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「贈る側も『おめでとう』の気持ちを飴細工に乗せられた喜びを実感」体験レポート

「食の持つ魅力を100年先まで届けたい」という志で、飴細工のオーダーメイドギフトブランド「SUCRIÈRE(シュクリエール)」を立ち上げたのは、アメリさん。

前回の記事では、飴細工に魅せられ世界大会を目指した奮闘期やその経験を経て立ち上げた「SUCRIÈRE」、そして個人で活動していたところからクリエイティブチーム「アメリエ」として進化してきた経緯をお伝えしました。

それを読んで「SUCRIÈRE」に魅せられた読者もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、アメリエのプロジェクトの一環であるギフト体験に協力してくれたメンバー・chisatoさんをお招きし、アメリさんとの対談の様子をご紹介します。

「ギフト体験を希望された理由とは」「どんなシーンで誰向けに飴細工を贈ったのか」「ギフト体験をして感じたこと」など、実体験をchisatoさんご本人の言葉でお話いただきました。

※2023年10月下旬に取材

【プロフィール】アメリ
パティシエを目指し、専門学校へ進学。在学中に10ヶ月間のフランス留学を経験し、本場でお菓子づくりの基礎を学ぶ。現在は都内でパティシエとして勤務。生業である「食」との携わり方の選択肢を増やすため、SHElikesではマーケティング、ブランディング、起業を、THE COACHではコーチングのスキルを養成中。

【プロフィール】chisato
新卒で入社した会社に勤めて12年目。現在は7歳と4歳の娘2人を育てながら、時短勤務で販売の職務を担当している。「クリエイティブな仕事したい」「在宅で仕事したい」という思いからSHElikesに入会し、動画編集を中心に勉強中。フリーランスとして独立することも視野に入れて今後のキャリアを検討。

──chisatoさんとアメリさんは、アメリエが発足される前から既に知り合いだったのでしょうか?

chisatoさん(以下、chisato):いいえ、クリラボの企画をきっかけにアメリさんと繋がりました。

アメリさん(以下、アメリ):そうなんです!9月末の発表会後のことなので、まだchisatoさんと知り合ってまだ1ヶ月くらいです。

──そうだったんですね!chisatoさんはモニターだけでなく、動画編集でもこのチームで協力しているようですが、アメリさんの企画にジョインした理由を教えてください。

chisato:クリコミュが開催した8月と9月のイベントにはどちらも参加しました。

8月のイベントでコラボレーションラボを知り、誰かの自主企画をサポートしたいという気持ちがありました。

でも、サポーター側としてどのようにワークシートを書き込めばいいのかいまいち理解できておらず、結局ワークシートを提出することなく締切が過ぎてしまったんです。

「チャンスを失ったな」と残念に感じながらも9月のイベントに参加した際に、今からでもサポーターになれることが分かり、「どこか興味のある自主企画を動画編集の面からサポートしよう」と思いました。

アメリさんのワークシートから動画編集のスキルを持っている人を求めていることが目に留まり、アメリさんの発表を聞きました。

内容を伺って、「アメリさんの作品が素敵だな」「自分の実績づくりよりアメリさんの力になりたい」と純粋に思ったんです。

──なるほど。ギフト体験を希望されたのも何かきっかけや出来事がありますか?

chisato:ちょうどタイミング良く、10月中旬に都内で親戚の結婚式の出席を控えていました。

私がギフト体験をすることで、「新郎新婦にとっても、自分自身にとってもより特別な日になりそう」「アメリさんの作品を実際に見てみたい」「アメリさんの新たな挑戦のお手伝いができそう」「新郎新婦に飴細工を手渡しする様子を撮影することで動画に活用できそう」など、いろんなことを考えました。

そういった思いから動画編集と合わせて、ギフト体験も希望しました。

──それはアメリさんにとっても、chisatoさんにとっても絶好の機会でしたね!企画が動き出してから結婚式まであまり期間がなかったと思うのですが、その間どのようなことが起きて、どのようなやりとりが発生しましたか?

