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伏線回収と確信の話。〜2019年の振り返りと新年の抱負〜


2010年代が終わり、2020年代が始まりました。
本年もよろしくお願いいたします。

浅いながらに歳を重ねてくると、自分独自の時間軸や意思・感覚といったものが生まれてきたせいか
新年だとか〇〇の日だとか、そういう区切りに興味が薄れてきております。

それでも、一年を振り返ることはとても有意義で、新年は気持ちを新たにするいい機会なので、今回も振り返りをば。

noteを始めたての昨年の振り返り記録はこちら⬇︎


noteでの予告通り、おみくじはやはり「吉」を引きました。
今年も引くぞ、吉。(浅草寺にて)


ということで「わがままにありのままに晒け出す」が目標(と裏目標が「怖がらずとにかく外に出てみる」)だった2019年の振り返りをさらっと。

◇新しく始めたこと(初めてやったこと)
・知らない人だらけのワークショップに参加
・Music Videoの企画、撮影、公開
・4人体制での「花散るライラ」バンド活動
・バーの一日店長
・即興で踊る(これは秘密の情報)


Twitterがいちばん生身の言葉がリアルタイムで綴られているので
そちらを引用しながら振り返りを。

2月

◆サカナクションで良いスタートですね。


◆ゴジゲン×J-WAVE  舞台「みみばしる」

朝からたまたま仕事でラジオ局にいて
本多劇場に着いたら憧れの人が斜め前に座って
舞台上でも自分の世界でも、現実と虚構の境目がよくわからなくなった。

これが後に色々効いてくることに。


3月

◆「花散るライラ」より、前身バンドから一緒にいてくれたkey.ぽぬが卒業。


◆初めてのMV撮影。誕生日の深夜に東京駅周辺にて。
企画・構想は自分で行い、頭の中の空想が、少しずつ具現化していくわくわく感。

この時に新譜のジャケ写も、ほぼその場の勢いで撮影。
これはオマージュの元ネタ、敬愛するものたち。伏線。


◆そして月末に、祖父を見送る。
あまりにも美しすぎる、タイミングと日取り。


そして翌日は、吹奏楽のOB演奏会に参加、久々のステージ。
過去への決別と、必ず自分の音楽で戻ってくるという誓いを立てる。

帰り道にドレスコーズ『ロリータ』での号泣
「振り向かずに そのままで聴け   いいかいロリータ 
全ては今、君の目の前さ」

…だめだ。もうすでに泣きそう。この一連の件は別noteにします。


4月

◆人見知りを振り払って、言葉と身体のワークショップに参加。
何も知らずに、まっさらな人間とまっさらな対話。
みんな肩書きは違っても、心地よい似た者同士の集まり。

少しでも心が動いたものは、怖がらずに飛び込むべきだと知った日。
そしてこの世界には仲間がたくさん潜んでいると知った日。


5月

◆"令和"が始まる、と同時にドレスコーズの新譜『ジャズ』が世に放たれる。
この時はまだこのアルバムの末恐ろしさをわかっていない。


◆ライラ、4人体制が始動。
人生は選択の連続で、全てを選べないからこそ、私は音楽を選んで、それを命がけでやるのだ。

ここ数年で周りの人々が人生の選択をしていくのを見ていて、
私は焦るどころか、より"正直な自分"を自覚することになった。
いい意味での"諦め"とでも言おうか、私は音楽が何より好きで、もうそれしかないんだな、と。
4人体制になり、いよいよ腹をくくり始めた時。



6月

◆ストーンズ展
これは本当に行ってよかった。バンドは音楽だけではないのだよ。

◆そしてバーの一日店長をやる。
隠れ家のような場所を作ること、そして音楽とお酒は最高だということ。


7月

◆ドレスコーズ「THE END OF THE PARTY TOUR」が最高すぎた。
長くなるので割愛。


◆初めてのフジロック
神様トムヨーク、直前に運命的に出会ったMitski、大本命Sia。
雷に打たれて、本物の嵐にあった。
いろんな感覚がここでひっくり返った。

上質な音楽が鳴り響く場所、音楽を愛する人間が集まった楽園。
本物の音楽が、遠くにあると思っていたものが、今目の前で響いている、神様みたいなものを見てしまった感覚。

