4.据え膳食えないヘタレ罪 #絶望カプ
「うぉー! 何で繋がらねぇんだ!」
降車客一位で改札を通過、家までダッシュ。すぐに息が上がる。最近とみに体力の衰えを感じてはいたがそれにしても鈍りすぎだ。
円と約束した夜に急な残業。なんとかお役御免になって職場を出てから電話をかけ続けること十数回。メッセも送ったが繋がらないし返事もない。
残業だと伝えたとき、円は既に俺ん家の最寄駅に着いていて、買い物まで始めてくれていたから先に一人で家に行ってもらった。合鍵がポストの中にあるからと言えば「警察官としてそれってどうなの」と