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奥久津まるも先生✨

もう随分大昔、30年くらい昔の話になります。

まだ私が20代の頃、冬の寒い季節、池袋でのイベントの占いブースに出ていた時の事でした。
同じくイベントに出ていた他の占い師さん達の事は誰も存じ上げず、また、私から話しかける事も、話しかけられる事もなく、一人淡々と、占いをお受けしていました。
占い師さん同士は既に仲良しだったり、友達だったりする方達も多く、休憩時間は皆集まってワイワイ談笑されている中、私は一人フラッとイベント会場を抜け出して、外でのんびり過ごしておりました。

イベント最終日、イベントが終わりテーブル等を片付け、帰ろうと思いましたら

「ねえ、あなたも一人?私も一人なのよ(笑)、ちょっとコーヒーでも飲んで帰らない?」

と、私より年上のキリッとしたパンツ姿の素敵な女性占い師さんに声をかけられました。如何しようかなと思いましたが、その占い師さんの凛とした姿、美しいオーラに惹かれ、

「そうですね、ご一緒致します。」

と、彼女について行きました。

喫茶店のテーブルにつくと、コーヒーを注文し、その女性はじーっと私の顔を覗き込むように見つめてこう言いました。

「あなた、イベント中ずっと一人でいたわね。私もだけど。(笑)何か気になってね、声かけちゃった。」

「そうでしたか、私、群れるのが苦手なので(笑)、一人の方が楽で。だから友達少ないんですよね。同業者からは好かれないですし。。。」

というと、その女性は

「ちょっと手、見せて。掌。」

と仰いましたので、掌を差し出しますと

「やっぱり、やっぱりね、あなた、外国と縁があるわねえ。これまでも外国に居たでしょ?これからも出て行っちゃうわよ、日本から。外に出て、学ぶ為にね、色々な事を。苦労するけどその分力になるわ。」

と仰いました。

「え〜?出不精な私がこれからもまた外国ですか💧私日本が一番好きなんですけど。。。確かにこの前までブラジルに住んでました。」

と言うと、その女性は

「色々な国ね、次はブラジルじゃないわ。そこでまた修行ね。大丈夫、これはあなたの宿命、引っ張られちゃうのよね、如何しても。でもこの仕事、占いの仕事好きでしょ?きっと長く続くわよ。あなた、不思議な人ね。不思議な魅力がある。向いてるわよ、この仕事。だから辞めるなんて思っちゃダメ、辞めないでしょうけど😊」

と、笑いながら仰います。

「不思議?ですか?」

「そう、凄ぉ〜く不思議。だから話してみたくなったの。(笑)」

別れ際に彼女は私に名刺をくださいました。

「奥久津まるも。 あなたは?」

と。名刺を拝見し、珍しいお名前だなあ、と思いつつ、

「あ、えっと、星マリアです。」

「星マリア先生ね。じゃ、またいつかどこかで!」

そう言って手を振って、彼女は去って行きました。

奥久津先生はこんな大昔の事など覚えていらっしゃらないかもしれませんが、私はあの時の事を鮮明に覚えています。何故なら私の人生、奥久津先生の占いの通りになっているからです。
奥久津先生と出会ったあの日、私は占い師辞めようかな、なんて思っていました。話は下手だしすぐ疲れるし、同業者さん達とは馴染めないし。そんな私の表情、奥久津先生は見抜いていらしたのかもしれませんね。先生のお言葉に背を押され、占いは大好きだし、もうちょっと続けてみようかな、と、思い直しました。
その後私は30代になりアメリカに住む事となりましたし、40代になってベルギーに住む事となりました。
現在50代で占いの仕事をまだ辞めずにしぶとく続けています。

あの時、私に声をかけてくださった奥久津先生、現在もご活躍されているようでとても嬉しいです。私同様、海外あちこちに行かれたようですね。
私の事などお忘れでしょうけど、また、いつかどこかでお目にかかれた際にはお礼をお伝えしたいと思っています。

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