コンセプトは夢で見た幻想の世界
皆さんはどんな写真を撮ってますか?
筆者は見てすぐわかるように割とガッツリ加工して鮮やかな写真を作ることが多い。
そう、作るんです。
作るとは、はて?
そもそも何故、写真を加工するのか?
見栄えを良くしたいのは勿論だが、自分が見た夢の世界を再現したいという思いがある。
フルカラーだけど少しだけ靄がかかっているような、鮮やかだけどどこか古ぼけているような、それでいて妙に記憶に残るような。
透明感があるのに滲んでいる不思議な夢。
そんな夢を毎日見るので、何かで表現出来ないかなと考えていた。
一番は絵だと思うし、一時期は絵の世界にも挑戦したこともある。
…が、筆者は熱しやすく冷めやすい性格………絵の完成まで情熱が保たなかったという…残念な結果に(よりによって油彩画を専攻してた)。
そんな折、モデルとなる写真を撮る方が楽しくなってきてカメラを買ったり何だりしているうちに思いついたのが
夢で見たのと近い風景を撮って加工すればいいんじゃない???
自分が見る夢はおそらく幼い頃の記憶が元になっているはず。
そこに夢特有の鮮やかさや古ぼけ感を足せば………
出来た。こんな感じ。
鮮やかで古ぼけた、光の通る世界。
これを現像して少し破いてコーヒーで汚す、火で炙るなどのエイジング加工まですると完璧な理想のフィルム写真風だがそこまで体力がない。出費もヤバイ。
その辺は気が向いたら作っている。
更に被写体が鮮やかだったり、光の強さを把握すればそこまでガッツリ加工しなくても良かったりする。
面白かったのは多重露光。
全く違う写真を組み合わせて1枚の画にすると曖昧な夢の世界を表現出来る。と思う。
逆に色味を抑えた写真は滲んだ風合いを出すために強めに加工することもある。
雰囲気があり、どこかで見たような何処にもない風景は夢に似ている。
個人的に好きで撮っているのがガラス玉に景色を閉じ込める宙玉レンズ。
トリックアートを生で見てからそちらに振り切って思いっきり加工を楽しんでいる。
コンセプトは夢で見た幻想の世界なので光の溢れ具合など上手くいったと思う。
光と透明感も大切な要素。
果たしてこれらの写真が「写真」と呼べるのかはわからない。
感覚的には絵に近いような気もする。
一般的なコンテストでは使えない。
ただ、撮って作っている本人はとても楽しいのでアート作品の一種かなあ?くらいのゆるさで見てもらえると嬉しい。
「芸術とは最も美しい嘘のことである」
おわり
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