【カナダ生活】11月前半のふりかえり ー手放すことで何かが始まるー
こんにちは、カナダ生活2年目のMariです。(Twitterはこちら)
いつもnoteをお読みいただきありがとうございます。マイペースに、自分の記録にと始めて2年ちょっとが経ちました。カナダに来てからはほぼ毎週記録してきましたが、2年目からは月の前半に1本、月末もしくは月始めに後半と月前半の振り返りをする月2本の更新形式でやってみたいと思っています。
もし、それ以外に書きたいことがあれば「号外」として執筆していきます。また、構成についても少し形を変えてみようと思っています。引き続きお付き合いいただけたら嬉しいです。
前置きはこれくらいにして、本編に入りたいと思います。
1年目の週刊日記はこちら
月刊日記はこちら
1.11月前半の全体像
(雇用主が買っている猫。私の癒し。)
10月の後半くらいから運気というか、自分のエネルギーレベルがぐっと落ちているのを感じていた。11月に入って立て直したと思いきや、それも数日で終わりまた「何もやる気が起きない」日々が続いた。鬱(うつ)まではいかないけれども、熱量に欠けていて、気持ちが乗らない日が続く。おそらく天気が一番大きく影響しているのだろうが、たぶんそれだけではない。
これからの展望が欠けていて、やりたいことや目的意識が特にない
これも原因の1つではないかと思っている。
(新月に向けて欠けていく月。通勤時にスマホで撮影。)
・そもそも、カナダ(バンクーバー)に住みたいと思っていない
・自分の仕事や今の生活に大きな不満はなくとも、ときめいていない
・理想の生活にはほど遠い生活
・自分にとって大切な「選択の自由」がなく、縛られたように感じる生活
これらに気づきつつも、「せっかくここまで来たんだし」とか、「もう既に幸運なんだからこれ以上望んだら申し訳ない」とか、「じゃ、どうしたいのかまだハッキリしていない」と何かと理由をつけて、見て見ぬフリをしてきたんだ。もちろん潜在意識では分かっているから、自分の本音と建て前がケンカをしているような状態だ。それに気づけただけで少し肩の力が抜けた。
思えば、目的地に行くことにワクワクしなくなった時点で舵を切って本当に行きたい場所へ行くべきだし、「せっかく」とか「ここまで来たのに」とか「もったいない」とかっていう言葉を並べた時点で、それはもはや自分の選択ではなく、「誰かの目線から見たこうあるべき自分」になりかわってしまう。こうして書いていて、自分の心が「気づいてよ」って声をあげていたんだと気づいた。
2.実際に私がしたこと
上記につづったことに気づくまでには過程があった。そのいくつかあるきっかけをここに記録しておこうと思う。
(1)ひたすら眠る
最近は暗い日が多く、太陽が見れないことも多い。それに加えてデイライトセービングが始まり、朝6時に起きていたのが実質7時に起きている感覚に。(時計の針が1時間戻った)これもあって、睡眠リズムが崩れたり、夜暗くなるのが1時間早くなってしまい、とにかく眠くなることが多くなった。やりたいことが沢山あろうと、それは心と体が元気だからこそできること。いつもより1時間早く就寝するも、悪夢を見て目覚めて頭痛を抱えて仕事をしたり、なんだか調子の出ないことが多かった。それでも心と体を休めることを第一に心がけた。
(2)デトックス
今月のめあては「デトックス」。10月からの流れを受けて、自分の内面や身の回りを正す意味も込めてそうした。11月1週目は「正す、整える」ということで体調管理に徹し、2週目は内面にフォーカスすべく「一人時間を充実させる」にした。予定を入れず、寝たい時に寝て、食べたい時に食べ、時々湯舟にゆっくり浸かった。ここで焦るのは禁物。自分にプレッシャーを与えずに、「心地よくいること」を最優先させる。
また、実際にお役目の終えたテキストを20冊ほどリサイクルしたり(ゴミ箱に捨てに行った後にはすごく悲しくなった)、イギリスからニュージーランドと履き続けたスニーカーに別れを告げたり、カナダに持ってきた荷物はそんなに多くはないけれど、少しだけ手放した。
(3)自分をご機嫌にする
これは体調が悪い日が続く中で難しかったのだが、普段私が苦手とする「自分にやさしくする」を意識するように心がけた。例えば、職場で子どもがヒステリーを起こした時(特に上の子は感情のコントロールが同年代の子に比べて苦手)、今までだったら「私がどうにかしなきゃ」と全責任をしょっていたのだが、今は「この子が泣くのは私のせいじゃなくて、この子が選択している。全部自分でどうにかしようと思わず、彼女の両親に助けを求めよう」と思えるようになった。これは責任感が強く、人に頼るのが苦手な自分からすると大きな一歩である。
また、今までやろう、やろうと思ってしてこなかった自分への小さなご褒美を与えることに。例えば、新しいキャンドルを買ったり、スタバでコーヒーをテイクアウトしたり、ゴロゴロして観たい映画を観たり、気になってたパン屋で焼き立てパンを買ってみたり・・・だ。
