隣人に光が差す時

美しさに惹かれる。
もちろん、強くて美しい人も例に漏れず。
強さには色んな種類があって、凛として佇まいが美しい人も素敵だし、弱さを見せられるというのも強さだと思う。
そんな強さを持っていると思う女性の1人が、歌手の安藤裕子さん。

彼女を知ったのはいつ頃だろう。
高校生ぐらい?CMで知ったんだったか、友人が教えてくれたんだったか。
見た目の美しさもさることながら優しい声と独特の世界観にどんどんハマっていった。綺麗な緑のネイルが好きなのは間違いなく彼女の影響。

少しの移動時間でも音楽がないとだめだったのに、めっきり聞かなくなって数年になる。
それでも定期的に聞きたくなるのは、自分の弱さからだろう。

「アナタニナリタイ コレジャタリナイ」

あんなに私の目には素敵に映る人でもそんな感情を抱くことがあるのかと驚き、そして身近に感じた。

私はよくぺしゃんこになる。
いともたやすく。
弱さと脆さに嫌気がさして、自分以外の誰もが幸せに見えている。

そんなぺしゃんこになったときによく聞く曲。「隣人に光が差す時」。
決して明るくはない曲調と歌詞。でも、強くて美しい。心に染み入ってくるメロディと声を噛み締めながら。

ライブで聴く彼女の声は、CDやPVとは違ってとても力強い。華奢な体からは想像できないぐらい。きっと彼女は輝ける人の斜め後ろをたどって走り続けてきたんだろう。

この曲の歌詞では、最後には前を向く。何度も繰り返して聴いて、すっきりしたら顔を上げる。時には涙を流しながらも。もがきながらも進んでいこう。

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