今まで見ていた場所が間違っていたとさえ思った。
答えはここにあったし、今までの感覚も何も間違っていなかった。

そしてきっと、我々の居場所は今いる"ここ"ではないのだ。


8月

◆ライラのステージングが変わる。

今までずっと、頭の中にぼんやりと漠然としたイメージはあったのだけれど
「そんなこと普通バンドではやらんよな、違うよな」と無自覚に抑圧していたものが、すっと引っ張り出されて肯定された。
そしてメンバーも同じ感覚で、むしろどんどんアイデアが重ねられていく。
目の前が一気に晴れた。そして本当にやりたいことは何かが見えてきた。

2018年の「三文オペラ」から意識が舞台に向かっていって、思い返せば私の根底はずっと舞台があって、それが綺麗に繋がってきた感覚。


9月

◆MV公開。
イメージがしっかりと形になって、バンドの世界がぐっと深くなった感じ。
たくさん反応ももらえて嬉しい限り。自信にもなりました。

(これは2018年末からの構想だったので、最新のライラでもう2作目を作りたい機運。)


10月

◆下北沢の空き地で映画「アイスと雨音」を観る
2月の「みみばしる」と同じく松居大悟監督。
現実と虚構、舞台と映画と音楽、向こう側とこちら側、
全ての境界が曖昧になる。生きている。

そうだ、私はこういう世界が作りたいんだった。


◆江沼郁弥ソロ
個人的に作りたいと思っていた空間が、まさにそこに存在した。
すっと答え合せがされた。
もっとやろう、手を伸ばそうと思った。


◆MVに続き、2nd demo音源リリース
伏線のジャケット写真はこうなりました。お気に入り。

そして素敵なライブの機会をいただき、ずっと秘かに感じ続けていた"違和感"の正体が見えてきた。
ステージにも自信がつき始め、"バンドらしくあらねば"という呪縛から解かれる。
そして(大きな意味で)居場所はここではないと思い始めた。


ちょうど仕事でも急な変化があり、忙殺される日々の中、
「嫌なこと」と「本当にやりたいこと」への感覚が鋭くなる。
追い詰められた状態や怒りに似た感情から、"本当の自分"の輪郭が明白に浮き彫りになり
自分が本当にやりたいことは何か、どう生きていきたいか、が自分の中で明確に見えてきた。

ここで何かが吹っ切れた感じがする。

バンドが4人体制になった時も同じことを思ったが、
失う、変わる、と言った出来事や、
怒りなどのネガティブな出来事や感情は、
決してマイナスなことではない。
そこから始まることや、思いがけないプラスもあるのだ。

この時期は、「やらねばならない」時間や思考がみっちり詰まった隙間から、面白いくらいに「やりたいこと」のアイデアや熱が四六時中続々と湧き出てきた。
反動?もはや防衛本能?
困難や忙殺も、場合によっては悪くないものだ。


11 月

◆「舞台」の側にあった「踊り」の要素が、自分の中から引っ張り出される


◆とんでもない舞台を観てしまう。
最近キーになっていた「境界が曖昧になる」の化け物ver.


◆ワークショップの繋がりから、絶好のタイミングで素敵なお誘いが。


12月

◆odolのワンマンを見る
我々の目下の目標はWWWでのワンマンとする。


◆そして至福のクリスマスイブ2日間からの、
来年もたくさん素敵なことが起こりそうな予感。

かなり割愛したが、長かった……
とても濃厚な1年だったようで。


今年は
・行動と広がり
・これまでの人生の伏線回収
・確信と覚悟

の年でした。

今年はそれをどんどん実行に移して具現化していきます。
私にはもうこれしかない。何も迷いはないよ。



歳をとる毎に「今が一番楽しい」と思ってる気がする。
色々な出来事や巡り合わせ、これを読んでくれている皆さんに本当に感謝です。

2020年は、「わがままにありのままに」を目標にした2019年を大いに上回る「スーパーわがまま年」になりそうな予感がしておりますが

懲りずに、面白がって、見守って、応援していただけるととても嬉しいです。


2020年、一緒に素敵な年にしましょう。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

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