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ちょっと早いクリスマスプレゼント🎄

夫と夜のお散歩デートをする事となった。

夫とデートなんて久しぶり💓

今年3月からずっとリモートワークの夫は、私を心配し、私にあまり外出をさせなかった。私は持病があるのでとても心配していたのだと思う。

絶対出かけなければならない用事のある時以外はずっと家にいるという、ほぼラプンツェルおばさん(おじさん?)状態だった。

そんな夫と久しぶり夜のお散歩デートに嬉しくてワウワク🎶

あのお洋服を着て、あのブーツを履いて、そしてあのお気に入りの、ベルギーに住んでいた頃、ブリュッセルのデルボーで夫からクリスマスにプレゼントにいただいたピンクベージュのストールを巻く、と、決めていた。ピンクベージュのストールは大のお気に入りで私にとってラッキーストール。巻いて出かけると必ず良い事が起こる。出かける準備を始め、お洋服を着てジャケットを着て、さあお気に入りのストールを、と思ったら、何と、大切なラッキーストールがない!

私は青ざめた。

あの、私の1番のお気に入りのストールがどこを探しても出て来ない!あれは、夏でも冬でも対応できる万能ストールで、シルクにウール混の、薄いけど大判の素敵なストール。この所滅多に外出していなかったから、今年はあのストールの出番も少なかった。
冷静に記憶を辿ってみる。
最後に纏ったのはいつだったか・・・。

そうだ!乳癌検診の時!あれはいつだっただろう、まだ夏の暑さが残る9月頃だっただろうか、羽織って病院へ出かけたんだ!マンモグラフィーが嫌でずっと検診を避けて来たが、友人達から絶対に検査受けて!と言われ、渋々受けた時。
凄く緊張して、院内で着替えて、漸く長い検査が終わって、最後に異常なし、との結果が出た時、ホッとして帰宅した。

あの時からラッキーストールに触れていないし見ていない!

検査後ホッとして気が抜けて、病院の更衣室のロッカーに忘れて来たかもしれない・・・(涙)

凄く大事にしていたストールなのに、と、一気にデートへのテンションが下がり、暫し茫然となり、泣きそうになった。

夫は先に車に乗り私が来るのをマンションエントランス前で待っている。

今夜のファッションにはあのストールじゃないとダメなんだ、あの、ピンクベージュのラッキーストールじゃないと。

他のストールを選ぶ気力もなく、そのまま夫の待つ車へ向かい

「ごめんなさい、ラッキーストール、失くしてしまった。」

と、私は車に乗って泣いた。

「ラッキーストール?って、あの、マリアが気に入ってた、ブリュッセルでプレゼントしたストールの事?」

との夫の質問に私は頷いて、

「ごめんなさい。ずっと記憶を辿ってみたんだけどあの、9月末頃の乳腺外来、検査受けたあの病院に忘れて来た可能性が高いの。」

と、話した。

夫は

「そんな、ストール失くしたくらいで泣かないで、折角の化粧が台無しになるよ。失くしたものは仕方がないよ。もしかしたらラッキーストールだから、マリアの乳癌の身代わりになってくれたのかも。首元、寒くない?マリア、この季節は必ず首元にストールしてるよね?今夜は結構冷えると思うし。」

「今夜のファッションに合うストールを見つける気力がなくて、10年愛用していたラッキーストール失くしたショックで・・・ああ、如何しよう。」

しょんぼりする私。

とりあえず夫は車を出し、テレビ塔傍の駐車場に車を停めた。

外に出ると、矢張り首元がスースー寒い。

「いつの間にか寒くなってたのね。」と、テンション低めな私に

「そうだね、もう11月だからね。お散歩、気分がのらないならマリアの好きなケーキでも買って帰ろうか?日中、天気の良い日にまた広い公園に行っても良いし。」と、気を遣う夫。

「大丈夫、折角来たんだから、運動の為にも歩きましょう。」

と、気分を変えようと頑張った。

駐車場を出ると夫は

「マリア、駐車場の隣にヴィトンがあるよ。入ってみない?お客さん誰もいないみたいだし。マリアに似合うストールがあるかも。」

と、夫は私をヴィトンへ誘った。

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「ヴィトンのストール?きっと高価だわ。いいわよ。」と、遠慮すると

「ちょっと早いけどクリスマスプレゼント!もしかするとブリュッセルでプレゼントしたストール以上に気に入るものが見つかるかもしれないし。」

と、夫は私の手を引きヴィトンの中へ入った。

手の消毒と熱を計り、ヴィトン店内で、ストールを探した。

お店の方は親切に

「何かお探しですか?」

と、尋ねてきた。

夫は「妻が大切なストールを失くして酷い落ち込みようで」と、聴くも涙、語るも涙な経緯をお店の方に話した。

「まあ、それは残念ですね。シルクにウール混で、ピンクベージュ、此方など如何でしょう?『ショール・モノグラム レッツ ゴー』という遊び心あるものですが。」

と、お店の方が見せてくださったストールは、デルボーで夫にプレゼントしていただいたストールに似ていた!手触り肌触り、デザインまで似ている。

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デルボーのストールは、ベージュピンクでデルボーのピンク色のバッグが沢山デザインされていた。ヴィトンのストールも同じく個性的で、ヴィトンのピンク色のバッグが沢山デザインされていて、白やブルーも入ってる。首に纏ってみるととても暖かく、そして夏にも冬にも使える丁度良さ、私の顔がパッと明るくなった。

夫はニコニコ笑いながら

「これ、お願いします、それと・・・ マリアは最近よく、鍵を失して大騒ぎするから、大きめのキーホルダーもあるといいよね。」

と、大きなピンク色のキーリングも選び、そして、スカーフとお揃いのバッグスカーフもプレゼント! ああ、何て優しい夫なのだろう😭💕✨

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「ちょっと早いけどクリスマスプレゼント🎁🎄😊」と、夫。

「わ〜ん、ありがとう😂💕✨」

と、夫にハグし、改めて夫の温かな愛を感じる私😭💓✨ 

「仲の良いご夫婦で羨ましいです😊」と、お店の方。

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お店の方には、

「このままストール使いますので、ラッピングしなくて大丈夫です!」

と、私は喜んでストールを巻いて、すぐにキーリングを鍵に付けて、バッグにバッグスカーフを巻くと、「レッツゴー!」と、夫と手を繋ぎ、夜のお散歩デートを楽しんだ。

「笑顔が戻ったね(笑)マリアは笑ってる方がいい。」と、夫。

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このストールは絶対に絶対に絶対に失くさないからな!そう心に誓った。

いつもさりげなく粋な計らいをする夫を改めて惚れ直す夜だった💖

ああ、夫大好き😂💕

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