そんな風に、「自分にやさしく」することを積み重ね、ご機嫌にするようにしてみた。これはまだ実験中でいつもできているわけじゃないが、小さな一歩も積み重ねれば大きな変化となっていく。
(4)アファメーションとジャーナリング
どちらも数年前から実践はしているが、最近は気が乗らずしばらくやっていなかった。ちょうど新しいノートを買ったのと、ある人が動画で「毎朝アファメーションをしています」と言っていたのを気に、毎日じゃなくとも頻度を増やして実践するようにしている。
(5)ビタミンDの接種
ただでさえ日照時間が短くなった上、ほぼ毎日くもりか雨のバンクーバーでは日光に当たる機会が少なく、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニン分泌に支障が出ると感じている。(それもあって気分が落ち込んでいるのだろう)ドラッグストアでビタミンDを買って毎日1錠とることに。まだ効果は感じられていないが、これも小さな一歩だ。
3.「シャンパン効果」というキーワード
「人にやさしくする前に、まずは自分にやさしく」という言葉はちまたでよく耳にする。だが、自分がどれだけ実践できているかといえば疑問だ。昔よりはいい意味でワガママになれたものの、それでも時々「もったいない」「申し訳ない」なんて罪悪感が顔を覗かせる。だが、自分が不機嫌で自分を幸せにすることができるだろうか?飛行機でも、非常時にはまず自分が酸素マスクをして、その後子どもに着せるようにとアナウンスがされる。だからまずは、自分を満たしてあげようと思った。
この2週間の間で、モヤモヤする出来事がいくつかあった。
1つは、初めて会う予定のイベントオーガナイザーが大幅に遅刻してきて、それに対して開き直ってきたこと。もう1つは、割と近しい友達から連絡の返信が1週間に1度くらいになり、そして終いには楽しみにしていた一緒に遊ぶ予定が流れてしまったこと。彼女の言い分も分かるけど、元々ルーズな子だからこれが初めてじゃないのよね。そして、別の友人の言動にイラっとして、今後会いたくないと思ったこと。一緒にいて疲れることが多いなって気づいたんだよね。
いずれも、まるで自分の価値観を試されているような出来事だった。今までだったら、「せっかくここまで友情関係を築いてきたし」とか、「これから一緒に楽しい思い出がつくれるのに」とか、「一人より一緒の方が楽しいから」なんて、後ろめたい理由を並べて無理しても許していたかもしれない。この「無理しても」っていうのが肝心で、そこで自分を押し殺して相手を許しても、結局はどこかでまたモヤモヤする出来事がやってくる。それは、「こんなこと(といっても自分にとっては小さくない)で頭に来るなんて、自分は小さな人間だ」なんて相手を責めるよりも自分を責めることで保たれる関係。ワクワクする関係じゃなくて、不安から来る執着とも呼べる関係だ。それを、この時期は迷わずに手放すことができたのだ。
もちろん、本当に大切な関係まで切る必要はないし、相手にだって事情がある場合もある。だが、自分のことを大切にしてくれない人たちと付き合うというのは、自分を大切にできてない証拠だ。一時期は落ち込むかもしれないけど、長期的にみたら自分がバージョンアップするいいチャンス。自分の器が大きくなろうとしている時、今いる場所が窮屈に感じるのはよくあること。それは逆のパターンもあり得る。大事なのは、人に期待したり満たしてもらうんじゃなくて、自分で自分を満たすということ。
片道2時間かけて待ち合わせ場所に約束の15分前に着いて、結局相手が30分遅れて着いた時、私は迷わず「帰る」選択をした。「せっかく来たから」とか、「楽しいかもしれない」という後付けではなくて、今自分が「ここまで時間をかけて来たのに、遅れてなんとも思わない相手と友達になりたいか?」という、今自分がどう感じるかを基準に判断を下せた。それによって、自尊心があがった。
4.サナギから蝶になる時の兆候
これは先日たまたま観たHonamiさんという方のYouTube動画『実はそれこそが、ステージアップの前兆です!』から引用させていただくのだが、変化が起こる前にはこのようなことが起こるという。
1.体調が崩れる
2.人間関係の総入れ替えが起こる
3.大きいお金の出費が重なる
4.環境が変化する
このうち、1-3は確かにここ最近起こった・起こりつつあること。4は「引越したい」とここ数ヶ月言っているのであながち間違いじゃない。ちなみに動画は、今まで書いたことが起こった後、数日前に観たものなのでこじつけというよりは、あった事を敵中させられた、って感じ。よく、潜在意識や引き寄せの話になると「自分の内面を変えると世界が変わる」というけれど、それは間違っていないと思う。思考や行動が変われば、それは違う人間になっているといっても過言ではない。サナギが蝶に変容するように、私たちだって変容できるのだ。
