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人間が「青」を見えたのは最近の話だった!? 青色と水のお話。

「色」

イタリアのランジェリー

色々特徴があるのですが、高級な衣類も含めて今

ブランドで差が出るのがこの「色」です。


中国製というものが出来て、中国が世界の工場と言われて

どんどん技術が発達して

安価な衣類も高級品の様なクオリティが出る様になった現代で

絶対1つだけ誤魔化せない部分が染色です。


染色だけは手間とお金をかけないと、良い色が出ません。

ランジェリーが好きな方共通に言えるのは色彩についての感性が良い方が多いです。

お洋服が好きな方だけでなく、美術とか芸術とかに趣がある男性でもその色彩美にまず興味をそそられます。


実際、僕がイタリアに初めて行った時に思ったのも

日本で見た事のない色合いが多かった


トマト1つにしても日本のトマトとは全然違った。


真っ赤なトマト、日本の完熟トマトともまだ全然違う色味


それを辿っていくと、原因は「水」にあることが

分かりました。


同じ生地に同じ染料を使ったとしてもイタリアで作る色は中国では

出来ない。


それが一番の原因です。


水、、

コンビニやスーパーで今水は何種類も売られてます

ブランドで好みはみなさんあると思いますが

含有物質が違い、硬度が違う。

それが色の違いを作る。


イタリアの水で仕上げた色は鮮やかで芸術的

そして、多様性があります。

あとは、染料の決まりとかそういうのもあるのですが、、

僕が留学してる時、日本から美容師の研修とかで

イタリアに来てた理由としてカラーリングの勉強されに

来てた方々が居ました。


逆に、日本でしか出せない色合いもあります。

ヨーロッパの人はそんな日本の反物が大好きで

日本に来る時に買う人も多いです。


日本のお水は特に優秀な点がいくつかあり

まずは、衣類でいうと洗濯においては世界でも洗濯に適したお水です。

海外の洗濯機を使われてる方、メモリに温度調節がありませんか?

衣類によって温度を変える。

これは、水の性質が影響してます。

日本のお水はそういう事をしなくても出来る洗濯天国です。

良く、ランジェリーの洗濯方法を聞かれますが

洗い方も生地によっては変わりますが

一番大事なのは、洗剤と水。

日本のお水には日本の洗剤が一番良い。

輸入洗剤も香りは良いのですが、果たして

日本のお水を考えて作られてきたのか?

となると、そうではない可能性があるので

デリケートなランジェリーの場合、生地の傷みが出てくる場合があります。


日本のお水は染み込みやすいお水なので。


という事で、1つヨーロッパと違う文化があります。

それは料理の文化です。

日本ほど様々な出汁があり、それをベースに調理する

文化はそれほど多くないです。

韓国はキムチなど発酵や漬けたりするのが得意な文化

インドも、出汁でなく香辛料が発達した文化。

フランス料理も焼いた牛の骨や野菜からお出汁をとるフォンドボーがありますが

日本ほど、それをベースに色んな料理があるか?というと近いものは

あると思いますが、また違うと思います。

日本の海は暖流と寒流に恵まれてて、世界でも季節の魚がこれだけ

取れる国も珍しく、様々な食材に溢れてます。

日本の料理が世界でも評価されてるのはそういう恵まれた環境からだと

思います。


最近、旅番組を見ていて。

その番組はヒマラヤ山脈にいくのですが、高度は富士山よりも

高い高度に天空の湖と言われるポクスンド湖があります。

絵の具の青、真っ青な湖が広がってて、、検索で是非ポクスンド湖を

見て欲しいです。

日本にも青い湖ありますが、奥四万湖はコバルトブルーでこれも美しいですが

それよりもはっきりした青です。


イタリアでも、地中海とアドリア海の海の色は違いますし

日本でも日本海と太平洋は海の色が違います

地形によって青でも全然違いがあります。


面白いことにその番組で解説されてたのが

「青」は実は人間の中でも数百年前くらいに見えたのが初めてという

人間に見えない色だったそうです。

昔のペルシャ、ヘブライ、エジプト語などの文献を見ても

青という表現は無かったそうです。

今でも、クレイジージャーニーでヨシダナギさんが

アフリカで美しい民族、ヒンバ族を取材してましたが

このヒンバ族は今でも青が見えないそうで

その代わり緑が良く見えて、繊細に緑の違いが分かるそうです。


逆に、人類学の本で見かけたのが

人間が最初に見えた色が赤だという話があります。

赤い色が見えたことで、人間の脳が発達したという。

確かに、ランジェリーでも赤は人間の本能を刺激する色として

赤いランジェリーを買う方も多いです。


口紅も赤が主流なのは、もともと猿の女性器が発情したら

赤くなるのですが、その赤さから唇に赤い色をつけることが

性的な意味を帯びてる、、とか確か大分昔のプレジデントかなあ〜

経済誌で書かれてました。

衣類を着ることで性器を隠す訳でその代わりの

もので、お化粧というものが発展したのかもしれないですね。


そういう意味ではランジェリーもそうで、

人の体を衣類で隠すことから、性的な部分として代わりのものを

人間の本能で作り上げたニュアンスが含められてると思います。


洋服1つにしても、昔は体にペイントをし異性に魅せる事を

しなくなった人間が、社会的な背景もあると思うのですが

代わりに衣類にペイントをして、性的なアピールをした。

こういう要素がファッションの始まりなんだと思います。

生地の発達もフラメンコダンサーが着るようなスカートは

人間の動きを体現したもので、、

そもそも、ダンスや女性がスポーツをする事自体

女性が色んな衣服や下着を着る事で身体自体の動きを封じられた事から

活発になったと書かれてました。

フリルとか人間の身体自体の動きからきてるとすると


これは個人的な意見ですが、それに合わない行き過ぎた

デザインは違和感があって。


イタリアのランジェリーは特に、そういうものの節度が

人間の本能から乖離せずに沿って作られてる

だからイタリアのランジェリーも含めボディラインを

意識したファッションはとても理にかなうものなのかなと


イタリアで生活してて特に感じる部分でもありました。


イタリアのモノ=高級というイメージがあると思いますが

色や、作り、そのモノの中にしっかりとした人間の哲学が

含まれてるとしたら、

ランジェリーを扱って売る上では理解しなくてはダメな部分で

逆にお客様には理解してもらうのは全てにおいては

違うのかもしれないですが、少なくともそのものが自分の生活の

中でどんなピースにハマるのか?

そういう感覚が分かる人が一流の接客なのかなと。


こういう部分で、知識を共有するのも凄く大事な事だと

思いましたので、少し書かせてもらいました。


まだ山程ありますが、またの機会に。


JUN



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