マガジン一覧

たびしゃぶ交換日記

"旅と写真と文章と"のメンバーで、日常の気になることやみんなに聞きたいことをゆるりと綴っていく、たびしゃぶの交換日記。

33 本

聴覚障害があるけれど大学院修士課程を修了したわたしが、ノートテイクを受け始めたきっかけ。

「ノートテイク」をご存知ですか?これは、聴覚障害者に対する同時筆記通訳、つまり「耳の代わり」をすることです。 わたしは、大学と大学院の6年間、「ノートテイク」を受けながら講義を受けていました。今回は、「ノートテイク」を受けることになったきっかけのお話を紹介します。 はじめて情報保障を受けたのは、大学一年生のとき 右耳が生まれつき重度難聴のわたしですが、左耳は高校2年生くらいまで軽度難聴でした。そのため、幼稚園・小学校・中学校・高校とろう学校ではなく一般の学校で過ごしてきま

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ユカ芋と再会した日

透き通るようなコバルトブルー、カリブ海の無人島。小腹がすいたわたしたちは、リュックの中からいそいそとスナック菓子を取り出した。 その名も「ユカチップス」 日本でよく見かけるポテチとそう見た目は変わらないものの、とにかく芋感がすごい素朴なお味。 ジャガイモじゃなくて、ユカ芋というタピオカの原料となるそのお芋は、里芋と山芋を足して2で割ったようなもので。パナマ滞在中は、食卓にも度々登場した。 あれから3年が過ぎて、日本でユカ芋を見つけることはおろか、ユカチップスにさえ出会

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【大晦日】挑戦、でも楽しかったって言う年にする。

あと1時間で次の年になる。 余談だけれど、トロント はあと15時間後に年明け、メルボルンは年明けてから既に1時間経っている訳で。 同じカレンダーなのに、こうして時差で迎える瞬間がずれるというのはなんとも面白いなぁと毎回思う。 ---- 2019年は、最初から意識していたわけではないけれど、自分の内面に向き合い続けた年だったと思う。 それによって見つけた、汚い感情とか、蓋してた悲しさとか。 色んなもがきを経て、見つけてきた、 「じぶんの好き」 「なりたい、ありたい姿

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【大晦日】わくわくに身を任せ

#旅と写真と文章と の仲間と始めた「旅しゃぶ交換日記」も3週目。 今回は大晦日をテーマに更新していきます。 「息をするようにできること」と「2020年にむけて」のふたつを書きます。 息をするようにできること 自信をもってこれが出来るといえることって無いなあと思っていた。 でも、呼吸は生まれてからずっと上手にできていると思った。 同じように「知らないことに興味を持つこと」も得意だ。 そうだよね。出来るとか出来ないではなくて、面白そうかとか、やってみたいかで選んだ方が絶対い

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拝啓、5年後の私へ

「5年後の私へ走り出す」で書いた夢への一歩ずつを。

26 本

幸せな記憶をつれてきた記録

テレビで映った場所に「もう一度行きたい」と思うことがある。 今期観ているドラマで、水族館が出てくる話が2話続いた。どちらも行ったことがあって、むしろ何度でも行きたいと思えるぐらい大好きなところ。 (これは比喩じゃなくて実際そう。いくつか年パス持ってるし、ほんとに何度も行ってる。笑) 懐かしくなって、カメラロールをさかのぼる。 これは新しいレンズを試したくて行ったとき、ずっと行きたくてわくわくしながら行ったとき、気分転換に仕事帰りに寄り道したとき…… 水族館だけじゃなくて、

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アクセルを踏むのが早かったのかもしれない

5月の後半に入った途端、微熱の37℃あたりをうろうろし続けて一向に下がらず体が重くて重くてまったく動けない日、ばかりで。 以前から定期的に長期にわたってアレルギーが悪さをするらしく流行り病の類ではなさそうだ、と見込んで、ただただ転がって過ごしている。 こういう時、不思議なことにすべてが良くない方向に向かってしまうもので、知りたくもないことを聞かされたり、言葉の端々にとげを感じたり、小さいことも大きいこともダメージが積み重なる。 そうしてるうちにメール1通を読むことも、LI