アメリさんの手によって製作される様子

アメリ:通常、ご注文をいただいたお客様にはまず、お品物のご利用のお日にち、お引き渡しの際のご希望のお日にちと場所、この3点をご相談させていただきます。

その上で、「お客様にとってどのような方に贈るのか」「お客様や贈る相手にはどのようなものがお好みか」などを尋ね、お客様が描く理想のイメージを形にしていきます。

chisato:私にとって初めての飴細工でしたが、アメリさんは丁寧にヒアリングしてくれました。また、アメリさんが新郎新婦の雰囲気を掴めるように、私が制作した結婚式当日会場で流すオープニングムービーとプロフィールムービーのデータをお渡ししました。

そうやって重ねたやりとりを基に、あとはアメリさんにおまかせで形にしてもらいました。

アメリ:chisatoさんから受け取った動画から柔らかい雰囲気の新郎新婦という印象を受けました。加えて、これから未来に進んでいく貴重な場面に浮かんだ色がピンクだったんです。

ピンク色の薔薇は「上品」「感銘」「温かい心」「輝かしさ」といった花言葉をもっています。

新郎新婦のお二人が出会ってから今日に至ることこそが奇跡的な出来事であり、お二人だけでなくその場に参列しているすべての人たちが温かい心に包まれている。

そんな晴れの日の姿がこの花言葉にピッタリだと思い、ピンク色を基調とした優しい色味のグラデーションで作ることにしました。

──それがこの飴細工なんですね!これはどれくらいのサイズ感でしょうか?

chisatoさんの娘さんと飴細工

アメリ:直径11cm、高さ20cmほどのサイズになります。手のひらに乗るくらいの大きさです。

chisatoさんから「式の最後に娘さん二人からサプライズで渡す」ということをお聞きしていたので、小さなお子様たちが運べるサイズ感を意識しました。

──アメリさんとchisatoさんとの間で重ねてきた打ち合わせ、そして約8時間かけて完成した飴細工。いざ、対面した際のお気持ちはいかがでしたか?

アメリさんからchisatoさんに手渡しされる瞬間

chisato:ドキドキワクワクという感情に溢れて待っていました。対面するとアメリさんの温かく優しい雰囲気に安心し、アメリさんの作品に直接触れることができて幸せを感じました。

アメリ:何度経験してもお引き渡しまで緊張がほぐれません。何の問題もなく無事にお届けできた瞬間は我が子を見送るような気持ちでした。

そして、緊張から解放され、無事にお手元にお迎えいただけた安堵感でした。

──新郎新婦さんや周りの反応はいかがでしたか?

chisatoさんの娘さんたちから新郎新婦へ飴細工を手渡し

chisato:繊細で壊れやすいものなので、退場間際までプランナーさんに依頼して飴細工を預かってもらっていました。

見た目が「美女と野獣」に登場するガラスに包まれた薔薇のようなので、プリンセス好きな娘二人も渡すことを喜んでおり、周りからも「素敵だね」という反応でした。

新郎新婦に手渡しした際には深く感想をお聞きすることができなかったのですが、翌日、ホテルの朝食会場で話した際に「渡した飴細工は食べられるんだよ」「いやいや、食べられないよ。どこに飾ろうかな」と語り合いました。

──chisatoさんが今回、ギフト体験をしてみた感想をお聞かせください。

chisato:二人に伝えたい心からの「おめでとう」という気持ちを飴細工に乗せられて良かったと思います。

飴細工は食べ物だけど食べない、お花だけど枯れない・無くならないという特別感があります。珍しいからこそ貰って嬉しく、喜ばれるものだと思いました。

特別な日に特別な人への贈り物として飴細工は向いていると思います。今回、私が結婚祝いで新郎新婦に贈った以外でもいろんな場面や用途が考えられます。

例えば、同じ結婚式という場面でも新郎新婦から参列された方へのギフトとしてお渡ししたり、会場やアイテムの装飾に使用したりするのも良いですし、母の日に子どもからお母さんへ、結婚記念日に旦那さんから奥さんへというのも喜ばれる気がします。

まだまだ世間では親しみの薄い飴細工なので、一人でも多くの方に飴細工を贈ったり、受け取ったりする体験をしてもらいたいです。

そのための第一歩として気軽に飴細工にふれあえるワークショップや個展などで認知してもらう場づくりを展開していくのもいいなと感じました。

──chisatoさん、今回は貴重なご意見をお聞かせいただきありがとうございました!

執筆:きゃんまり
編集:あず
写真提供:chisatoアメリ
バナー画像:もえ

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