見出し画像

オンライン帰省しました。

日経新聞でも話題になっていたオンライン帰省をやってみようと思い立ち、ごきげんパパ♡とごきげんママ♡のそれぞれの実家に連絡してみました。82歳と77歳の母たちですが、日頃はラインでやりとりをしていて年齢の割にはネットが使えます。

結婚して以来、海外に駐在していた時を除いて必ずお盆とお正月には帰省して墓参していたのに今年はまさかのコロナ騒動。13日の19時からと20時から、ビデオ中継でお参りさせてもらうことに決まりました。上の子と真ん中の子はそれぞれ別のところにいるので四箇所と繋がります。

一人暮らしのごきげんパパ♡の母は朝から張り切って二回も事前にリハーサル!カメラの角度もバッチリです。本番ではキミョウムリョウ🎵とお経をあげてくれました。なぜならお坊さんがコロナのために来るのを控えられたから。毎年とは様子が違います。お経の後は孫たちと和やかに歓談して喜んでいました。

ごきげんママ♡のほうも同じ浄土真宗。こちらはお寺さんがお見えになりました。弟一家も仏間に集まりカメラの向こうは賑やかそう。ところがどうもミュートになっているようでお経もお説教も聞こえません。しかも母がスマホを持ち歩いて画面がぐらぐら。やはりぶっつけ本番は危険でした。まあ、こちらは弟たちに任せてビデオ通話をそっと切りました。

義父も父もたまたま60歳の若さで健康を損ない亡くなり、その時義母も母もたまたま53歳の美空で一人になりました。私は結婚前に義父に「まあ、ぼちぼちやんなはれ」と言われたのが唯一かけられた言葉でした。父の方は29年の思い出がぎっしり詰まっていますが一番の教えは「損得を考えるな」ということでしょうか。生まれつきのぼんぼんで、あまり働き者ではなかったけど囲碁が好きで心の綺麗な人でした。

いろんな人に助けられながら義母も母も今に至るまで元気でいられることは感謝に尽きます。実家ではご飯が炊けたらまずお仏壇に供えていましたが結婚してからはお仏壇のない暮らしに慣れてしまいました。だから子どもたちはお参りの習慣は帰省したときだけ。私にしても讃美歌はいくらでも歌えるのにお経はひとつも唱えられません。

実家のお仏壇は弟が守ってくれるでしょうけど、義母のところのお仏壇はこれからどうしたら良いのか正直考えたこともありません。この先のことがにわかに不安になってきました。母のようにしっかりやっていけるのかしらん。

義父や義母がいるからごきげんパパ♡がいて、父と母がいたから私がいて、両親たちにもそれぞれその両親がいる。ご先祖様のお陰で無事ここにいることに思いを馳せるお盆になりました。

特に立派なことはできていないけどおかげさまで子どもや孫が元気に暮らしていること、天国の父たちはどこにいても見ていて喜んでくれていると思うだけで大きな温もりに包まれるようです。お正月こそ帰省できたらと願っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?