【読書_感想✍️】『自分の運命に楯を突け』岡本太郎 構成・監修平野暁臣

岡本太郎さんが週刊誌で若者の悩み相談に乗って
回答した内容を再編集した本。
生きることについて
テーマごとに岡本太郎さんの意見が書かれています。

最近、太陽の塔を観に行きました。
インスタ映えを狙う
若い人たちがたくさんいました。
原色で躍動感に溢れる展示は
元気がもらえる空間で、
到底昔に作られたとは思えないものでした。
この本も太陽の塔と同じく
価値が変わらない本質を伝えています。
若者が持つ悩みが
普遍的であるということはあるかもしれませんが、
彼らが悩みを持つ持たないに関わらず
岡本太郎として
どう捉えているのか、どう生きているのかが
真剣に語られています。
そして、この場で語っているように
真剣に生きることがいかに難しいか、
彼がどのような困難に
遭遇してきたのかも書かれており、
これからの人生を鼓舞する内容になっています。

私は岡本太郎さんのパブリックアートが好きです。
公共の場でみんなが違うことを
思いつける空間を作る彼の作品に
感銘を受けています。
芸術の学術的な視点ではなく、
本の中の彼の言葉を通じて、
さらに作品の中身や作品を作った
彼の哲学や人間性を触れられることが
アートを専門的にわからない私にとって
とても良いなと思います。

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