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リーダーの資質②「透徹した見識」【後編】(リーダーに贈る「必勝の戦略」解説③)

この記事に目を通して下さり、本当にありがとうございます!

私の記事では、大川隆法先生累計3500回の法話3100冊以上の著書から、おすすめポイントを紹介しています。

新たな試みとして、大川隆法先生の書籍「リーダーに贈る『必勝の戦略』」のポイント解説に挑戦していこうと思います🌷

少しずつ進めていく予定ですが、皆様どうか温かくお見守りください。



「リーダーに贈る必勝の戦略」


(引用:Amazon

職場をはじめ、さまざまな場面で、高度なリーダーシップが求められる現代。

本書では、リーダーシップを革新し続けるポイントが示されます。

  • フォロワーを惹きつける資質

  • リーダーシップ不足の意外な原因

  • 勝ち続ける組織を作り上げる考え方

著者が実戦で使い込んだ、成果を生み続けるための13の指針が、あなたを夢の実現にグッと近づけるでしょう。

リーダー論として、経営者にも、そして主体的に活動をしているすべての皆様におすすめの内容となっています。

それでは、今回は第1部第2章の後半のポイントをご紹介させていただきます🌷



◎大事と小事、両方にこだわることができるか

・常に全体を見る目を磨け

大局観、全体観を持たない人は、経営者として、あまり優れた素質があるとは言えません。
たとえば、たまたま何かの技術を持っており、その技術によって、ある商品を開発し、売り出したところ、それがヒットしたとします。
しかし、それが個人のレベルを超えて事業化され、会社が設立されたときには、経営というレベルの問題がどうしても出てくるので、技術へのこだわりだけでは、残念ながら、会社の運営は難しくなってきます。
そのような場合には、やはり、全体を見る目、大局観が大事です。

ある商品の開発に成功した会社が、事業化していくにあたり、会社の経営という壁にぶち当たり、伸び悩むことがあります。

これは、商品開発という部分では、「職人」としての目を持っているのが効いていたのだけど、大きな会社にしていく上での事業家的視点大局観を持てないタイプの場合にぶつかる壁のようです。

そのため、経営者には、職人のように細部まで目を行き届かせる能力と、全体を見る能力の両方が必要です。


「会社全体、市場全体、あるいは日本の経済、世界の経済、それから政治が、どのように動いているのか。今後、どのような世の中になるのか」、こうした大局観を常に磨いている必要があります。

外部環境についての新しい情報などを、常に集めつづける姿勢が大事です。

そして、従業員が考えていないような、大きなスケールの発想も持たなければいけません。

経営者は勉強することが沢山あります。

会社全体のこと、経済市場のこと、社会全体のこと……。

ニュース、読書、新聞……専門分野だけでなく、様々な分野の知見を広げる必要があります。

そのため、経営者は常に時間が足りないものです。

さらに、他の従業員が考えもしないようなところまで、大きなスケールの視野を持たねばなりません。


こういう大局観は、心して磨かなければいけません。

大勢の人を率いていくには、この大局観が大事なのです。

これには素質的な面もかなりありますが、素質に気がついても、「磨かざれば光なし」ということです。

大局観と小事を見る目、どうすればバランスよく習得できるのか。

それこそ、経営の舵取りなのだそうです。

簡単にバランス取れるようになったら、それこそみんなが経営者になれてしまいますものね!



・小さなことを見ていくなかに、あすへのチャンスもある


しかし、大局観だけにこだわっても経営者としては成功しません

大まかなことが見えると同時に、小事、小さなことも、おろそかにしないことが大事です。

そこに、あすへのチャンスがあります。


「現場主義」という言葉もよく使われます。

トップが、たまに会社の工場や営業所などをふらっと訪れてみると、そこにいる従業員には分からないことがトップの目には見えるのです。

「自分の思ったとおりに運営されているだろう」と思っていたのに、実際に見てみると、けっこう、とんでもないことがあったりします。

現場における小さなミスであったとしても、それが経営全体を揺るがすような、重大なチェックポイントになることがあります。

スーパーの例で言うと、全国的なスーパーの本社に勤務している役員や社長は、ペーパーの上だけで判断していますが、たまに現場の店を訪れてみると、まったく思いもしなかったようなことを目にすることがよくあります。
(中略)

なかには、売れ筋のものを奥に引っ込め、売れないものを前に出していることもあります。
「どうして、こんなことをするのか」と訊くと、「在庫がたくさんたまるといけないので、売れない商品をできるだけ前に出して、売れ筋のものは後ろに隠しておくのです」などと言うわけです。
これは、トップが見れば、「なんとまずいことをしているのか」とすぐに分かります。
欲しいものを見せないようにし、欲しくないものを売ろうとしているので、お客様から不満が出てくるのは当然です。

会社全体の運営という大局的なことも大事ですが、スーパーであれば、「売り場はどうなっているか。売り場面積はどのくらいか。何を売っているか。どんな売り方をしているか」ということなど、従業員の態度からお客様の反応までを見ることもやはり大事です。

なんと!

