《ポエム》-千年の祈り-vol.50
窓辺に佇む独りの男の影
揺れながら記憶を辿る
錆び付いたガラクタども
部屋中に光る銀の糸が無造作に絡み合う
そこに眠る哀しい過去
噎せ返る過去の匂い
千年という古の空間
あの日の記憶が何処からともなく降り注ぐ
生きながらにして死んでいるも同然な
忌わしい生き物
生暖かい鮮血の流れは勢いを止め
目に触れる太陽の光りとは
まるで違っていた風の冷たさが
体温を奪っていった
全てを見透かす様な瑠璃色の瞳を持つお前
鈍色の瞳には苦しい程に眩しく見えたあの夏の日
この場所で逢