5.この2週間でできたこと
(新月にひいたカード)
11月前半は静かに自分の内側と向き合うような時間だった。取り立てて派手な出来事はなかったけれど、舞台袖で自分の出番を待つように、立ち止まっているようで時間は確実に進んでいた。具体的にやったこととしては、
・投資を始めた(株)
・文房具を買い足した
・写真などのデータ整理をした(Google Photo)
・YouTubeをアップロードした
・来月の旅行計画を始めた
・時々ヨガ
・時々瞑想
・読書や映画鑑賞
・自分へ小さなプレゼントを与えた(前述)
・来年の(卓上)カレンダーをオーダーした
ネットで見つけた写真とQuatoをアレンジした。
である。今月後半は月食(牡牛座満月)と日食(射手座新月)があり、大きくエネルギーが動く時。半年前の日食と月食を振り返っても、あの頃は仕事が変わったり変化のある時期だった。今回何があっても不思議ではないので、心もとないが気持ちの準備だけはしておく。私にとって占星術は天気予報をチェックするのと似ている。「この日は晴れるからあそこに出かけよう」「台風が近づいているから、先に買い物に行っておこう」。職場でもそうだろう。たとえば、「来週は苦手な上司が出張でいないから、のびのびと過ごせそうだ」というように。もちろん予報と外れることもあるが、自分がしたいことと世の中の流れがマッチしていれば、それだけ物事がスムーズに進む。
もし何か予期せぬことが起こっても、長い目で見たらそれはよりよい場所へ辿り着くための「道路工事」なのかもしれない。大事なのは、今の環境や現状に執着せずに柔軟でいること。極端な話、10万円失って100万円手に入るのかもしれないのだから。この話をして槇原敬之の『僕が一番欲しかったもの』を思い出す。
惜しいような気もしたけど 僕はそれをあげる事にした
(中略)
僕のあげたものでたくさんの 人が幸せそうに笑っていて
それを見た時の気持ちが僕の 探していたものだとわかった
今までで一番素敵なものを 僕はとうとう拾う事ができた
執着を手放せば、本当に欲しかったものが手に入るかもね?
おわりに
(ハロウィン翌日にクリスマス仕様に変えていたご近所さん。早いって。笑)
よく言われることだけど、本当に欲しいものが分かってないと、そんなに欲しくもないものが手に入った人生になってしまう。私事でいうと、なんとなくオーストラリアワーホリを始めて、そのままなんとなくイギリスに行って、なんとなくニュージーランドに行って今なんとなくカナダにいる。だけど、別にカナダにいたいかって言われたらそうでもないのよね。
どちらかというと、「せっかくあと1、2年で永住権とれるのに」とか、「せっかくスポンサーしてくれる仕事見つけたのに」とか、「せっかく日本の喧騒から離れられたのに」とか、いかにも両親や世間が言ってくるような言葉で頭の中がいっぱいになっていたのかも。でもそれって、心からの本心じゃないんだよね。今一瞬一瞬を納得して過ごせなかったら、ガマンした先にある未来って一体なんなんでしょう。不思議なことに、最近はあんなに抵抗があった日本で暮らすことが苦じゃないように思えてきている。
それって、今まで自分の中にあった「日本の社会に戻ったら幸せにはなれない」というのが、単にそう信じていた思い込みだって気づけたからかもしれない。海外にいたら幸せになれるかといったらそうではない。もちろん、日本と比べて暮らしやすい点もそうじゃない点もあるから、環境を変えるという面では効果は多いにある。だけど、結局はみつをさんが言ってたように
幸せは 自分の心が決める
んだよなぁって思う。
最後に、最近読んだ本と観た映画を紹介して今回の記事をしめようと思う。
『今さらだけど、引き寄せちゃった! スピ初心者の私が、ひたすら“引き寄せの法則”を実践した12ヶ月。』
数ヶ月前にkindleに無料サンプルをいれていて、整理している中で読んだ本。スピリチュアルが苦手な人も実体験を元に読み進められる本。本の中で紹介されている「ただいい気分でいる」という法則はシンプルだけど継続するのは言うほど簡単ではない。でも、それを実践した筆者の変貌は目を見張るものがある。文章もとても読みやすくて、読者が気になるポイントをしっかり抑えた良書である。
『NEW IN TOWN』
ブリジット・ジョーンズの日記シリーズで有名な女優、レネー・ゼルウィガーがマイアミの企業でバリキャリとして働く主人公を演じている。さっきのマッキーの曲とも重なるけれど、「結局、私たちが欲しいものって何なんだろう」と問いかけたくなる映画。観終わったあとほんわりする。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2021年11月13日
カナダ(バンクーバー)より
Mari
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?