売れ筋の商品を店のバックヤードに隠して、売れない商品を早くさばくために、店頭に置いたりする従業員もいるそうです。

これは顧客ファーストが身についておらず、ただただ在庫を消費しないとノルマが達成できないから……という考え方のもと行われた逆判断なのだと思います。

このように、経営者が見たら「えっ!それをやったらお客さんに嫌われるだろう!」と思われるようなことを従業員がしている場合もあります。

経営者にかぎらず、部下を持つ上司、リーダーであれば、同じような問題は直面する可能性があります。

部下が必ずしも自分と同じ判断をするとは限らない。

現場に出てみると、当初の思惑とはまったく違うことがなされていた……!ということもありますので、ご注意くださいね。

時には現場に出て、部下や顧客の考え方を知ることも大切ですね。

また一方で、「現場の判断は現地のリーダーに任せた方が上手くいく」という考え方もあるので、このあたりはケースバイケース、難しいところでしょうか。

リーダーの意向と現場の意見、両方の考え方を上手くすり合わていく必要がありますね。


あるいは、お客様のクレーム一つひとつを大事にすることが、あすにつながることもあります。
こういう小さなことを見ていくうちに、その小さなことが経営レベルに影響する場合があります。
一カ所で発見した小さなことは、ほかのところでも使える場合があるのです。

クレーム対応は光。

ほんの小さなクレームを見逃したことで、あとで会社全体を揺るがす大問題になることもあります。

特に、食品会社系では、「賞味期限改ざん問題」なども時々出てきますが、あれも現場での判断で行われていた慣習が、公になった時に大問題となり、会社全体の信用問題に関わる事件へと発展しています。

些細なクレームだと思っている中に、組織全体が倒れてしまうような致命的なものがないか、常にチェックが必要です。



まとめ☆経営の舵取りには、大局観と細部へのこだわりの両面が必要

経営者というものは、経営マインドを磨く過程で、まず、大局的なことを常に考える必要があり、大きな戦略、時代の流れ、未来のこと、会社全体や業界全体のことを考えるために勉強しなければいけません。(中略)

しかし、逆にまた、細部にもこだわらなければいけないところがあります。
大局観だけでも駄目ですが、小さなところばかりにこだわっていても駄目です。
非常に小さなことばかりにこだわっている人は、大局が見えないことがあるので、それだけでは駄目なのです。両方が必要です。



◎あなたはロマンを語ることができるか

・夢やロマンを語れない人は、経営者には向かない

経営者というものは、やはりロマンチストでなければ駄目なのです。

他の人に語って聞かせることができるような何らかのロマン、理想、夢、こういうものを持っていない人は経営者には向かないのです。

もちろん、これに関しては、すぐ、「現実を知らなければ経営はできない」という反論があるでしょう。

そのとおりです。現実処理能力は極めて高くなければなりません。

しかしながら、現実を処理する能力のみでは、経営者として、その本業を全うすることは極めて困難なのです。

なぜなら、経営者は多くの人の未来を預かっているからです。
何人、何十人、何百人、あるいは、それ以上の人々が、経営者のアイデアや方針、将来性に自分の人生をかけて、その会社の事業に参画してくるのです。
そのため、その人たちに対して、未来への導きが必要です。

したがって、まず、あなた自身が、

自分は、夢や理想、ロマンを語る能力を持っているか。
静かに心の内を見つめたならば、やるべきことがビジュアライズ(視覚化)されて、ありありと見え、人から命令されたり指示されたりしなくとも、やる気がふつふつと込み上げてくるタイプか

ということを、よく自問自答してください。

自分なりの未来図を描き、夢を語ることができる人、そして、人から命令されなくとも、自家発電的にやる気が出る人、そういう人でなければ、経営者には向きません。

経営者において最も大切な能力の一つは、夢を語る能力だそうです。

現実的な処理能力があるだけでは、人を動かすには足りません。

やはり人は、夢やロマンのある人の話を聞き、その未来に心躍らせ、ついていくものなのだと思います。

また、「リーダーとは人から言われなくとも、自らの為すべきことが分かっている存在」とも教えていただいております。

自分の心の奥底から、「なんとしてもこれをやり遂げたい!」という情熱がふつふつと湧き出てくるならば、それはあなたがリーダーである証でしょう。



・現実処理能力にのみ長けているタイプは参謀の道へ

その能力がなく、「実務処理のみ、できる」ということであれば、優秀な会社幹部として働くことも可能なので、「ビジョンを持った人についていき、その人を支える」という仕事に就くとよいでしょう。

夢を語る能力が乏しく、実務処理能力には長けている、という方は、リーダーの右腕、良き参謀となる道が向いているかもしれません。



・経営者は一国一城の主

どれほど小さな会社であろうとも、経営者は一国一城の主です。

必ず、夢を持ち、「夢を実現しよう」という志を持ってください。

どんな小さな会社でも、経営者は経営者。

どんな小さな組織でも、リーダーはリーダー。

その事を肝に銘じ、自分を信じてついてきてくれている人たちを路頭に迷わせないようにすること。

また、「必ず夢を実現させよう!」という強い志を持ち続けることを忘れないでください。



・夢を描くと同時に、金銭的な面からも現実化できる能力を

同時に、「その夢は現実に下支えされなければならないのだ」ということを、強く強く心に刻んでください。

夢を描くと同時に、夢をキャッシュのかたちできちんと現実化することができる能力、いわば、「事業計画を金銭的な面からも立ち上げて、それを、自分でもやってのけるか、あるいは、他の人を使って、やってのけさせる」という能力が必要なのです。

これは夢追い人にはやや辛い話ですが、夢を現実的に実現していけるだけの、金銭的に着実な方法がとれているかはチェックした方が良さそうです。

特に経営者ではなく、芸術家肌の方などは、金銭的な面で夢を実現化する道筋を立てるのが苦手な方も多いです。

自分が金銭面での道筋を立てるのが苦手なタイプだ、という自覚がある場合は、現実的な金銭処理能力の高い人を協力者・参謀に選び、共に戦っていく、という方法もあると思います。



本日の解説はここまで。

最後までご覧下さり、誠にありがとうございました🌷



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