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自分のことが一番見えづらいから困る

数年ぶりに「自己分析」なるものと向き合っている。退職して約1か月。季節労働も終わりが見えてきたところで、そろそろ重い腰をあげて転職活動を始めようとしている。 自己分析も面接も「もうやりたくない!」って心の底から思っていたはずなのにやらないといけないのが苦しいところ。 それにしても、短所は死ぬほど出てくるのに長所の類は驚くほどに出てこない。これまで周囲に言われたことを思い出してみる。 真面目、言われたことをちゃんとやる…… ちょっと待って、それは長所なのか?と脳内でストップ

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何もない街の「春の風物詩」。知らなかった世界の端っこを見て思うこと

朝5時半、携帯のアラームを止めて家を出る。 まだ顔を出したばかりの朝日に向かって自転車のペダルを漕ぐ。目指すは、近くの竹林。シーズン真っ只中の筍掘りを手伝うためだ。 * 先月体調を崩した時、医師から「朝、短い時間でいいから外出して太陽の光を浴びる」様に指導を受けた。元々、過眠でひきこもり傾向がある私にとって拷問に近い。案の定、眠気に抗えずに眠り続けていた。 この時期は毎週末、父が友人の筍の収穫を手伝っている。徐々に復調してきた今、それならばと私も行くことにした。多分、医師

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10 本

幸せな記憶をつれてきた記録

テレビで映った場所に「もう一度行きたい」と思うことがある。 今期観ているドラマで、水族館が出てくる話が2話続いた。どちらも行ったことがあって、むしろ何度でも行きたいと思えるぐらい大好きなところ。 (これは比喩じゃなくて実際そう。いくつか年パス持ってるし、ほんとに何度も行ってる。笑) 懐かしくなって、カメラロールをさかのぼる。 これは新しいレンズを試したくて行ったとき、ずっと行きたくてわくわくしながら行ったとき、気分転換に仕事帰りに寄り道したとき…… 水族館だけじゃなくて、

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やっぱり総武線は暗いままだったけれど

「東京の暮らしはどうだったんですか?」 面接でよく聞かれる質問の一つ。 楽しかった、し、楽だった。 自分が好きなスポーツ観戦にも行きやすいし、ちょっと遠出をすれば海だってある。仕事にやりがいを感じている人や「好き」に対して熱量が高い人が多い印象だった。逆に、隣にいる人への関心は低くて、隣の人が何をやっていてもあまり干渉されることもない。ライフスタイルや価値観が多様で、ドライで生きやすかった。 東京での生活は好きだった、のは本心。ずっと東京にいたい、と転勤のない会社を選んで転

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アクセルを踏むのが早かったのかもしれない

5月の後半に入った途端、微熱の37℃あたりをうろうろし続けて一向に下がらず体が重くて重くてまったく動けない日、ばかりで。 以前から定期的に長期にわたってアレルギーが悪さをするらしく流行り病の類ではなさそうだ、と見込んで、ただただ転がって過ごしている。 こういう時、不思議なことにすべてが良くない方向に向かってしまうもので、知りたくもないことを聞かされたり、言葉の端々にとげを感じたり、小さいことも大きいこともダメージが積み重なる。 そうしてるうちにメール1通を読むことも、LI

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新しいレンズは、いつだって新鮮な感動をくれる【単焦点レンズ85mm】

写真を撮るのが好きだけど、カメラやレンズそのものも好きなのでは?と最近思い始めている。まだまだ初心者でいろんなメーカーや製品を試した訳ではないけれど。 自分が落ち着ける場所で、気持ちよく何度もシャッターを切りたくなること。それが私の撮影ライフを彩る機材選びの基準。 もちろん見た目や重さ、操作性、お値段など気になる項目はいくつもあるけど、結局は直感に任せてしまう。 どれだけ選ばない理由を探したって、「このカメラなら、このレンズなら……」と自分の心が騒ぎだす。どこにだって一緒

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36 本

やっぱり総武線は暗いままだったけれど

「東京の暮らしはどうだったんですか?」 面接でよく聞かれる質問の一つ。 楽しかった、し、楽だった。 自分が好きなスポーツ観戦にも行きやすいし、ちょっと遠出をすれば海だってある。仕事にやりがいを感じている人や「好き」に対して熱量が高い人が多い印象だった。逆に、隣にいる人への関心は低くて、隣の人が何をやっていてもあまり干渉されることもない。ライフスタイルや価値観が多様で、ドライで生きやすかった。 東京での生活は好きだった、のは本心。ずっと東京にいたい、と転勤のない会社を選んで転

