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承認欲求に思うHさんのこと

noteを書き始めて一月が経ちました。少し慣れてきて皆さんの作品にもたくさん触れてより良いものを書きたいと思うようになりました。スマホに奪われていた時間を本を読むことに戻すことができ、しかもベッドで読んでいたのが机に向かって読むようになりました。パソコンも引っ張り出してきました。

そしてアクセス状況も気になるようになりました。知っている人が0ではじめたのに、大勢の方が読んでくださるようになったのは感謝でしかありません。私の書いたものにスキしてくださる方があるなんて!次第にスマホを手にするたびにお知らせにそわそわし始めました。そこで思い出したのが尊敬する先輩ママのHさんです。

その年の春、子どもが転入した世田谷の小学校のPTAに参加することになりました。確か家庭教育委員会とかいう名のついた係になり、4月の集まりのとき運悪く委員長のクジをを引いてしまいました。春と秋の講演会を企画しなくてはなりません。区からの補助が五万円で講師を探すのですが、さて困った。教育熱の高い学区ですがどなたをお招きすれば良いのか、その予算で来てくださる方があるのか?

なるべく大勢の参加を願うならある程度知名度がある方が良いけれども、と頭を抱えていました。そんなとき、副会長だったHさんが、

「参加人数は気にしなくて良いです。来てくださった方がたった一人でも来て得たものがあると思ってくださるなら講演会を開いた甲斐がありますよ」

と言ってくださいました。ほっとしたのなんのって。迷える子羊の例えのようです。Hさんは私より何歳か年上で男の子三人のお母様。いつも冷静沈着な上に行き届いた目配りをなさいます。後で知ったのは専業主婦と思っていたのが中学の講師でもあって、こんな方こそ教育者にふさわしいと思いました。

フルタイムで働くお母さんが今よりは少なかった時代ではありましたがPTAの選出は四月の気の重い恒例行事でした。まして私にとって引っ越してきたばかりで知り合い一人いない中、不安ばかりでしたが、Hさんはじめたくさんの素敵なお母様方との出会いをもたらしてくれたPTAは恵みでした。母として、幼児を連れながら必死で暮らしていたあの頃は間違いなく人生でももっとも人に必要とされていた輝いていた日々だったと振り返ってみるとわかります。

そしてHさんのことをnote を書く時にいつも思い出すのです。読んでくださった方たった一人でも面白いやん、よかった、へぇ〜などと思ってくだされば書いた甲斐がある!

そう考えて毎日の気づきや私ならではの視点を文章にすることを続けていきたいと思います。

とは言え、ダッシュボードはやっぱり気になりますね、人間だもの。


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