らしさを知れる素敵な領域だと私は感じた。
子どもにプログラミングを学ばせたい親が増えているという意味もわかる。
こんな風に、いろいろなことを知ることができた3週間だった。
最後に、チームメンバーへの感謝で終わりたい。
3週間、わからないとお互い愚痴をこぼしながらも一緒に学べる仲間の存在の大切さに気づけた。
そして、お互いを信じて役割分担をして一つのものを作り上げることの尊さも知れた。
機能一つをとっても、実装できた瞬間の嬉しさは忘れないし、最後全てを統合して完成できた時の達成感も素晴らしいものだった。
社会人一年目に、こんなに素晴らしい糧のような経験をできたことに感謝して、これを忘れずにこれから頑張ろうと思う。