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アクセルを踏むのが早かったのかもしれない

5月の後半に入った途端、微熱の37℃あたりをうろうろし続けて一向に下がらず体が重くて重くてまったく動けない日、ばかりで。 以前から定期的に長期にわたってアレルギーが悪さをするらしく流行り病の類ではなさそうだ、と見込んで、ただただ転がって過ごしている。 こういう時、不思議なことにすべてが良くない方向に向かってしまうもので、知りたくもないことを聞かされたり、言葉の端々にとげを感じたり、小さいことも大きいこともダメージが積み重なる。 そうしてるうちにメール1通を読むことも、LI

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柔らかな瀬戸内、苦手なアートに救われた話

私はアートが苦手だ。 芸術センスがないし、それぞれの作品のどこを見たらいいのか分からない。 いくつか美術館やいわゆるアート展を巡ったことはある。ただ、理解する素養も持ち合わせていなければ、「ここを押さえておけばいいんでしょう」なんてテストの答え合わせをするかのように、スタンプラリーを続けるだけ。 「ここが良かった」と具体的に伝えられる場所はわずか、「行ったことがある」場所がただ増えていくだけだった。 「作品や潮流の背景なんて調べたくなったら調べたらいい。好きだと思える場所

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珍しく、だめな自分を許せなかったのかもしれない

「多分、想像だけど、星が綺麗な気がする」って思い立って、出かける前の夜に荷物の中に三脚を入れていた。 いざ到着するとうっすら曇っていて、部屋から見える星は少なくて、見えないかなあ……ってちょっと諦めモードではあったけれど。 23時半からいそいそと外に出る。ちょっと見てみるだけ、30分だけ、って思いながら。 入り口の坂をくだると街灯がなくなり、たった数分で闇に変わる。見上げてみると、想像以上の星空。 それほど広角じゃないけれど、お借りしてからずっとつけっぱなしにするぐらいお

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97 本

甘えた選択肢だとしても、自分の声を聞いてあげたい

昔から「選択肢を選びとって、道をつくること」が怖かった。 その一方、「これがしたい」と思えばそれしか見えなくなる。自分でも矛盾しているなと思うけれど。 昔から頑固で思い込みが強い。1つ決めたらそこしか見えなくなり、目指して走ろうとしてしまう。たとえ、それが自分に向いていないものであっても、直感が呼んでいるのだから間違いない、なんて思ってしまう。 それなのに、目標にしていた光が見えるところまで近づいて初めて、光の裏にある影の濃さや思っていた色や形と違うことに気づく。 不思

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柔らかな瀬戸内、苦手なアートに救われた話

私はアートが苦手だ。 芸術センスがないし、それぞれの作品のどこを見たらいいのか分からない。 いくつか美術館やいわゆるアート展を巡ったことはある。ただ、理解する素養も持ち合わせていなければ、「ここを押さえておけばいいんでしょう」なんてテストの答え合わせをするかのように、スタンプラリーを続けるだけ。 「ここが良かった」と具体的に伝えられる場所はわずか、「行ったことがある」場所がただ増えていくだけだった。 「作品や潮流の背景なんて調べたくなったら調べたらいい。好きだと思える場所

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つまりは、自己解決しただけのこと

1週間があっという間に終わった。 つかれた。ほんとうに、それはもうほんとうに。 今日はミスをしてしまった。いや、ミスでもない。状況が変わったから以前と判断が変わった、それだけのこと。緊急事態だもん、最善の手を最善のタイミングで打つべきだ、しょうがない、と言い聞かせる。 金曜ロードショーはコナンだし、明日は休みだし、普段ならすっかり忘れて土曜をわくわくして待っているのに、今日はずっと引っかかっている。それどころか「私がやろうとしてることって意味ある?」「全然分かってもらえてな

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月曜日、雨。

どんな好きな音楽にしていても、嫌いになってしまう音、目覚まし。今日も意識の底をざらりと触れて現実へと引き上げさせる。 テレワークが推奨されてあっという間に1ヶ月。すっかり億劫になった出勤という大タスクを目の前にため息をつく。億劫になってしまったのは、通勤か、それとも。答えはすっかり出てしまっている様な気もするけれど。 家を出ると雨がばらついていた。 昨日までの優しい水色ではなくて、グレーがかった白の世界。 こういう空は好きじゃないなあ、とため息をつきながら駅へ向かう。ため

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