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マリエの日記

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どこまでが現実でどこからが虚構なのか、それは秘密。 現実と空想の境目が曖昧な日々の手記。 でも記されている心に嘘はないよ。
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#マリエの日記

この3ヶ月の話。〜とりとめもない走り書き、自分用〜

あまりにも激動で混沌としたこの3ヶ月(2020.3~2020.6)。 目の前が突然見えなくなってから 自分は何をやりたいのかを、ずっと考えていた。 そして死んでいる心なりに、いろんなことを感じた。 それは「音楽続けるのか?」なんて薄っぺらい問いではない。 やりたい「音楽」の周りにあるものを、あるいは中核にあるものを 捕まえて手にとってみたり、点と点を繋げてみたり、掘り起こしてみたり。 明確な「場」が奪われた今、どこで、何をするべきかを考えたり。 答えのない、地道な

ロリータ、歌えさあ今〜映画のような、3月の夜の話。〜

生ぬるい、土砂降りの夜だった。 3両編成の列車を降りて、静まりかえった帰り道、 ふとイヤホンから流れ始めたその歌に、私は声をあげて泣いた。 ◆ 7.8年ぶりくらいだろうか。 高校時代に勤しんだ吹奏楽部のOB演奏会のために、私はやや重い腰を上げて故郷に向かっていた。 あらかじめ言っておくと、私は吹奏楽が嫌いなわけではない。 青春時代に私を守り、私の土台を作ってくれたのは、紛れもなくこの吹奏楽である。 当時の私のアイデンティティだったし、音楽で"自分"を保つ、最初のきっか

伏線回収と確信の話。〜2019年の振り返りと新年の抱負〜

2010年代が終わり、2020年代が始まりました。 本年もよろしくお願いいたします。 浅いながらに歳を重ねてくると、自分独自の時間軸や意思・感覚といったものが生まれてきたせいか 新年だとか〇〇の日だとか、そういう区切りに興味が薄れてきております。 それでも、一年を振り返ることはとても有意義で、新年は気持ちを新たにするいい機会なので、今回も振り返りをば。 noteを始めたての昨年の振り返り記録はこちら⬇︎ noteでの予告通り、おみくじはやはり「吉」を引きました。 今年

1日だけのBARを開きました、の話。〜かかりきらなかったプレイリストを添えて〜

無事に終わりました、世界の終わりに思いを馳せるBAR。 終わってすぐ記録を残そうと思っていたのも束の間、 本家のTHE END OF THE WORLD PARTY in 名古屋 に参加したことで すっかり熱と余韻にやられている今日この頃。 そういえば名古屋でもアゲハ蝶がとんできました。 友達の家まで歩く途中と、ライブハウスまで車で送ってもらっている途中、大通りを蝶がひらひらと横切っていった…… ここまで来ると誰にも見えない幻覚を見ているのではないかと不安になってくるが、

2018年を振り返るつもりがいつの間にか新年の抱負に。前のめりな振り返りの話。

2019年明けてからもう10日ほど経っておりますが 本年もよろしくお願いいたします🌹 2018年のうちに振り返り切れなかったので、 今更ながら2018年の簡単なまとめを。 2018年はマジで音楽以外のことに興味がなくなり ひたすら音楽や表現に感動している一年だった気がします (2017年もそうだったかもしれないけれど) そして何より新たなバンドメンバーが見つかったことがでかい。 素晴らしすぎる。最高。ほんといい奴らに出会わせていただきました。 毎年、3割が「凶」だと言

シンクロニシティ〜蝶と暮らした10日間の話。

かじかむ指で慌ててスマホ画面を滑らせると、 10日ほどの命だと書いてあった。 私は"終わり"を拾うことにした。 "終わり"の予感が近いものに、妙に惹かれてしまう。 それは"終わり"を目前にしたものが放つ、 どうしようもなく美しい火花を何度も目撃してしまっているせいだろう。 ボヘミアン・ラプソディの"ライブ・エイド"シーン。 (先日2度目を立川の極上音響上映で観ました) 最後のコンクールの1つ目の音符が響く瞬間。 (あの黒光りのステージはもう存在しないらしい) 千秋楽