2023/07/20 お笑い芸人の強敵は子ども・スクール写真でできること
今日は宿泊保育の撮影。昨年に続き2年目の撮影。
入園して完全に親元を離れて一泊するのが初めての子もいるので、登園後は涙している子もちらほらいるけど、30分後くらいには全力で楽しんでいて全員が「今日このまま泊まりた〜い♪」なんて合唱しています。
子どもの無邪気な姿を見ていると爆笑してしまうシーンがたくさんある。
1番印象に残っているのが、夕食の時。”1つの長椅子に3人まで”と先生に指示されたのに6人くらいが窮屈そうに座っていて、誰も譲らない。
さてどうするのだろうかと見ていたら、1人の男の子が「じゃあ僕が移動するよ!」と右手を上げて席を立ちました。
するともう1人の男の子が「僕が移動するよ!!」
続いて1人2人と「僕が・・・!」「僕が・・・!」と全員右手を大きく挙手して立ち上がるのです。
もうね、大人の私は、最後の1人が立ち上がった瞬間に他の5人が『ど〜ぞど〜ぞ!!』ってやるんじゃないかと期待して見ていたのですが、そんなことはなく、結局6人全員がもう1つの3人掛けの長椅子にぎゅうぎゅうに詰め合うという結果。
色々と、ズコーーッという感じなのですが、オチのない素直な子どもたちの様子が、作られたオチよりも結果、笑えるという。本当にお笑い芸人の強敵は”子ども”だと思えた瞬間でした。
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息子を保育園に預けるようになった3歳の時に今の仕事を始めたので、もっと早く、むしろ子どもが生まれる前にこの仕事をしていたら、もっと気持ちに余裕が持てたなと現場のリアルを見ていて思う。
息子は預ける時に毎日シクシク泣いているタイプだったので、離れるのがとてもとても辛かったのです。
そして、お迎えに行くといつも先生に”すぐに泣き止んで遊んでましたよ”と言われるのですが、100%信じれていない自分がいたんですよね。
だけどこうして色々な幼稚園・保育園のリアルを見ていると、親元を離れる時に絶望したように大泣きしている子どもたちが、親がいなくなった瞬間、少し時間のかかるタイプでも時間と共に何事もなかったかのようにスンッとしてるんですよね。
で、”お迎えがきたよ~”ってなるとまた泣いちゃったりして。
なのでママやパパの中には私のように”本当に私がいなくなってから泣き止んで遊んでいたのだろうか・・・”と心配したりしていると思います。
本当に全く泣き止まない場合は先生からお話があると思うので、”すぐに泣き止んで遊んでましたよ”なんて言う言葉をもっと信じることができれば子持ちももっと楽だっただろうな〜。
そして今の私の仕事でできることは、その日常を保護者の方達に写真を通して見せてあげること。
なので撮影中、笑顔の写真を残してあげるだけではなく、なるべく園での様子がわかるような情景写真なんかも残したりしています。
売れないかもしれない写真でも、私の子どもが通っている園だとしたらどういう写真が見たいかな、欲しいかな。そう言う目線で撮影しているのです。
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