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「月の光」

譜読みを始めてから2か月ほどたったドビュッシーの名曲、noteでピアノの先生が書いていらしたようにすべての指使いをはじめに書き込むことを実行し、のろまの亀のように練習中。

初めて使うソフトペダル

カウントが難しい9/8拍子

♭5つから#4つに変わるところ

和音が多いパート

などなどに少しずつではありますが果敢に挑戦しています。

オーケストラで演奏すると

のようになるのですから、これをピアノ一台で、私の指10本で弾くことがどれだけ大変なことかわかります。天才ドビュッシーが長年かけて書き上げたといわれるこの曲をどれだけ時間をかけて練習してもしすぎることはないのだと自分を励ましながら日々ピアノに向かっています。

ヘッセの言葉には

130 音楽について語るな。ただ奏でよ
音楽についてあれこれと説明したり、おしゃべりしたところで一体それが何になるのでしょう。音楽について語っても価値などございません。そもそも音楽について正しいだの教養的だの趣味がよろしいといったことは何の意味もありませんし、これっぽっちも重要ではございませんでしょう。
肝心なのはまず音楽を奏でることではないですか。『荒野の狼』

とあります。

小学時代には多くの人のようにバイエルとブルグミュラーを習いましたが入った中学が悪かったのか大変厳しい音楽の先生が一年生を担当されました。礼儀作法にも厳しかったのですが、音楽の授業を思い出すと今も苦しくなります。全部ドイツ語の音階で「ドミソシレソ」などを「ツェゲツァファハデゲ」などというのです。先生の弾かれる和音を言い当てるテストが地獄のよう。こうして私の音楽への門はいったんぴしゃりと閉ざされました。

そのころを思い出すと自分が今こんなにクラシック音楽に親しんでいるのがウソのようです。会社の上司や子どものピアノの先生方との出会いが再び扉を開けてくれました。人生にチャンスは何度でも訪れるのですね。

雨の日も風の日も、音楽によって慰められます。よければ上のオーケストラのYouTubeをぜひお楽しみください。

春分も過ぎて明るい時間の方が長くなりますね。月を愛でる気持ちの余裕をもって過ごせますように。

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